独占インタビュー公開!!【ダンスチームは「家族」 Twiggz(Twiggz Fam)】
一言にストリートダンスと言っても、そのスタイルは多種多様であり、言うなれば今日この時もどこかで新しいスタイルが生まれている。 それこそがストリートダンスの醍醐味でもあるのだが、本日はそんな中でも昨今、破竹の勢いでダンサーは愚か一般層に広まっている「KRUMP」というスタイルを主軸とし
一言にストリートダンスと言っても、そのスタイルは多種多様であり、言うなれば今日この時もどこかで新しいスタイルが生まれている。
それこそがストリートダンスの醍醐味でもあるのだが、本日はそんな中でも昨今、破竹の勢いでダンサーは愚か一般層に広まっている「KRUMP(クランプ)」というスタイルを主軸とし先日もASEAN TOURで3カ国を周り成功させた「Twiggz Fam」のリーダーであるTwiggzに焦点を当ててみた。
Q.ASEAN TOUR大成功で終わりましたが、KRUMPと言うジャンルのみでの公演3カ国まわっての感想をお願いします。
本当大変でした!(笑)
何よりKRUMPで1時間の舞台を創るという前例のない挑戦だったので。今回は、国の助成もあって実現した訳ですが、沢山の方々のサポートがあり、タイ・ラオス・カンボジアの3カ国で6公演を無事成功することができてホッとしています。
自分の夢でもあった、KRUMPを通して自分のCREWで社会活動も兼ねて世界に行けることができ、本当に素晴らしい経験になったと思います。日本という経済的に豊かな国で、守られているからこそ知らない現実や生活。知らなくても良いのかもしれませんが…
本来過酷な環境から生まれたKRUMPを、豊かな国とされる日本から逆輸入で、僕らが表現する場を与えて頂き、何かを感じてもらう事ができた環境、たくさんの経験や喜びを感じられる環境、これを単なる旅と取るのかカルチャーの共有と取るのか、自分にとって人生とは…?と、たくさんのことを考えさせられました。
一瞬しか目に入らない景色や光景の中で、たくさんのたくましく生きる人々の姿が、自分の環境に感謝する気持ちと「生きる」とは何か、「強さ」とは何かを改めて問われた気がしました。メンバーのみんなも常に誠意と感謝を込めて全力で臨んでくれました。その結果、たくさんの方々の笑顔を見ることがき、言葉を超えての素晴らしい経験を得ることができ、人生の財産になったと思います。きっとKRUMPに出逢ってなかったら、今の環境もないですし、このようなTOURができることはなかっただろうなぁと思っています。
Q.そもそも「KRUMP」とはどのようなダンススタイルなのですか?そのルーツは?
KRUMPというのは、動きで言うと「ストンプ(足を踏み鳴らすような動き)」「チェスト(胸を前に突き出すような動き)」「アームスイング(腕を振り下ろすような動き)」の3つが昔から基本とされてきている要素です。そこにコンセプトやキャラクターなどが付随していくダンスなのですが、そもそもが「自我の解放」という目的があり、自分の限界を超えた状態まで達する、自分をそこまで持っていくことを「BUCK(バック)」と呼んでいて、その空間のエナジーをシェアし、引き上げある「HYPE(ハイプ)」もKRUMPの一つの要素ですね。
このスタイルが生まれたアメリカでは、ダンスのスタイルのみを指す言葉ではなく「BUCK」な状態になるよう、みんなで高め合っていく、FAM(家族)・LAB(練習)・SESSION(高め合い)・BATTLE(戦い) 全てがKRUMPに必要なものです。
Q.あなたにとって「KRUMP」とは?
今の自分にとって全て、と言ってしまうことは簡単なのですが、自分の人生を構成する上で大切なライフスタイルです。しかし、例え明日体が壊れて踊れなくなっても、僕にとってKRUMPとは経験や成長、全てをくれるものであり、常に自問自答させてくれるものです。それと、通常のダンスチームとはもう一段階絆の深い家族「Fam(ファム)=Family」という名前を名乗るようになるので、KRUMPをしているTwiggz Famのメンバーは、本当に家族だと思っています。
自分もBig(リーダー)という立場であっても、未だに反省することが多く、自分の不甲斐なさを実感する繰り返しで、たくさんの経験や学びの場であり、一つの集合体として社会と同じで、喜び、葛藤、学び、つまずくことなどをこのFAMの中でも経験していています。伝え方だったり、言い方だったり、リーダーとしての在り方や自分の性格をまざまざと感じたり、共に過ごし戦っていくからこその濃い時間の中で、感動や衝突、そういう意味で、この先形を変えてもいったとしても繋がり続け、ずっと僕の中に在り続けるものなんだと思います。
Q.このダンススタイルを通じて伝えたい物とは?
そんな大それたことは考えていませんが(笑)、KRUMPを日本に持ち込んだ一人としての立場を理解しています。僕がこのKRUMPを表現するにあたって、全てをくれた創始者である「Tight Eyez(※1)」とそのCREW 「STREET KINGDOM」とLAで生活を共にして、本当に自分の人生に関わるたくさんの経験を貰いました。KRUMPの可能性を広げたいという事と、只々KRUMPの素晴らしさをたくさんの人に知ってもらいたいです。
強いて言えば、その彼の言葉なのですが、「KRUMPを知りたいなら、うまくなりたいなら、良い家族、良い指導者や先輩を持って、互いを成長させることが一番の方法!」ということです。ここで言う家族とは、もちろん本当の家族と、もう一つは自分を取り巻く環境や共に過ごしているメンバーのことですね。それがFAMを形成していきます。
そういう意味で、KRUMPを表現するダンサーとしての絆の強さも一段階普通のチームとは違うという所を見てもらえればと思います。だから僕らはいわゆる「ユニット」というのは滅多な事が無ければやらないのも、ここを大事にしているからだったりします。互いを成長させるメンバーとじゃないと出来ないことですから。ただ、こういう根底さえしっかりし、その先に見据えるものがあるなら僕は賛成ですし、成長出来る可能性のある事にはどんどんチャレンジしていきたいし可能性を広げることだと思っています。
Q.プレイヤーとしてはもちろん、育成力にも大変定評がありますが、その秘訣とは?
そう言って頂けるのは嬉しいですが、自分では全然分かりません(笑)むしろ秘訣があったら自分が知りたい位です。ただただKRUMPを伝えたいと思ってして来たことなんで(笑)。理屈じゃなく直感で「こいつは可能性を秘めている」とか、「こいつとなら面白いことができるなっ!」「こいつに俺の知ってることをたくさん教えたいなっ!」「こいつを輝かせてみたい!」とか、もちろん僕の所に来てくれる子全員に思うことですが、やはりその中でも目の奥に見ているものやフレイバーとでも言うのでしょうか?例えば分かりやすい名前を出すと、EXILE NAOKIや岩田剛典に関しては、出会った時に「こいつは何かを持ってるな」という、僕の妖怪電波(笑)みたいなものが反応しましたね。
だから僕は、そういう才能のある子達の背中を押したに過ぎないし、そういうチャンスやタイミングの時にしっかりと俺の側にいてくれて信頼関係があったからこそできることがありました。でも、基本的には彼らが自分で頑張った結果です(笑)。
彼らは僕の伝えたいことをちゃんとキャッチしてくれていますし、活動の仕方が変わっても、今でも「家族」と呼べるメンバーです。もちろん彼らがブレそうだったり、??って思うようなことがあったら、今でも突っ込みますしね!それは今も昔もFAMみんなに対して変わっていないつもりです。自分の周りにはそういった才能のある子がたまたま僕の所に集まってくるのかも知れませんが、それは僕ではなく周りの方が評価する事なので…(笑)
Q.ズバリ!今まで育ててきた中で「こいつはヤバい!」と思うダンサーは?
今までお話した通りのことから言わせてもらうと、こいつっていうよりTwiggz Fam全員を見てもらえば分かることです。自慢のFAMです。と自信を持って言えます(笑)。
何かを感じ、自分が信頼感やインスピレーションを感じなければ家族にはならないですし。単純過ぎますか? それぞれが違う個性で得意なことがあり、キャラクターがあり、みんなオンリーワンが僕と言う人間を通してKRUMPの一つの家族として共有しているので、一人に絞る事は出来ないですね。
Q.では最後に今からKRUMPの道に進むダンサーへのメッセージを下さい。
KRUMPに絞らず今のダンス界って、至る所にチャンスや可能性が転がっていると思うんですよ。僕が思っているのは、チャンスが転がってきた時にそれをキャッチする人間性や器の準備が必要だと思います。楽しむだけでも良いし、プロを目指しても良いし、時間と共に目標や目的も変わってくることもあり、関わる形がどうであれ、まして答えも無ければ間違いも無い世界ですから、とにかくその瞬間を本気でやるのは当たり前で、逆算したビジョンに向かうまでに自分がどう向き合って形にしていくか!そこを明確にしていくときっと判断も見えてくると思いますし。
小さな出会いからお互いが学び刺激を与え共感していける環境作りができていけるのではないでしょうか?きっと、それは例えダンスを辞めても何かの形で人生の糧になるはずです。
良い事も悪い事も経験しないと分からないことですし、仲間だったり自分自身で超えていける様な自分をダンスを通じて学んでいくことが出来れば、きっと自分に返ってきますし、その人の人生がより幸せになるはずです。
今年も世界にも認知され日本最大のKRUMPイベントであるKING OF BUCKが開催される
KOB ent. PRESENTS KRUMP BATTLE TOURNAMENT
KING OF BUCK
~ YOUNG GUNS BATTLE 3~
KRUMP歴3年未満によるKRUMPERのBATTLE TOURNAMENT
2015/07/05 (日)
@ Jingsta
東京都渋谷区神宮前2-18-7 外苑ビルB1
BATTLER 集合 12:45
OPEN 13:30
START 14:00
END 19:30
ENTRY・DOOR ¥1500+1D
去年はKOB5が終わり一つの時代に区切りと新たなスタートを迎える日本のkrump
新たな扉のスタートとなるkrumpシーン!
次世代のシーンを担う若手の熾烈な戦いが始まる!