【洋楽】まずは押さえるべきヒップホップ重要人物 25選

洋楽のヒップホップを語る上で欠かせない重要人物25人をまとめました。 ヒップホップ初心者はまずここからきいとけば間違いなしです!!

“洋楽ヒップホップ”と銘打ったときに、何を聞いていいのかわからない!という方も多いと思います。
ヒップホップの初中期を支えたアーティストや、そこから現在への流れを作ってきたアーティストまで、まず押はさえておきたいアーティスト25選をご紹介いたします!

洋楽ヒップホップアーティスト 一覧

  1. KRS-One
  2. Beastie Boys
  3. LL Cool J
  4. Public Enemy
  5. De La Soul
  6. Kool G Rap
  7. N.W.A.
  8. Nas
  9. Notorious B.I.G.
  10. Puff Daddy
  11. 2PAC
  12. Snoop Doggy Dogg
  13. A Tribe Called Quest
  14. Gang Starr
  15. Group Home
  16. Common
  17. Lil’ Kim
  18. Mobb Deep
  19. Eminem
  20. Pharcyde
  21. Wu-Tang Clan
  22. Redman
  23. M.O.P
  24. Mos Def
  25. Jay-z

KRS-One



ヒップホップといえばまずこの人!元々はブギーダウン・プロダクションズのメンバーとして活動し、ヒップホップ発祥の地を巡った、ジュース・クルーとのビーフ「ブリッジ戦争」でも歴史の一ページとして有名です。また、ストップ・ザ・バイオレンス・ムーブメントを組織して『Self Destruction』をリリースし、その売り上げを黒人団体に寄付するなど、社会的な活動もしていた人物です。

KRS-One – “Step Into A World”

Beastie Boys


5人組のハードコアバンドとして活動を開始した後、マイクD、キング・アドロック、MCAのメンバー構成で白人ヒップホップアーティストとして異色の存在感を出していました。
当時としては珍しくレッド・ツェッペリンやクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルなどロックの楽曲をサンプリングし、”ラップロック”のひな形を作り上げたアーティストでもあります。
またDJとしてこれまでに、リック・ルービン、ミックス・マスター・マイク、マニー・マークが共同制作として関わっていて、リック・ルービンからは「ヒップホップを郊外へ持ち出した」と評されています。

Beastie Boys – “Fight For Your Right”

LL Cool J


クイーンズ出身。デフジャムレコーズ第一弾アーティストとしてデビュー。ファーストアルバム『Radio』を大成功に導きながら、セカンドアルバム『Bigger and Deffer』収録のシングル曲『I Need Love』でバラードを出しヒップホップ初のラップバラード曲として、ビルボードのR&BチャートでNo1を獲得。女性の人気を根こそぎ持っていくアイドル的な存在としてのぼりつめました。名前の由来も、「Ladies Love Cool James(女性たちに愛されるクールなジェイムス)」の頭文字をとって、”LL COOL J”と言うようです。
そんな背景もあり、ラッパーたちのディスの対象になりやすく、そこから人気が低迷した中で復活曲といえる彼の代表曲『Mama Said Knock You Out』がヒットし、ヒップホップ界に返り咲きます。現在ではアルバムリリースも二桁を超え誰もが知るヒップホップアーティストです。

LL Cool J – Mama Said Knock You Out

Public Enemy


ニューヨークのロングアイランド出身のヒップホップ・グループです。メインラッパーであるチャックDを筆頭に、社会を風刺するリリックなどで話題を呼んでいたアーティストです。彼らは黒人が感じている社会と政治に対する怒りをラップにし、メンバーのチャックDはパブリック・エナミーの影響により、ブラック・コミュニティーにおいて「何千人もの指導者が生まれること」を目標とし活動していました。88年のファーストアルバム『Yo! Bum Rush the Show』、89年のセカンドアルバム『It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back』、90年のサードアルバム『Fear of a Black Planet』をはじめ、多くのクラシックを世に排出しています。

Public Enemy – “Fight The Power”

De La Soul


ニューヨーク、ロングアイランド出身。80年代後半から活動を開始し、これまでヒップホップによく見られた「ゴールド・ネックレス」、「銃」、「現金」などの不良的な要素を排除し、コミカルで等身大の要素に重点をおいたよりポップなヒップホップを打ち出した”ネイティブ・タン一派”をジャングル・ブラザーズやア・トライブ・コールド・クエストらと構成しました。楽曲の多くははジャズやファンク、ソウルなどをサンプリングし、『De La Soul Is Dead』や『Stakes Is High』など数々の名盤を世に残しています。

De La Soul – “Stakes is High”

Kool G Rap


ニューヨーク・クイーンズ出身。80年代後半からキャリアをスタートし、ジュース・クルーの重要メンバーとして活動。同クルーのDJポロとのユニット、”クール・G・ラップ&DJポロ”の『Ill Street blues』はあまりにも有名な楽曲です。また、95年に発表したソロ傑作『4,5,6』は今でもヘッズ達に語りつがれています。男臭く、ハードボイルドなスタイルで、彼の楽曲『Hey Mister Mister』は「最も暴力的なラップ」のNO1を獲得するほどハードな一面を持った人物です。

Kool G Rap & DJ Polo – “Ill Street blues”

N.W.A.


カリフォルニア州コンプトン出身。ギャングスタラップの草分け的な存在として今でも認知されているヒップホップグループです。名称の意味は「Niggaz Wit Attitudes(主張する黒人たち)」。メンバーは、、Eazy-E(イージー・イー)、Dr,Dre(ドクター・ドレー)、Ice Cube(アイス・キューブ)、MC Ren(エムシー・レン)、DJ Yella(イェラ)の5名で、87年にEazy-EのレーベルであるRuthlessからファーストアルバム『N.W.A. And The Posse』をリリースしデビューしました。89年に金銭トラブルからIce Cubeが脱退。92年にはDr,Dreが同じく金銭トラブルから脱退し、グループが解散となる短い期間のグループでもありました。しかしながらファースト・アルバム『Straight Outta Compton』は音楽メタデータのデータメディアである、オールミュージックに5つ星とAlbumPickUpの最上評価をもらっています。また、2015年には彼らの伝記的音楽映画である『Straight Outta Compton』が公開され、大ヒットしました。

N.W.A. – “Straight Outta Compton”

Nas


ニューヨーククイーンズ出身。ミュージシャンのOlu Daraの息子で、本名はNasir Ben Olu Dara Jones。キャリアの始まりはNasty Nasの名で参加した1991年のMain Sourceの曲『Live At The BBQ』での登場です。そこから1994年、歴史的傑作として受け継がれることとなる名アルバム『Illmatic』リリースを着火剤に激動のヒップホップ業界を登りつめたラッパーの一人です。2014年には自伝映画『Nas/タイム・イズ・イルマティック』でも注目集め、現在では自身のレーベル”Mass Appeal Records”にて人気ラッパーDAVE EASTを輩出したり、NETFLIXで画期的な躍進を続けるラップアーティストたちが、自身の人生を語るドキュメンタリーフィルム”RAPTURE”を配信するなど、その活動は多岐にわたっています。

Nas – “N.Y. State of Mind”

Notorious B.I.G.


ニューヨーク・ブルックリン出身。10代からラップを始め、デモテープがP・ディディの目にとまると、彼が設立したレーベル「バッド・ボーイ」と契約し、ディディと切磋琢磨し、一躍スターへ登りつめます。
94年のデビューアルバム『Ready To Die』は『Juicy』、『Big Poppa』、『One More Chance』など多くのクラシックを生み出し大ヒットとなりました。その後2パックとの確執から”東西抗争”と世間を騒がせている最中に2パックが銃弾に倒れ、その半年後にビギーも銃撃をうけ、短い生涯を終える結末となりました。
生前に残したアルバムはわずか1枚ながら、今でも影響力を持っている伝説的ラッパーです。

The Notorious B.I.G. – “Juicy”

Puff Daddy


Puff Daddy(パフ・ダディ)やSean Puffy Combs(ショーン・パフィー・コムズ)の名で活動後、P. Diddy(ピー・ディディ)に改名。※現在はDiddy名義で活動。大学在学中からUptown Recordsで働きはじめ、Mary J. BligeやFather MC等を手掛けています。後に、上記ビギーの記事でも取り上げた”Bad Boy Records”を立ち上げ、ビギーの他、Craig Mack(クレイグ・マック)、Total(トータル)、112(ワントゥウェルブ)、Faith Evans(フェイス・エヴァンス)などを輩出。更に名プロヂューサーとしての才能を開花させます。自身も多くのヒット曲を出しています。また、映画プロダクション、レストランのチェーン、ファッションブランド「ショーン・ジョン(Sean John)」など経営者としても活躍。アメリカのエンターテインメント産業で最も成功したものの一人として挙げられることもしばしばです。

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