障がい者ダンスバトル「ユニークゾーンワールド」から学べること【WS/コンテスト開催】
でもぱっと見には健常者と思ってしまうダンサーもいる。
特に、決勝戦の2人は注目だった。
「Shadow kid」は視力が通常の2%しかない暗闇の世界で踊り、「NaNaKa」は脊柱側湾症のカラダを押して素晴らしいダンスを繰り出してくれた。
普通の、いや普通以上の、見応えのある、尊いダンスバトルだった。
しかし、よく観察すると「Shadow kid」は相手が威嚇してきても反応しておらず、「NaNaKa」はバトルの合間で体を痛そうに押さえている。
みんな苦しみながら、葛藤しながら、勇気を奮い立たせて、それぞれの障がい=個性とともに挑戦し、堂々と戦っているのだ。
ここにこそ、個性を爆発させるという、ダンスならではの大きなエネルギーが生まれる。
通りかかったモール客の足を止め、視線を釘付けにし、大きな拍手と声援と感動を呼び起こしている。
障がいというハンデを負っているからこそ、逆境をバネにしているからこそ、その反動である爆発のエネルギー量はハンパなくデカい。ダンスだけでなく、そのエネルギーの美しさに人々は感動するのだ。
障がいを知る、差別区別をなくす、手助けをする。
それだけではなく、彼らが爆発させているエネルギーや勇気から学べることはたくさんある。
インクルーシブという言葉に込められた「個性を認め合う」には、お互いに尊敬し合い、学び合うことも含まれるだと思う。
五体満足に生まれているのに、それを活かせていない、個性を発見できていないなんてもったいない!
五体満足に満足するな! まだまだ自分の可能性を信じて突き進め!
……出場者の渾身のダンスにはそんなメッセージがあるような気がしてくる。
多様性(ダイバーシティ)を知識や情報として得るだけではなく、実際に触れ合い・気づき・行動(インクルーシブ)すること。
ぜひ、次世代を担うみんなこそが、新たなアクションを起こしてほしい。
テキスト:石原ヒサヨシ(ダンスク!)
>>「障害のある・ない」が1つのダンスチームに!!「INCLUSIVE DANCE FES 26-27」開催情報




