Dews新コンテンツスタート!TAKUYA(SYMBOL-ISM)がダンサーの内側に鋭く切り込む「Dewspeak」
2016年JUSTE DEBOUT JAPANハウスサイドで優勝するなど今尚ダンサーとしても第一線で活躍し、その一方自身のコミュニティ「YOYOGI」を中心にイベントスペース、スタジオ、セレクトショップ、レコードレーベル等々を運営するなど独自のダンサー像を確立するTAKUYA(SYMBOL-ISM)氏。
そんなTAKUYA氏がDews内にて新たなコンテンツDewspeakを担当することに。その内容をインタビュー!
Dewspeakスタートの経緯・内容
Dews編集部:
TAKUYAさんにDewspeakというトークコーナーをやってほしいという依頼をした経緯とその内容についてインタビューしてみたいと思います。
TAKUYAさんはダンサーでありながらも自身の会社を経営していたりイベントスペースやセレクトショップをやっていたりと、様々なダンスとその身の回りにあるものに非常に造詣深い印象があります。所謂ダンサーの人と少し違った目線でダンスに関わっているTAKUYAさんが思うトークコーナーをやってほしいと考えましたがその依頼を受けてどうですか?
TAKUYA:
そうですね、まず自分のようなある意味で偏ったダンサーがDewsのような間口の広い場所で何かを発信するのは新しいなと改めて思ったし、確かに色々と伝えていかなくては!と思う事があるので光栄ですね!
Dews編集部:
具体的にどういった事を発信していきたいですか?
TAKUYA:
まずは勿論ダンスのスタイルについて。現在は海外のオリジネーターと呼ばれる方々の言葉は少なからず発信されていて、それらは勿論最重要でとても良いことなんだけど、日本人ダンサーの中にも先輩は勿論の事、後輩でもその人ならではのオリジナリティやイノベーションを起こした人は沢山いると思ってて。今フォーカスをあまりされていない人も含め、自分が思う歴史的重要人物?そういう方々の真意みたいなものは聞いていきたいと思っているかな。
加えて自分はダンスをダンスだけでは捉えてなくてその身の回りにある音楽やファッション、コミュニティ、ビジネス、様々なもの全てをダンスの一部と捉えていて。そういった部分での独自のクリエイティブを感じるキーマンみたいな人達とも話してみたいなと思ってる。
ダンスとビジネスについて
Dews編集部:
例えばビジネスという分野でいうとTAKUYAさんにとってはどういう人が興味深いですか?
TAKUYA:
ダンサーがビジネスとして大きな対価を得る成功例の一つとして芸能界や若干飽和状態とも見えるレッスンや発表会振付をこなしまくるなどなど、、そもそものストリートダンスから離れれば離れるほど稼げるとも言える気がして。勿論それらにはニーズがあってダンスの間口も広げてくれる役割もあり重要な事だとも思うが。ただ自分はストリートダンスそのものの魅力をなるべく薄めずに大きくしていく事、そして対価を得ることにも興味があって。
例えばダンス以外で言うとスケーターのシーンとかは今面白いなって。スケーターって例えばアイドルになって歌をリリースはまあできないし、教えることも、多分近所の人や仲間に教えるぐらい。スケボーの発表会なんて一般的にはあまり聞かないし。現状ダンサーはレッスンとかある意味クリエイティブと逆に進んでその結果まあまあ稼げるビジネスが出来てしまっていて。
結果ダンサーと違ってそういう稼ぎ方ができないスケーターは、よりcoolになることに集中できているのかなと、そしてcoolなことで対価を得ることまで進んだカルチャーなのかなと。
テクニックの追及は勿論の事、こういうデザイン好きだとか、あのロケーションで滑るとcoolでとか、そういうことに集中した結果、それが発展して行って。スケボー自体でお金が回ってるのかわからないけど、スケボー関連でスニーカーをナイキと共同で作りますとか、アディダスと一緒にやりますとか、スポンサーそこからつきますとかなってて。今ではUKのスケーターとかは音楽レーベル立ち上げてその音でスケボービデオ作ってその音がめっちゃ売れててとかもあったり。とにかくもうcoolなことにしか興味がありません!ていう人がすごいスケーターって多い気がする。
まあこれは極端な話だけど、そういうカルチャーならではの美学から生まれるモノをブラッシュアップしてビジネスとして成立している人とかそういう事に挑もうとしているダンサーとかには勿論興味があります。
プロダンサーとは
Dews編集部:
TAKUYAさんはプロダンサーという存在についてはどう考えているのですか?
TAKUYA:
勿論プロのストリートダンサーというならばレッスンも他ビジネスもせずストリートダンスだけで対価を貰う事が理想だよね。ただそういう人が今はゼロに等しい現状。
例えば大きな対価を得ているという事をプロの一つと仮定するなら芸能界とかで活動しているダンサー達とかはそうなるのかもしれない。しかしそれをストリートダンスのプロというのか難しいよね。なので本当の意味でのプロストリートダンサーとしてだけで大きな対価を得ている人は今のところいなそう。とにかく最もコアなダンスの部分がお金にならないのが今も昔も変わらない実情。
しかしそんな状況の中ストリートダンスをアスリート化?の方面で盛り上げていくという流れも益々活発になってきてて、確かにストリートダンスの本来持つ競争的な側面や即興性を損なわずして大きく盛り上がっていく事が考えられるのでそこは共感もしていますし協力もしていきたいです。
ただ自分はそういったダンスのアスリート化以外にもプロ論というかダンサーとして曲げずにクリエイトしていく方法はまだまだ無数にあると思っていて。そういった部分をDewspeakという場を借りて紐解いていく事も面白いかなと思ってます。
Dews編集部:
なるほど、面白そうですね。TAKUYAさんの独自な視点での話、期待してます。
TAKUYA:
頑張ります!
TAKUYA (SYMBOL-ISM / worcle co.,ltd)
90年代初頭ストリートダンスに触れ、様々なジャンルを模索、横断する。
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