
- イベント名
- 開催日
- 2017年 04月 23日
- 場所
- 両国国技館
4月23日、大盛況の中、幕を閉じたダンスバトルイベント「DANCE ALIVE HERO’S 2017」。
今年、Dewsでは当日の結果を特設ページにてリアルタイム更新していたが、それとは別に東京、名古屋、九州を拠点に活躍する3名のライターを派遣。
それぞれの目線でダンサーに密着し、表舞台だけではなく、その裏側をメインにレポートを敢行した。
こちらでは、名古屋を拠点に活躍し、独自の世界観で個性を発揮し全国にその名を轟かせるdaftのメンバーUCが名古屋ダンサーに密着!
第一弾は、HOUSEのファイナリスト常連者KENTA(PINOCCHIO)!!
DANCE ALIVE HERO’S 2017、盛り上がりましたね!
予想通り、いや、予想以上のドラマの数々でした◎
しびれるバトル、ダンスの連続でした!
既に結果も動画も出回っているとは思いますが、
今日はまた違った目線でのイベントレポートをしてみたいと思います。
僕が仰せつかった使命は、
『僕と同じ東海からファイナリストになった人々にスポットを当てたレポート!!』
というわけで、何人かに話を聞いたり、注目して見たりしてきました。
選ばれしファイナリストたちが一体どんな想いであの日を迎えていたのか、
そして、あの舞台から何を感じ、何を考え、何を得たのか?
少しだけ、覗いていきたいと思います。
ハウスサイドのファイナリスト常連者KENTAくんに居酒屋で出会いました!
KENTAくんがFINALに出場しない年は、
毎年のように前日予選終了後に両国で一緒に飲んでいたのですが、
今年はKENTAくんがFINALを控えていたので誘わなかったんです。
でも、結局いるじゃないですか!(笑)
RYO aka DJ226さんと決起会でしょうか。
しかし、彼は僕らを見るなりわざわざ近寄ってきて一言。
「おい、俺は一滴も酒呑んでないぞ。」
そうなんです。
彼は大事なバトルの前は必ず禁酒するんです。
しかも、長期的に。
年明けのジャスデブ日本予選の時なんて、
3ヶ月近く禁酒して仕上げていたのに、
1月1日にノロウイルスにかかるという不運もありました…。
今回は、体調は大丈夫なようです。
早々と席を立ち、コンディションを整えると言ってホテルへ帰って行きました。
ほんとに頑張ってほしいなと、
KENTAくんの大きな背中に向けて、そっと杯を上げた僕でした。
きっと、ファイナリストたちはみんなこうやって思い思いの夜を過ごしたのでしょう。
そして、明けて当日。
今回4STYLEで名古屋からファイナリストになったのは、
ハウスサイドのKENTAくんとSANTAくん。
PINOCCHIOのすごさたるや。
何てったってDANCE@LIVE 2006のHOUSE side初代チャンピオンこそ、
2人の師匠KENJIさんなわけでして。
ほんとにこのDNAは名古屋の誇りです!!
というわけで、観客席に目を移してみると、
佐藤家が一家総出で応援に駆けつけていました!
・佐藤家の皆さん
奥さんのAKOさんも名古屋を代表するとっても素敵なダンサー。
2人のお子さんも、かわいく素直に育ってます(^^)
というわけで、
バトル前のKENTAくんにインタビューするタイミングがありました!
UC(以下、U):ケンタくん、お疲れ様です!
KENTA(以下、K):おう、お疲れよん(4)。
U:…。体調はどうですか?
K:あ?うるせー。 普通だわ!
U:…。今日も期待してますね!
K:(いつものダンサーモノマネシリーズを披露してくれる)
U:(笑)。あ、そういえばこれ見てください!良い写真撮れましたよ!
(先ほどの家族写真を見せる。)
みんな応援してますから!
K:何~、もう来とんの?早く水持って来いって言っといたのに!何だてー、どこだてー。
とまぁ、口ではこんな調子ですが、
真っ先に家族席に行き、愛息子からお水を受け取り、AKOさんからアドバイスをもらい、
頬がほころぶKENTAさんでした。
いつも僕らの前ではふざけ倒すKENTAくんですが、
心の中はほんとに真面目で熱いオトコなんです。
時間が近付くに連れて、真剣に集中していきます。
今回はハウスサイドからだったので、
第3バトルでさっそくKENTAくん登場!
僕ら応援席も大盛り上がり!!
対戦相手は大阪が世界に誇るWCO/JIGのTAKEさん!
もちろんKENTAくんの先輩に当たる大ベテランダンサーです。
さすが、アライブファイナル。
強敵しかいないです。
そんな中、KENTAくんは1ムーブ目でフロアムーブで尻もちをつくなどのミスもありましたが、
2ムーブ目でしっかり盛り返し、
なんとKENTAくん勝利!!
すごい!
すごすぎる!!!
本人もビックリしてました(笑)
さっそくバトル後にインタビューできました!
U:KENTAくん、やりましたね!
K:勝っちゃった(笑)U:かっこよかったです!でも、珍しくフロアでミスりましたね。
K:ほんとだよ。ミスったけど勝っちゃった笑U:あのステージは踊りやすかったですか?
K:いや、床が動いて踊りにくかったわーU:そうなんですね。音は聴こえやすいですか?
K:それはあんま気にならなかったかも。U:なるほど。でも、このままいけそうですね!いっちゃいましょう!
K:まぁ、優勝だね(笑)
やはり、ステージとの相性も大きく関わってきそうですね。
ここから4STYLEのベスト8を終えた後、
メインステージでは、
SHOW CASE→高校生ダンス部コンテスト→KIDS&RIZEベスト8→GUEST SHOW→KIDS&RIZEベスト4と続くわけで、
4STYLEのファイナリストからすると、かなりのインターバル。
勝ち進んだダンサーは、コンディションやメンタルの維持・調節が難しいところですね。
KENTAくんもファミ骨にマッサージしてもらいながら、コンディションを整えていました。
そして、ようやく迎えた準決勝。
相手は、初戦でSANTAくんを破ったHEROさん。
こちらも言わずもがなの日本のトップハウサー。
KENTAくんの安定したリズムとスキルか、
HEROさんの独特な世界観とパッションか、
どちらがより音楽にノレるのか?そして、JUDGEの心に響くのか?
タイプの違う高次元なバトルに心躍らせながら応援しましたが、
ここはかなり突っ込んでいったHEROさんが勝負の波を引き寄せて、
KENTAくん惜敗!
自身初となるファイナル決勝進出は逃してしまいました。
名古屋人として、悔しいです!
KENTAくん、お疲れ様!
最後にまたインタビュー出来ました。
U:惜しかったですねー。
K:何も出来なかったわ!もうパニクっちゃったわ。U:でも、初めて見るジャンプ技ありましたよ!あれ新技でした?
K:そんなことやっとった?もう全然覚えとらんわー。K:生徒が動画とってくれてたから観たんだけど、もう自分でも何がしたいのか分からんかったわ~
U:KENTAくんでもそんなことあるんですね… でも、かっこよかったですよ!お疲れさまでした!
これが俗に言うアライブのステージには魔物が棲んでるってやつなんでしょうか。
体力には定評のあるKENTAくんでさえ、だいぶ消耗していました。
体力、精神力ともに削り取られるギリギリのバトルだったということでしょう。
最後にメインオープニングの映像を共に観ながら、
KENTAくんが呟きました。
「何の為に戦うのか…か。
俺には分からないね。」
少し寂しそうな表情を浮かべながらも、
目の奥はまだ輝きを失っていませんでした。
まだまだ炎は消えてない。
彼の気持ちは既に次に向かっていってるように思えました。
飽くなきチャレンジを繰り返す名古屋のジャイアン。。。
これからも応援しています。
そして、僕も負けじと頑張ります。
最後に、
5/21(日)にKENTAくんが名古屋で主催するハウスバトルイベントがあります。
毎回県内外からたくさんのエントリーが集まって盛り上がっているので、
ハウス好きの方々は是非チェックしてみてください!
http://soulcitynagoya.com/house-dance-belief-3
てことで告知締めでした(笑)
ではでは。
UC(daft)
個性的かつ変態的なダンスを武器に全国各地で活躍するレペゼン愛知の筆頭格ダンサー。
その軽いフットワークで培った豊富な繋がりと情報量を基に展開する自身のブログ『UCの、遊UC白書』での結果速報が話題を呼び、
Dews/SOUL CITY NAGOYAなどのコラムニストやダンスイベント脚本家としても活動している。
Instagram:@ucdaft
Twitter:@ucdaft
blog:http://uc.bdance.jp/