【Shigekix】ドキドキをワクワクに〜不安を期待に変える方法【メッセージ】
個性を見つけるには?
おそらく日本でも世界でも一番名前の知れた日本人ダンサーだろう、パリ五輪代表のブレイクダンサー「Shigekix」。スキルや実績だけでなく、その人格や言動にもリスペクトが集まる。「FUJIFILM instax™ Undisputed」Tokyo World Final出場の中、ダンス部の高校生たちにメッセージを送ってくれた!
「僕は、大阪学芸高校の特技コースという、何かしらの活動をしながらでも通える高校にいました。文武両道を心がけていたので、ブレイキンの海外遠征がある時でも、半日でも学校へ行ってから直接空港へ向かうという日もありましたね。ダンスを全力でするために、勉強もがんばっていました!」
幼少の頃からダンス一本に掛けてきた彼だが、学業だけでなく、人としての礼儀や言動には常に意識的だったという。その目には今の高校ダンス部はどう映っているのだろう。
「高校ダンス部はいま社会的にすごく認知されているし、いくつも大会がありますよね。ブレイキンは、高校から始めても全然遅くないし、筋力や自信がない女性でも、自分なりのスタイルが見つかります。ブレイキンやダンスは、自分の内側の表現やメッセージをカラダで表すことができる。若いうちはまだそれが何なのか自分では気づいてなくても、何かしらのパッションが外に出ていく。赤ん坊の頃に帰ったかのような、自分の本当のパッションを出せる方法だと思うんです」
そう語る彼の言葉は常に明瞭で、言葉選びに澱みがない。理論的でありながらも直感的。そして強靭な肉体に芸術的なセンスが同居する、その“振り幅”こそがShigekixの個性なのだろう。
「自分の個性を見つけることはブレイキンに限らず大事なことですよね。でも、すぐに見つけ切らなくても、それを追い求め続けることがダンサーとして、人としてのキャリアを積むことだと思います。自分の個性って紆余曲折があって見つかるものだし、食べ物や着る物も年齢に応じて変わっていくから、若いうちはいろいろ試してみればいい。自分が好きだと思うダンスや音楽やファッション、単にやっていて楽しいこと、得意だなと思うこと。憧れの人がいるなら、まずそれをエッセンスとして真似てみるのもいいですね。あと大事なのは環境。どんどん新しい場所に飛び込んでいくことが大事ですね!」
▲ARTも得意なShigekix。「先行きの見えない不確実なものに立ち向かう意気を作品で表現しました」(Shigekix Instagramより)
ドキドキをワクワクにする“振り幅”
キッズの頃から、世界中のさまざまな場所へ飛び込み続けて、今の場所へと辿り着いたShigekix。そこには不安や怖さは感じないのだろうか?
「人間が不安になるのって、最悪のケースを想像してしまうからです。あの場所に行っても繋がれないのでは?とか、海外に行っても意味がないのでは?とか、あの大会に出ても負けて落ち込むのでは?とか…。それをリスクとしてイメージするのは大事ですが、同時に最高のイメージも持ってほしい。不安になればドキドキしますが、それを期待のワクワクに置き換える、と常に自分には言い聞かせていますね」
ドキドキをワクワクに。不安を期待に。マイナスのエネルギーをプラスに変換するチカラこそ、彼を世界の舞台へ運んできたのだろう。
「家のソファで寝ているよりも、現場に来てこのドキドキを感じている方がいいよなって思ってみるんです。多少の不安やストレスって大事だし、すべてが保証された安全な生活ってテンション上がらないじゃないですか。この間はうまくいかなくて超落ち込んだけど、今度はうまくいった!っていう“振り幅”が、自分の人生を楽しんでいることだと思うんです。不安も期待もある場所へ足を踏み入れるからこそ、自分の想像を超える景色に出会えたり、すごい経験ができたり、良い人に出会えたりする。行動がすべてを決める。不安をリスクとして考えるのもいいけど、毎日、今日はもしかしたら最高の日になるかも?と思ってポジティブに挑戦することが大事だと思います!」
インタビュー&文:石原ヒサヨシ(ダンスク!)


