A-POP界のパイオニア涼宮あつき(RAB / WASEDA BREAKERS)に突撃インタビュー!

近年急激な盛り上がりを見せているA-POP(エーポップ)シーン。 ストリートでも名のあるダンサーがA-POPダンスバトル(アニメソングを使ったダンスバトル)に挑んだりなど、現在ダンスシーンにおいてA-POPという単語を耳にする機会が増えている。 今回Dewsでは、A-POPシーンのシンボルとも言えるRABのダンサー・涼宮あつきに話しを伺った。


劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人

A-POP(エーポップ)という言葉を聞いたことがあるだろうか。
アキバ(秋葉原)のAとアニメのAをとり、アニメソングを中心とした音楽ジャンルのことをさす言葉だが、現在シーンとして確立してきている。

そんな中、これまでに数々のダンススターを生み出してきたダンスコンテスト「「DANCE@PIECE」」にJ-POPとA-POPを含んだ部門、J&A-POP部門が新設されることになった。
今回の J&A-POP部門新設にともない、「あきばっか〜の」というA-POPダンスシーンで最も盛り上がりを見せる2on2のバトルイベントの主催者であり、シーンのパイオニアとも言えるダンサーの一人、涼宮あつき氏にその胸の内を熱く語ってもらった。

Dews
STAFF
本日はよろしくお願いします! さっそくですが、A-POPの中でも不動の人気を誇っているあつきさん主催の「あきばっか〜の」を始めたきっかけを教えてください。

涼宮あつき
涼宮あつき
2007年に「ブレイクダンスをやりながらアニメも好きなダンスチームを作ろうとしてる」みたいな感じでけいたんに誘われてRABに入ったんですけど、その活動でアニメとダンスっていうのを押し出しながらショーケースやバトルなどに出ていました。
2010年の時に江戸川アンダーザブリッジっていうRABの後輩的なチームがいて、そいつらが最初アニソンダンスバトルを開こうって言ってきたんです。

涼宮あつき
涼宮あつき

「ABBOY PARK」っていうイベントだったんだけど、かなり盛り上がって来たんだけどvol.3が終わったタイミングで江戸川アンダーザブリッジの子達が皆仕事とか忙しくなって来て開催できない状況になっちゃって…。
だけど自分的にはアニソンダンスバトルってすごいいいなって思って、「ABBOY PARK」みたいなそういうイベント開きたい、あの熱をあそこだけで終わらせるのは勿体無いって思ったから、「ABBOY PARK」がなくなった次の年に「あきばっか〜の」っていうイベントを初めてやってみようって思ったのがきっかけかな。 だからきっかけはほとんど「ABBOY PARK」があったから。

Dews
STAFF
ということはもし「ABBOY PARK」がなかったらやってみようって思わなかったですか?

涼宮あつき
涼宮あつき
いやぁ〜、どうだろうね〜(笑)。 もしかしたら「ABBOY PARK」より前にRABでアニソンダンスバトルは開いてたかもしれないけど、また違った形になってたんじゃないかなぁ。

Dews
STAFF
なるほど。 今回「DANCE@PIECE」でJ&A-POP部門が新設されますが、あつきさんの「DANCE@PIECE」の印象は?

涼宮あつき
涼宮あつき
実はむっちゃ昔にRABで笑-1グランプリに出たことがあって、それでハレ晴レユカイを踊って参加した覚えはある(笑)。

Dews
STAFF
え!じゃあ過去の映像を漁れば出てきますか(笑)?

涼宮あつき
涼宮あつき
出てくる出てくる(笑)。 「DANCE@PIECE」は本当にダンサーのための忘年会みたいな、ほんとうにそういうイメージがありますね。
それ以外に大阪で「THE SHOW」ってイベントがアドヒップさんの主催であって、それも忘年会イベントって感じがあったんですけど、当時の自分の位置付けとしてはダンサーのための忘年会イベントといえば西は「THE SHOW」、東は「DANCE@PIECE」みたいな印象がありました。

Dews
STAFF
そんな忘年会イベントで「DANCE@PIECE」でJ-POPと一緒ではありますがA-POPが新部門として取り上げられたことについて、あつきさん的な第一印象は?

涼宮あつき
涼宮あつき
いや、嬉しいですよね!
自分はJ-POPはちょっと疎いんですけど、A-POPは2007年のRAB結成した時からずっと追いかけている音楽で、もしかしたら中にはA-POP…アニメソングに対して嫌悪感を抱く人も中にいると思うんですよね。
それが「DANCE@PIECE」っていうストリートダンサーの人達からしたらすごい知名度のあるイベントで、扱うのが難しそうなものをあえてJ&A-POP部門というので取り入れてくれるって僕からしたらすごい嬉しいです。

Dews
STAFF
A-POPシーンのパイオニアと呼ばれていますが、あつきさんは今後A-POPシーンや、ご自身で主催されている「あきばっか〜の」にどのような発展を望んでいますか?

涼宮あつき
涼宮あつき
「あきばっか〜の」は今年の8月で5周年になるんですけど、バトラーや見に来てくれるお客さんや、人がどんどん増えて盛り上がりもあるなって感じてて、変な話かもしれないですけど、なんとなく自分はストリートダンスの歴史を辿っているような気がしています。
例えばストリートダンスのバトルとかで曲が流れても「わー!」ってみんなが盛り上がることってそんなにないんですけど、アニソンバトルって現状は曲が流れると「わー!」ってまだなるんですよ。
昔のストリートダンスのシーンも絶対それがあったと思うんですよね、曲が流れると「わー!」ってなるような文化が。
今後どのように発展してって欲しいかっていうと、おこがましいかもしれないですけど…「DANCE ALIVE」は日本のストリートダンスのイベントの最高峰だと思ってて、それが両国国技館で開催されてるじゃないですか?
僕もそのくらい大きい規模感でいつかA-POPダンスイベントが開催されたら嬉しいなって思いますね。

涼宮あつき
涼宮あつき
あとは、発展してくとどうしても失うものもあるような気がしてて…。 どんどん小慣れて来るような人たちが増えてくると思うんですよ、A-POPシーンでも。
曲が流れてもあんまり湧かなくなるとか、ダンスですごい技をかましても声を出さなくなるとか。
そういう部分はあんまりストリートダンスシーンの歴史をなぞって欲しくないなって思います。 いつまでもいい意味でミーハーであって欲しいというか…。 そういえば「DANCE ALIVE」を主催されているカリスマカンタローさんも最近ミーハーに関して言ってましたよね(笑)。
僕あの記事お気に入りいれちゃったんですけど(笑)。
カリスマカンタローが語る、日本のダンス界の未来 「世界のダンサーが目指す場所に」
http://realsound.jp/2018/05/post-195951.html
ミーハーって僕も悪いことではないって思うんで、シーンは発展してって欲しいですけど、いつまでもコアな愛というか、そういう部分は忘れないで盛り上がってって欲しいなって思いますね。

Dews
STAFF
なるほど…。 あつきさんのA-POPシーンに対する想いを感じますね。

涼宮あつき
涼宮あつき
2007年にRABに加入した時はストリートダンスもやりながらアニメオタク的なものを一緒にやる人たちってほとんどいなかったんです。
おこがましいかもしれないですけど僕たちRABの影響もあるのか、今そういうアニメも好きでダンスも好きな人って増えていると思うんですよ。 そこに対しての嬉しさがあるっていうのと、10年前に自分が「アニメもダンスも好きだ」って思ってやっていたことを、10年前に比べたら今やっている人がすごく増えているっていうのは単純に嬉しいなって。
あと、A-POPシーンって今ダンスの技術もどんどん上がって来ているんですよ。
ストリートダンスってそのジャンルの曲で踊りやすいような踊り方をすると思うんですけど、アニソンってそもそもが踊るための曲じゃないし、BBOYINGでアニソンで踊るって難しいし、LOCKで踊るって難しいし、POPもHOUSEもHIPHOPもアニソンで踊るのって難しいんです。
でも、アニソンで踊るためにみんなの踊り方も今はどんどん進化してて、僕はそれが普通にエンターテイメントとしてレベルが高いものになっているなって感じているんですよね。 A-POPシーンに対する想いって言う部分でいうと、僕A-POPダンサーファンなんですよね(笑)。

涼宮あつき
涼宮あつき
みんなに惚れ込んでいる部分があって、こんな面白いヤツらがこんなにいっぱいいるんだから、もっとみんなに見て欲しいなって思っていて…。
そういう感じでみんなを押し上げていけたらなって。見てくれれば絶対面白いなって思ってくれるって思っているんで。 最近アニソンダンスバトル見てダンスを始めたっていう子たちがすごい増えてるんですけど、元はストリートダンスシーンにいた人間がA-POPに来ているのがけっこう多くて、そうゆう人たちって不器用な人たちが多いんです。 技術はすごくあるんですけど、なんかどっかアクが強くて(笑)。
あんまりストリートダンスシーンで日の目を浴びることができなかった人たちっていうか、そういう人が多いイメージがあるんです。 僕のダンススタイル見てくれればわかると思うんですけど、僕も相当アクが強いタイプなんで(笑)。
受け入れてくれる人たちもいればすごい否定的にいう人たちもやっぱいて…。 僕はもう一つWASEDA BREAKERSっていう老舗チームに所属しているんですけど、そこに入っていることによって自分は救われている部分がありました。
WASEDA BREAKERSの人たちは、やっぱり歴史がある人たちなんで、そこにいる自分ってことで特殊なスタイルでも多少認めてくれる人が増えたんです。
だから僕は逆にA-POPシーンに来ているストリートダンスの人たちを自分は受け入れてあげられるような存在になりたいなって思っています。 自分がWASEDAに救われたように、自分がみんなにとってのWASEDAみたいになれたらなって。 現にA-POPシーンで今活躍している人たちにはファンが増えたり、それを見ると「間違ってないだろこいつら!」ってなるんですよね。

Dews
STAFF
最後に「DANCE@PIECE」 J&A-POP部門に挑戦されるダンサー達に一言お願いします

涼宮あつき
涼宮あつき
この部門に参加する人たちってA-POPシーンで活躍しているダンサーとストリートシーンで活躍しているダンサーの人たちが参加すると思うんですけど、A-POPダンサーにまず言うとしたら、この状況って絶対にすごくありがたいことだから、そこに感謝を持って盛り上げて欲しい。
どうしても否定的に感じる人たちも絶対いなくはないから、そんな中J&A-POP部門ってことで「DANCE@PIECE」はこのシーンを選んでくれたから、そこに対して感謝とリスペクトを持って盛り上げてって欲しいなって思います。
それと今自分たちのいるA-POPシーンに愛を持ってみんなに見せて欲しい! 僕Funkyはすごく好きなんですよ!でもFunnyってすごく嫌いで。 Funkyはどっちかっていうとみんなを笑わせるようなハッピーだと思うんだけど、Funnyは笑われるって意味だと思っているんです。
A-POPでダンスを踊るとはいえ、笑われるようなFunnyな感じには絶対なってほしくないなって思うから、そこは愛と情熱を持ってかませば絶対みんな見てくれるから、そこはまずA-POPダンサーにお願いしたい!(笑) あとはストリートダンサーがこの部門に来てくれるんだとしたら、全然敷居は高くないと思うんで、気軽に参加して欲しいですね、絶対楽しいと思うんで!
ここはカンタローさんの言葉を借りる訳じゃないけど、せっかくの忘年会だし1回ミーハーになってみて、自分が中学生の時に好きだったJ-POPやアニソンを思い出して、楽しく参加して欲しいなって。
思った以上に絶対楽しいと思うんで、J-POPで踊ることA-POPで踊ることって!

Dews
STAFF
忘年会イベントだからこそ、楽しんでほしいですよね! 本日はお忙しい中ありがとうございました!

「DANCE@PIECE」 2018 スケジュール

「DANCE@PIECE」 CHIBA 9月1日(土)@モリシアホール
「DANCE@PIECE」 TOHOKU 9月23日(日)@福島県教育会館
「DANCE@PIECE」 IBARAKI 11月23日(金・祝)@つくばカピオ
「DANCE@PIECE」 TOKYO #1 Coming soon…
「DANCE@PIECE」 TOKYO #2 Coming soon…
「DANCE@PIECE」 GRAND PRIX 12月24日(月・祝)@新木場STUDIO COAST
イベント詳細は下記URLをチェック
https://www.dancealive.tv/danceapiece/

涼宮あつき プロフィール

RAB(リアルアキバボーイズ)の赤色担当。 キャッチーコピーは熱血アフロ。
長い手足を活かしたダイナミックパフォーマンスは圧巻! 日本代表として世界大会に出場した経験もあり、 ストリートのブレイクダンサーからも多数注目されている。
イベントオーガナイザーとしての顔も持っており、 アニソンダンスバトルイベント界のパイオニア的存在になっている。 代表イベントの2on2アニソンダンスバトル”あきばっか~の”は、 回数を重ねる毎に大きくなってっており集客1000人規模の モンスターイベントに成長した。
また、アニソンダンスバトルで培ったセンスと経験を活かした選曲と、 アニメオタクとしての知識が融合した独自のスタイルでDJとしても 活動しており、多くのアニクラでオーディエンスを盛り上げている。

■RABオフィシャルホームページ
http://abstreem.co.jp/RAB/event.html ■「あきばっか〜の」公式サイト
http://akibaccano.web.fc2.com/

■アニソンダンスバトル全国大会
http://akiba-street.jp

この記事をシェアする