バレエ『くるみ割り人形』のあらすじや特徴をバレエ経験者が解説!

バレエの作品の中でもメジャーな『くるみ割り人形』。 チャイコフスキーによる華やかな音楽の幾つかは、耳にしたことのある人も多いはず。 今回はそんな『くるみ割り人形』のあらすじや特徴をバレエ経験者が解説いたします!


『くるみ割り人形』は、クリスマスシーズンのワクワクそわそわする気持ちや、キラキラ輝いていた何かを思い出させてくれるバレエ作品です。チャイコフスキーによる華やかな音楽の幾つかは、耳にしたことのある人も多いはず。子どもの為のバレエと言われることもある『くるみ割り人形』は、バレエをはじめて見る子どもたちが楽しめるような、工夫の凝らされた作品です。
物語と音楽と踊りがぴったりとマッチしていて、見ているだけでハッピーになれます。あらすじや見どころをご紹介致しますので、この記事を読んだ後、是非、全幕を通して鑑賞してみて下さい。

バレエ作品『くるみ割り人形』とは?

ストーリー(あらすじ)

■プロローグ
ある国で可愛い王子が誕生し、それを祝う豪華で華やかなパーティが行われます。しかし、そのパーティの最中に誰かが、わざとではなく誤って、ねずみの女王を踏みつけてしまうのです。怒った女王は、誕生した王子に呪いをかけ、くるみ割り人形にしてしまいました。
■第1幕
クリスマス・イブの夜、少女クララの家の大広間では、盛大なクリスマスパーティーが行われています。子どもたちや客人が楽しく遊んだり踊ったりしている広間には、大きなクリスマスツリーがあり、そこにドロッセルマイヤーという人物がやってきます。彼はクララの風変わりな叔父さんで、おもちゃのプレゼントをあげたり、変わった人形を見せたりして、子どもたちを夢中にさせました。クララももちろんドロッセルマイヤーからプレゼントをもらいますが、彼女へのプレゼントは、可愛らしくないくるみ割り人形。でも、心優しいクララは、彼女の弟やその友達が、どんなに彼女をからかっても、そのくるみ割り人形を大切に大切に扱うのです。
パーティも終わり、みんなが寝静まった深夜、時計の鐘の音とともに、クララの体は人形くらいに小さくなってしまいます。そしてそこに、ねずみの王様とその手下たちがやってきて、くるみ割り人形と仲間の兵隊人形たちと戦いはじめます。息をのんでクララが見守っていると、くるみ割り人形がねずみの王様に負けてしまいそうになります。堪え切れなくなったクララは、自分が履いていたスリッパをねずみの王様に投げつけ、くるみ割り人形を救いました。クララにお礼を言うくるみ割り人形は、いつの間にか美しい王子へと姿を変えています。美しい王子となったくるみ割り人形は、優しく勇敢なクララを自分の国へ案内するとクララに告げました。
■第2幕
くるみ割り人形であった王子の国途中、クララと王子は、雪の国を通ります。雪の国では、雪の女王や雪の精たちが、舞い踊りながら彼らを見送りました。くるみ割り人形であった王子の国は、お菓子の国です。帰ってきた王子と王子の客人であるクララを金平糖の精や、チョコレートの精、コーヒーの精、お茶の精などが歓待します。華やかなお菓子の国での時間を楽しんだクララは、家族が寝ている間に、くるみ割り人形であった王子に送られて、家に帰ってきました。クララは、自分の冒険が夢ではないことを確信しながら、眠りにつきます。

見どころと特徴(動画つき)

■にぎやかで楽しい

ボストンバレエ団のこの動画を見れば、『くるみ割り人形』がどれだけ素敵なものか、よく分かりますね!英語がわからなくても、心を浮き立たせる音楽と、キレッキレに踊る着ぐるみダンサーや、とても可愛いリトルダンサーたちの姿は、見ているだけで微笑んでしまうはず。様々なキャラクターがにぎやかに盛り上げていくのが、『くるみ割り人形』だと良くわかる動画です。

■コールドが美しい

コールドというのは、複数人が群れで踊ることを言いますが、この群れの動きを揃えるというのは、1人で美しく踊ることより難しいのです。この雪の精たちの踊りは、本当に空から舞い降りてくる雪のように、それぞれが踊っているのに、急にぴたりと揃った動きをみせます。ひらひらと、そして美しい雪の精たちの踊りは、『くるみ割り人形』の魅力の1つだと言えます。

■聞き覚えのある音楽

この音楽は、某携帯会社のCMで聞いたことのある人も多いはず。可愛らしい音楽にふさわしく、可愛らしい『葦笛の踊り』が繰り広げられていますね。軽やかに踊ることが求められる踊りですが、その可愛らしい印象ゆえに、発表会などではリトルダンサーが踊ることが多いようです。もちろん、大人の葦笛の精も素敵なものはたくさんありますよ。

これなどは、大人の葦笛ですが、軽やかで、美しいですね。

この『花のワルツ』も聞いたことのある人は多いはず!音楽にふさわしく、華やかで、華麗なワルツは、目にも耳にもハッピーをもたらしてくれますね!

■金平糖の精

『くるみ割り人形』の華やかさを最高潮に盛り上げるのが、この、金平糖の精です。細かな足さばきや、腕の動き1つ1つが金粉を撒き散らしているかのごとく、とにかくキラキラしているのです!この踊りは、踊り手にとってはとても難易度の高いものですが、見る者にとっては、心を華やかにしてくれる特別な踊りです。

まとめ

『くるみ割り人形』は、とても華やかで楽しい、クリスマスにぴったりの演目です。バレエだからと堅苦しく考えずに、自分なりの見方で楽しんでみて下さい。口ずさんでみたくなる音楽や、マネしてみたくなる動きがきっと見つかるはず!バレエ『くるみ割り人形』を見て、ハッピーな気持ちになりましょう!