【カリスマコラム#4 】『ダンス動画と音楽の権利の関係』

動画の楽しみ方

動画元年と言われて2年、本当に動画元年が来た感はするけれど、テレビだけでなくネットやアプリなどでも動画コンテンツを楽しむことができる時代になってきました。

僕の話をするとNETFLIXのおかげで映画や海外ドラマの見方自体を変えられたし、LINE LIVEではプッシュ通知で気になる番組が通知が来る。ニコニコ動画では公式生放送で月一で出演し、Youtubeは毎日何かしらの動画を見てる。GYAOも時たまチェック。Facebookではタイムラインに気になる動画がシェアされてるのをチェックしてはシェアしたり、インスタグラムでは最新のダンス動画をチェックして見たりしてる。

結構横断的に色々な動画サービスを見たり使ったりしてるのでヘビーユーザーの部類なのかな?最早わかりません。

テレビの人気がなくなったと言われてしばらく経ちますが、未だに地上波の影響力は大きいと実感してるし、とはいえ訳のわからないタレントが動画アプリから人気を得てテレビに出る時代だしどっちが先かわからん。ぶっちゃけどうやったら流行るのか、人気になるのか誰もわからなくなってきてるのではないでしょうか(笑)

え?職業読モ?
それ堂々と言える稼げる職業?
え〜〜〜〜〜〜、めっちゃ人気で稼いでる!!!

ってのが日常でも普通にある(笑)
凄い時代だ。

昨日はAbemaTVの開局でしたね。実際見てみたらMTVが見れたりVICEが見れたりと自分的にはよかったです。途中で止めたり、巻き戻したりできないので、今の時代で違和感を感じてしまったけど、そりゃそうだ。テレビってそうだから(笑)

今の若い子がテレビを見ない理由で、どっかのネットニュースで見たが、自由に見たい時に見れたり、止めたり出来ないからという理由。ごもっとも!!(笑)ストリーミングサービスと同じで動画戦争はどこが勝つのでしょうか。僕にはわかりません。なので、全部できる限り勉強します。

何故地上波で使えてネットでは使えないの?
*専門家ではないのでもっと詳しいからいましたら補足説明くださいね

はい、それではこのブログの本題。

僕の会社ではダンスのあらゆることをしてるのですが、当然ダンス動画も撮影したりしてます。そして今の時代の流れで当然ダンス動画を動画サービスの中で放送したい!作りたい!というような話がかなり来ます。

ダンスは世界中で見られますしね。何より言葉がなくとも伝わるので当然です。またダンスから火がついてその音楽が人気になるということも多いですね。じゃあ、実際話を進めてみましょう。

(例)
巷ではダンスが流行っている。Youtubeなどでもダンス動画は世界中で人気。そんな状況を受けてとある動画サービスを始めたクライアントから制作について相談が来ました。

クライアント『ダンスを扱った動画コンテンツを作りたいんです!』

カリスマ『いいですね〜!作りたいです!』

クライアント『やりましょう!!!』

カリスマ『で、音源って自由に使っていいですか?』

クライアント『あ・・・。えっとたしかネットだと使用するの厳しいんで・・・。』

カリスマ『やっぱり〜〜〜〜〜〜、サヨナラ!』

ざっくりですが大概こうです(笑)

そこで少し大きな話の場合、よくあるケースとしてJASRACとは契約してるので音楽自体は使用できますという類のもの。え?じゃあ使用できるじゃん!!!そっか大手はJASRACと契約してるのでそのサービスが大きければ大きいほど使えるのか〜!なんて思う訳です。

ところが・・・

音楽は使用できたとしても、出版を持ってる所に使用許可を取らなければいけないとのこと。

ん?どういう意味だ?JASRACの許可取れたら使っていいんじゃないの?

この辺りが本当によくわからなかったので、いつも面倒くさいでそれ以上ディグらなかったんですね。

許可なんて取るのにどんだけ時間かかるのよと。特にダンサーが使う音は海外の洋楽なので、日本でCDで販売されてたり配信されてるからJASRACが許可してりゃ大丈夫でしょ!って思ってても実際使う場合は、その音楽の大元の権利者の許諾を取らないと使えないという。

こりゃ、取れるはずがない・・・第一に今瞬間で使いたいのに、申請して許可取ってなんとかOKもらってようやく使おうか!って思った時にはその音楽の旬が過ぎてることなんてザラだろうしね。

ネットの世界はあらゆることが自由になってきてるのに、ここはいつまで経っても自由じゃないな〜・・・。って思っちゃいます。

あれ?そういえば・・・テレビは何故使えるんだ?

そうです、僕は以前テレビ東京でダンス番組をプロデュースしてました。他にもチャンプルも制作に参加してました。そう、テレビでは数多くの音楽が邦楽、洋楽関係なく使われてますね。地上波がOKで、ネットはダメ。今の時代、まだこのルールなの時代に合ってないな〜!!!って思ってJASRACに聞きました。

なんでテレビはOKでネットだとダメなんですか?と率直に聞きましたよ。

Jさん『地上波は、経団連と国とJASRAC含む管理団体とで取り決めをして自由に使って良いということにしましたと』

カリスマ『ネットは?』

Jさん『2004年からテレビで使用した番組の2次使用に関しては認められています』

カリスマ『ということは、例えばテレ朝が作った番組を2次でAbemaTVで流すのはOKってことになるんですかね?』

J『そういうことです』

ほ〜、なるほど。
地上波という波をくぐったサーファーはネットサーファーにもなれる訳か!(笑)わからない例えでしたが、テレビはとにかく国や経団連などで音楽は自由に使って良いと色々な働きかけの元ルールが作られたのでしょう。でもネットに関しては、管理が大変なのか、まだまだ未整備すぎて整理がつかないのかでとにかくまだルールができてない。洋楽なんて権利者にわざわざ使用していいか確認しないといけない訳です。

誰もやらないっしょ、そんなの・・・。

経団連、国、管理会社、ここも急ぎで作ってくれませんか?(笑)

例えばこんなのどう?

う〜ん、本当に世界中の音楽作った人全員が『俺の許可いるぜ!!!』って言ってるのかな〜。
作った本人が嫌がらない形で自由に使われてクリエイトされるのなら嬉しい人もいるんじゃないかな〜。
そこにはお金が絡むし、音楽業界も絡むし、知らない人たちが沢山絡むので、中々前に進まないのかな〜。

例えばだけど、
『俺の楽曲は販売もしてるけどダンス、PV、スポーツの動画に対しては自由に使っていいよ〜!』

という感じで楽曲を生んだアーティストが『自由に使っていい範囲』を定めてそれを公開するようなサービスって作れないかな?そこにはクリエイターや音楽を自由に使いたい人が集いマッチングしていくような。有名なアーティストが参加すればするほどそこのサービスはクリエイターや表現者、それこそ今や沢山の人々がモバイルデバイスで自由にコンテンツを作る時代。だからこそアーティスト自らがそういうことを容認するような動きが起きればもっと面白くなると考える訳です。

俺のマブダチで『だーよし』ってダンサーがいます。彼はその当時、まだYoutubeが音楽業界でガンガン制限かけられてる時代にマドンナが彼らのダンスを見て直接オファーしてきました。その時は彼らは自分らの作った音楽であげてた動画だったから消されず、マドンナの目にかなったのです。結果ワールドツアーに参加し、なんとあのマディソンスクウェアガーデンでは前座でパフォーマンスを任せられてます。ネットの動画サービスによる、可能性は未だ無限です。

そこにいつまでも音楽の問題がつきまとい、曖昧なままもう10年以上でしょうか。いつまで続きますかね?

例えばクリスブラウンが、マドンナが、マイケルジャクソンが、自分の曲を使って笑顔でダンスを踊る動画を上げられたと知って怒るでしょうか?逆だと思うんです。使われ方でアーティスト自身が感謝することって沢山あると思います。

ダンサー自身が音楽を作る。アーティストらとタッグを組む

今後もまだまだ自由に使えるのには時間がかかるでしょうし、でもそれが叶う日まで何もやらないということはありえない。となると、昔から僕は言ってますが、ダンサーも自身で踊る音を作り権利を持ち発表する。自由に使う。ということにチャレンジをしていきましょう!

自分たちで作れなければ、作れる仲間を探しましょう!今の時代見つかります。 そして自身の踊りで自身の音楽も広めちゃいましょうよ!やっちゃいましょう!!! 歴史ある曲で、好きな曲で踊ることは当然ダンスの楽しみの1つです。でも、自身の可能性をもっと広げるためにも新しい道を作るのもアリですよね!

ネットではグレーのまま音楽を誰もが使いまくっています(笑)もうこれ制限かけられないでしょ。それも時代の流れなのではないでしょうか。蓋をしようとせず、どうやったらより楽しくなるかをベースで蓋をあけ色々考えられたら素敵だなって理想ですけど思います。

いずれダンサーとアーティストお互いが同意の元、ネットの世界でも自由に音楽を使っていい時代が来る日まで。

*専門家ではないので所々足りない知識などあるかと思いますが容赦ください。

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