DDA東京公演直前!! MIKEY(東京ゲゲゲイ)独占ロングインタビュー。

いよいよ今週に迫るDANCE DANCE ASIA -Crossing the Movements 東京公演 。10/28(水)~11/1日(日)の5日間、ストリートダンス界に新たな風が吹き込む。今回は、その千秋楽に登場する東京ゲゲゲイの中心人物であるMIKEYにインタビューを行った。

———-DDA東京公演の作品はどのような内容になっていますか?

M
今回、新たに「HATABOY&Ken-show」という男の子達4人を男子生徒役として加えました。なので、今までの「ゲゲゲイ女学院」から「共学」に変わっています(笑)。

ファイル-2015-10-21-14-16-27

内容は、ある日クラスに転校生がやってくるんですが、その転校生が超絶美人って噂で、男子達はウハウハなわけです。まぁその美人帰国子女の役が私なんですが(笑)。その美人帰国子女がやってきたことによって、クラスで色々問題が起きちゃうんです。女子の嫉妬とか…。とにかく全体的にくだらないです(笑)。
見どころとしては、Ken-showという主役を任せた中学生の男の子がいるんですが、この子の踊りをぜひ生で見て欲しいです。ある日インスタグラムを見ていたら、知り合いが自分のレッスン動画をあげていて、そこにたまたまそのクラスを受けていた彼が映っていたんですね。15秒という短い動画なのに一瞬で惹かれちゃったんです。もう次の瞬間には彼を探して、メッセージを送っていました。久しぶりに、私の心を打ってくれたダンサーでした。

———-映像を見て彼の何に惹かれたのですか?

M
アプローチの仕方がすごくユニークだったんです。既存のメソッドに囚われていない新しい質感の動きというか。見ていて自由で気持ちがいい気分にさせてくれるんですよね。一見、今流行りのスタイルっぽい動きもするんですけど、トレンドや振付に頼ってる感はなくて、ちゃんと自分の感情を表現出来ていて、「あ!次のニュージェネレーションがきた!」って印象を受けました(笑)。今回の公演は、私の振付ももちろんですが、Ken-showが考えてくれた振付を私が踊るというシーンもあります。

ファイル-2015-10-21-14-17-01

———-DDA東京公演全体の見どころを教えてください。

M
開期中、出演者のラインナップが日替わりなんです。どの日も見応えがあると思います。それと、ストリートダンスの公演で、海外のチームが日本に来る事って凄く希少かと思うんです。それも15~30分の長編作品で。各国それぞれカラーがあるので、それをこの期間ズラッと見る事ができるのは楽しみですね!特にPHILIPPINE ALLSTARSは楽しみです!

———-気になる日程はどの日ですか?

M
全部見たいけどな~…。悩む…。Red Printとタイムマシーンは 1度も見てないのでぜひ見たいですね。各チームのキャッチフレーズも面白いですよね(笑)。

———-東京ゲゲゲイのキャッチフレーズ“キテレツメンタルワールド”の発端は何ですか?

M
DANCE@HEROというコンテストがきっかけで今の東京ゲゲゲイを結成したのですが、その時に自分たちの象徴となるキャッチコピーが欲しいとイベント側に言われて、しょうがなく考えました(笑)。「奇妙な精神世界」というものが自分の作品を生み出すベースになっているから、それを言い換えて「キテレツメンタルワールド」にしました。ほんの1、2分で考えたわりには気に入ってます。

———-東京ゲゲゲイを一言で物語る良いコピーですよね。その他に、東京公演の見どころはありますか?

M
会場である世田谷パブリックシアターという劇場が、ステージを囲むように上に向かって縦長の作りになっているので、どの席からでも見やすく存分に楽しんでいただけると思います。ダンサーにとっては最高の舞台ですね。

———-そろそろお時間になってしまいました。お話は尽きませんが、本日はありがとうございました。公演も必ず拝見させていただきます。

M
ありがとうございました。ぜひ、DDA東京公演のためだけに作った作品を観ていただきたいです。最後の千秋楽、大トリに全く相応しくない私たちのキテレツメンタルワールド、ぜひ観にきてください!


<インタビューを通して>
舞台の構成人数は各チーム2~10名。この人数で15~40分の舞台を踏む。
昨今ダンスイベントでは、ナンバー作品が流行っている傾向にあるが、チーム力を存分に感じることになることだろう。梅棒は往年の名作を披露するようだし、ほとんどのグループが日本初披露作品となる。他にもフィリピン、ベトナム、タイで人気のあるグループが来日したり、DDAオーディションで選ばれた日本の新鋭チームが3組出演する。5日間連続でこれだけ多様なダンスグループの舞台作品をバランス良く見ることができるのはストリートダンス史上、類がない。

新情報として、土日は出演チームのアフタートークが用意されているとのこと。会場となる世田谷パブリックシアターはダンスを見るのに最適な劇場のつくりになっていて、そのような舞台でストリートダンサーがアフタートークまで行うというこの配慮にはとても感銘を受ける。ストリートダンサーやストリートダンスファンはもちろんのこと、それ以外の多くの人にもぜひこの機会に、足を踏み入れて欲しい舞台である。

なお、DDAは、2020年まで続く事業として発足されている。オリンピックまでに段階を踏む確実なプロジェクトである。30日(金)と千秋楽は間もなく売り切れてしまうらしいので、今すぐ詳細をチェックしてほしい。この面々は、確実に見ておいて損はない。普段ダンスに触れない家族や友人を誘って一緒に行ってみるにも最適な舞台だ。

DANCE DANCE ASIA -Crossing the Movementsとは?
「ダンス・ダンス・アジア ~クロッシング・ザ・ムーヴメンツ~」は、ストリートダンス(ジャズダンス、コンテンポラリーダンスを含む)をキーワードに活動するダンスグループやダンサーのアジア域内の交流と共同制作を支援するプロジェクト。2015年1月、その第1回目としてフィリピン・マニラ ツアーから始まった。出演は日本を代表するダンスチームのs**t kingz / 東京ゲゲゲイ / TAPDANCERIZE。続いて2月にマレーシア・クアラルンプールツアーではWRECKING CREW ORCHESTRA / タイムマシーン / BLUE TOKYOが出演。3月には3カ国目となるベトナム・ハノイ ツアーを開催。出演はMemorable Moment / 90’s / Moreno Funk Sixers。4カ国目、タイ・バンコク ツアーには、梅棒 / 東京ゲゲゲイ / 90’sが参加。5カ国目、8月のインドネシア・ジャカルタ ツアーでは、タイムマシーン / Red Print / RECKLESSが出演した。

関連記事