ファッション雑誌『ヴォーグ』のモデルのポーズに似ていたことからネーミングがついたVOGUE(ヴォーグ/ヴォーギング)ダンス。
今回は、そんなVOGUEの踊りの特徴から歴史までを徹底解説!

VOGUE DANCE(ヴォーグダンス)とは

VOGUE(ヴォーグ)またはVOGUEING(ヴォーギング)の名前の由来は、ファッション雑誌『ヴォーグ』のモデルのポーズに似ていたことから、そう呼ばれる様になった。
三つのスタイルがあり、オールドウェイと呼ばれる、一般に広まる以前のスタイルは、左右対称、かつ精度と流麗感のある動作が特徴的で、一般に知られて以後のニューウェイでは、動作の幅も広がり、体のひねりや、幻想的、幾何学的な手先の動作が強調されている。
1990年代後半になると、さらにジャンプ、アクロバットなどを加えたフェムスタイルも開発された。

ヴォーグの歴史

1960年代にアメリカの都市部の黒人、ラテン系同性愛者の「ボール・ルーム」と呼ばれたダンス・シーンから発展した非常に様式化されたクラブダンスでありストリートダンスである。
「ボール・ルーム」とはいわゆる「社交ダンスの場」の意味であるが、ここでは、ヴォーギングの技を競い合うコンテストである。1980年代のアメリカ合衆国の都市部のゲイ・クラブシーンで知られる様になり、1990年に同国の歌手マドンナのシングル『ヴォーグ』のミュージックビデオで全世界で認知される。

ヴォーグのシーン

「ボール・ルーム」の参加者はそれぞれの「ハウス」と言われたグループに属する。代表的なハウスの例はウィリー・ニンジャ率いる「ハウス・オブ・ニンジャ(House of Ninja)」、「ハウス・オブ・エキストラバヴァガンザ(House of Xtravaganza)」、「ハウス・オブ・ミズラヒ(House of Mizrahi)」、「ハウス・オブ・ラベイジャ(House of Labeija)」などがある。 尚、日本にもこれらのハウス(Ninja/Mizrahi等)に所属する者(SHUHOなど)が若干名だが存在する。

日本のシーン

日本では91年に岡村靖幸が「Live家庭教師’91」にVOGUEを取り入れたり、 MORE DEEPなど90年代から日本人ヴォーギングダンサーが存在していた。

その後、当時流行していたダンス番組少年チャンプルーに出演した「ASIENCE」というチームがきっかけでVOGUEというジャンルがダンスシーンで広まり、専門のチーム等が急増する。

ここ最近では、日本ではVOGUEメインで踊るチーム、ダンサーは少なくなってきているが、アメリカやヨーロッパの方ではVOGUEのダンスバトルなどもあり盛り上がっているようだ。