バレエ『白鳥の湖』のあらすじや特徴をバレエ経験者が解説!

バレエの作品の中でももっともポピュラーな『白鳥の湖』について解説いたします。。あらすじや特徴を解説しますので、『白鳥の湖』について詳しく知りたい方は要チェックです!


「3大バレエ」のひとつである『白鳥の湖』は、今でこそ名作として親しまれていますが、初演は思ったほど評価は得られなかったと知っていますか?それでもしばらくは再演されたものの、衣装や舞台装置の破損からいつしかお蔵入りとなり、その後作曲者の書斎に埋もれていたのだとか…。

今回は、そんな意外な過去をもつ白鳥の湖のあらすじや特徴を解説します。映画『ブラック・スワン』のテーマになっている白鳥と黒鳥の演じ分けは、観る者も踊る者もドキドキハラハラさせてくれます…!

  1. バレエ作品『白鳥の湖』とは?
  2. 白鳥の湖がすぐにわかる動画

バレエ作品『白鳥の湖』とは?

バレエ 白鳥の湖
『白鳥の湖』は、チャイコフスキーによって作曲されたバレエ音楽およびそれを用いたクラシックバレエ作品です。『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』と共に3大バレエと呼ばれています。

白鳥の湖は、ドイツの作家ムゼウスによる童話「奪われたべール」を元に構想が練られました。1877年にモスクワ・ボリショイ劇場バレエ団で初演され、以降多くの演出家によってストーリーや登場人物、曲順などが異なる版が作られました。

白鳥の湖のあらすじ

【序奏】

オデットが花畑で花を摘んでいるところへ悪魔ロッドバルトが現れ、オデットを白鳥に変えてしまう。

【第1幕】

今日はジークフリート王子の21歳の誕生日。お城の前庭には王子の友人が集まり、祝福の踊りを踊っている。そこへ王子の母が現われ、明日の王宮の舞踏会で花嫁を選ぶように言う。まだ結婚したくない王子は物思いにふけり、友人達と共に白鳥が住む湖へ狩りに向かう。

【第2幕】

白鳥たちが泳いでいるところへ月の光が出ると、たちまち娘たちの姿に変わっていった。王子は、その中でひときわ美しいオデット姫に惹きつけられる。彼女は夜だけ人間の姿に戻ることができ、この呪いを解くただひとつの方法は、まだ誰も愛したことのない男性に愛を誓ってもらうことだと言う。それを知った王子は、明日の舞踏会に来るようオデットに言う。

【第3幕】

世界各国の踊りが繰り広げられているところへ、悪魔の娘オディールが現われる。王子は彼女を花嫁として選ぶが、それは魔法を使ってオデットに化けていたオディールだった。その様子を見ていたオデットの仲間の白鳥は、王子が騙されていることをオデットに伝えるため湖へ走り去る。悪魔の仕業に気づいた王子は嘆き、急いでオデットのもとへ向かう。

【第4幕】
破られた愛の誓いを嘆くオデットに王子は許しを請う。そこへ現われた悪魔に、王子はかなわぬまでもと跳びかかった。激しい戦いの末、王子は悪魔を討ち破るが、白鳥たちの呪いは解けない。絶望した王子とオデットは湖に身を投げて来世で結ばれる。

※白鳥の湖は、振付家や使用する版によってあらすじに異なる点が多く、序奏部は省かれることも多い。ラストもハッピーエンドとなるか悲劇で終わるか等、さまざまである。

白鳥の湖の特徴

白鳥の湖の特徴は、1人で2役を演じるところです。じつは初演時には別のプリマによって演じられていた白鳥と黒鳥ですが、マリインスキー・バレエ団のプリマ、ピエリーナ・レニャーニが2役を演じきったことにより1人2役が定着したのです。対照的な白鳥と黒鳥を演じるのは非常に難しく、2010年に公開された映画『ブラック・スワン』でも、潔白な白鳥と官能的な黒鳥の2つを演じることになったバレリーナがプレッシャーにより徐々に精神が崩壊していく様が描かれたほど。

また、白鳥の湖は一糸乱れぬコール・ド・バレエ(群舞)も見どころのひとつです。どのバレエ作品よりも美しさにこだわったコール・ド・バレエは、2階席や3階席から見ても圧巻。そのため、あえて1階席ではなく2階席や3階席を取るお客様もいるのだとか!

白鳥の湖がすぐにわかる動画

まずは、白鳥の湖のあらすじをおさらいしましょう。オデットとオディールの対照的な白と黒の衣装や性格、表情、踊り方など、見どころ満載です。

ボリショイ・バレエのコール・ド・バレエは、どのアングルから見ても美しいですね。まるで、絵画を見ているかのような錯覚に襲われます。

まさに”妖艶”という言葉が似合う黒鳥の踊りは、ドイツのシュツットガルト・バレエ団のエリサ・バデネス。豊かな表現力と抜群の技術で黒鳥を演じきっています。

まとめ

バレエ作品『白鳥の湖』のあらすじや特徴を解説しました。

ストーリー、登場人物、曲順など様々な版が作られている白鳥の湖。最近はオデットの呪いが解けてハッピーエンドで終わる演出も出てきていますが、原典では湖に身を投げるという悲しくも切ない終わり方をするようです。チャイコフスキーの没後2年目の1895年に蘇演され、より良い作品へとグレードアップし続ける白鳥の湖。どう演じるかは、ダンサー次第というところがまた興味深いですよね!