「ダンス一本、覚悟の上京。未来は自分で掴む。」ダンサーYUZUHA、NAIL the NAME最終オーディション直前インタビュー

ダンサーKANUがプロデュースするD.LEAGUE26-27の新チームオーディションがいよいよ終盤を迎える。応募者332名の中から最終選考に残ったのはわずか20名。その中に、若くして数々の輝かしい経歴を持ちながら、進路の分岐点でダンスに全振りをすることを決め上京したダンサーYUZUHAがいる。国家試験を投げ打ってまで、ダンスで生きていくと決めた彼女が、なぜ今D.LEAGUEの舞台を目指すのか。最終審査を目前に控えた今、オーディションを通して生まれた変化と、胸の内にある率直な想いを訊いた。

YUZUHA Instagram:@yuzuha.11_22

 

◼︎看護師への道を手放し臨む覚悟

― まずはダンスの経歴と、オーディションに応募したきっかけを教えてください。

ダンスは4歳の頃から始めたのでダンス歴は15年くらいになります。始めたきっかけは、母がずっとダンスをやりたかったけれどできなかったという思いがあって、子供にやらせたいと言ってくれたことでした。それからずっと、ダンスは私の生活の一部としてありました。

このオーディションを知ったのは、看護師を目指して高校から5年一貫制の看護学校に通っている時でした。3年間通い、あと2年で看護師になれるという時期で、制服も新たに親に買ってもらったりとそのまま通学するつもりでいました。でも、ずっと心のどこかで「もっとダンスをしたい」という思いが消えませんでした。そんな時に、SNSでこのオーディションの告知を目にして、タイミングがバチっと合ったというか..。「やっぱりダンスで生きたい!」と、このオーディションを受けたいと思ったのがきっかけです。

― 看護師になるために、たくさん努力をされてきたと思うのですが迷いはありませんでしたか?

親に学費も出してもらっていたので「どうしよう」と悩みました。でも、昔から「自分のやりたいことをやりなさい」と言ってくれる両親だったので、反対することなく背中を押してくれたのは本当に恵まれていたなと思います。自分を追い込む意味でも、看護学校は関西にあるのですが、その学校を辞めて、このオーディションのために上京してきました。落ちた時のことはあえて考えず「ダンスでご飯を食べていくんだ」という決意を固めて挑んでいます。

 

◼︎ダンサーとしての幅が広がったオーディション

― オーディション期間中、最も自分らしくいられたと感じる場面はありましたか?

4次審査のスキルチェックですね。実は3次審査の時は、緊張しすぎて自分を出し切れず、結果もあまり良くなくて..。でも、4次審査までの期間にしっかり自分と向き合って、練習を詰め込みました。その結果、本番ではすごく自信を持って発表することができました。あの瞬間はとても清々しい気持ちでしたし、自分らしく踊れたかなと感じます。

― オーディション期間中に落ち込むことはありましたか?

3次審査のスキルチェックです。私はずっとミドルスクールのヒップホップをやってきたのですが、1週目も2週目も評価が思うように伸びなくて。評価がすべてではないと分かっていても、自分に負けたような感じがして、それが本当に悔しくて落ち込みました。

― そこから、どのようにして立て直したのでしょうか?

一度大阪に帰省して、昔からお世話になっている先生のレッスンを受けに行ったことが大きかったです。そこで踊ることで、自分の感覚が戻ってきたのを感じました。また、周りのメンバーにも救われましたね。特に4次審査のメンバーは、良い意味で「ギャルマインド」を持っている明るい子が多くて(笑)。自分が苦手なジャンルに挑戦している時も、「こっちの方が可愛いよ!」「やろうやろう!」ってポジティブに盛り上げてくれたんです。みんなの明るさに救われて、ポジティブに切り替えることができました。

 

◼︎ライバルであり、チームメイトでもある存在

― チームメイトのYUDUさんも、同じオーディションを受けようと思っていたんですよね。

はい。YUDUとは高校2年生の時に出会ってチームを組んでいます。2人で一緒にこのオーディションを受けようという話をしたわけじゃなく、それぞれ受けようと思っていたという感じでした。2人とも、書類選考に受かったタイミングでオーディションのために上京して、今は同じマンションに住んでいます。ずっと一緒に踊ってきたチームメイトがそばにいてくれることは、本当に心強いです。

― 上京組のNOAさんとも偶然同じマンションと聞いたのですが、3人でよく練習したり話たりしますか?

そうですね。よく話すし、練習もしています。審査が終わると、お互いのチームの大変だったことを報告し合う「報告会」兼「慰め会」が始まります(笑)。NOAちゃんと私たちは得意なジャンルが異なるので、お互いに教えあったり良い刺激を受けています。私が慣れないジャンルに苦戦していると、2人とも明るく励ましてくれるんです。特にYUDUはすごく楽観的な性格なので、終わった後は「頑張った!ご飯行こう!」ってすぐにマインドを切り替えてくれて。元々チームメイトというのもあるのですが、精神面で何度も救われました。

― オーディション期間中、メンバーの存在に救われた瞬間はありましたか?

特に4次審査の時、MIZUHOちゃんにすごく救われました。彼女はまさに“全肯定ギャル”という言葉がぴったりな、最高にポジティブな人なんです。4次審査の課題は、自分があまり経験してこなかったキャッチーなガールズ系の振り付けでした。でも、チームとしてより良いものを作るためには、自分も意見を出さないと絶対にダメだと思ったんです。そこで勇気を出して「こういうのはどうですか?」と提案してみたのですが、その時にMIZUHOちゃんが「えー、めっちゃいいじゃん! それやってみようよ!」と、私の意見を全部ポジティブに肯定して受け入れてくれたんです。

そのジャンルが不得意な私に対して「こっちの方がいいんじゃない?」と否定から入るようなこともある場面だと思うのですが、まずは私の案を1回試してくれる。そうやって実際に動いてみた上で「やっぱりこっちの方がしっくりくるね」と一緒に納得していくプロセスが、私にとってはすごくありがたかったです。

4次審査のメンバーは全体的に「ギャルマインド」を持った明るい子が多かったのですが、苦手なジャンルに挑戦して不安だった私にとって、みんなの“全部を明るく捉える感性”やテンションの高さは、本当に大きな支えになりました。

 

◼︎YUZUHAの強み|チームで発揮したい個性

― ご自身の個性をどうチームに活かしたいと考えていますか?

まずは、今まで磨いてきたヒップホップのスキルで、実力をしっかりと認めてもらえる存在になりたいです。それから、ファッションやビジュアル面でも個性を出していきたいと思っています。このチームはガールズ寄りのスタイルが多いのですが、私はダボっとしたオーバーサイズの服装や、エスニックなアクセサリー、モノトーンの中に赤を取り入れるようなスタイルが好きです。

今日のネイルもそうなんですが、オーディション中のチーム名や「I LOVE」といったメッセージを入れたり、こだわりを詰め込んでいます。ヘアスタイルも、一度やってからハマっているパーマが自分のアイコンだと思っています。こうしたダンスの面も、外見も、自分らしいスタイルを貫くことで、チームに彩りを与えられたらいいなと思います。

 

◼︎︎プロデューサー KANUの印象

― プロデューサーのKANUさんは、会う前と今では印象は変わりましたか?

SNSなどで見ていた時は、キリッとしたクールでかっこいい印象が強くて、正直「怖いのかな?」と思っていました。でも実際に会ってみると、全然そんなことなくて。すごくフランクで、まるで友達のようにキャピキャピした雰囲気で接してくれるんです。いつでも「喋りかけてね」という空気を作ってくださるので、良い意味でプロデューサーという壁を感じさせない、温かい人だなと印象がガラッと変わりました。

― KANUさんからの言葉で、特に心に残っているものはありますか?

フィードバックでいただいた「全ジャンル踊れているのに、自信がなさそうなのがもったいない」という言葉です。それまでの私は、自分がどの程度踊れているのか確信が持てず、どこか不安なまま踊っていました。でも、KANUさんにそう言っていただけたことで、「自分は踊れているんだ」と初めて認めてもらえた気がして、すごく嬉しかったです。

その後、個人的にLINEでも相談させていただいたことがありました。見せ方が分からなくて動画を送ったのですが、忙しいはずなのにすごく真剣に向き合って返信をくれました。「ユズハの良さはこうだから、無理に誰かに寄せなくていい。なりたい自分を表現して」と言ってくださって。その言葉で「テクニックのフェーズ」から、どう自分を魅せるかという「表現のフェーズ」に一歩踏み出すことができました。

 

◼︎︎最終オーディションへの意気込み

― 332名の応募からファイナリストの20名に残りました。今の率直な気持ちを教えてください。

まずは、ここまで来られたことに感謝の気持ちでいっぱいです。大阪のチームの仲間や家族、みんなが応援してくれているので、その想いを無駄にしたくない。応募した当初はジャンルの壁を感じていて、ここまで残れるとは思っていませんでした。でも今は「絶対に受からないと帰れない」という覚悟を持って挑んでいます。

― もしD.LEAGUEのステージに立ったら、その姿を一番誰に見せたいですか?

やはり、両親です。看護学校を辞めて上京するという、私の大きな決断を許してくれました。4人兄弟という賑やかな家庭で、私一人のために送り迎えをしてくれたり、ずっとダンスを応援し続けてくれたり。その恩返しとして、プロの舞台に立っている姿を一番近くで、生で見てもらいたいという気持ちが強いです。

 

◼︎「挑戦」する理由

― 最後に、YUZUHAさんにとって「挑戦する」とは、どういう意味を持ちますか?

私にとって挑戦とは「自分を止めないこと」です。何もしないままだと、そこで成長が滞ってしまう。挑戦し続けることで、新しい刺激を受け、見たことのない自分に出会うことができると思っています。進化した自分をもっともっと見たい。だからこそ、私はこれからも挑戦することをやめないと思います。

 

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