バレエの基本的な用語を解説!レッスンに通う前にチェック!
バレエにはたくさんの専門用語があって、レッスンなどでも使われることが多いです。全く知らないと先生の指示がわからないことも? ここでは、初心者にまず覚えていただきたい基本的なバレエ用語をご紹介します。
初心者にまず覚えていただきたい基本的なバレエ用語をまとめて紹介します。
レッスンでも突然バレエ用語が飛び交うことも多いので、ぜひレッスンに通う前に一読してください。
- アダージョ
- アテール
- アラベスク
- アリエール
- アレグロ
- アロンジェ
- アンドゥ・オール(=ターンアウト)/アン・ドゥダン
- エシャペ
- エポールマン
- クロワゼ/エファセ/エカルテ/セゴン
- グランバットマン
- グリッサード
- グランパディシャ/グランジュッテ
- シェネ
- シソンヌ・フェルメ
- シャンジュマン
- シャッセ
- ソテ
- ドゥミ・プリエ
- デヴェロッペ
- デリエール
- パ・ドゥ・シャ
- バランセ
- バロネ
- パンシェ
- フェッテ
- フィッシュダイブ
- フォンデュ
- ポール・ドゥ・ブラ
- ポイント/フレックス
- ロンドジャンプ
- ルルヴェ
バレエの用語一覧
アダージョ
ゆったりとした音楽でゆっくりとした動きの組み合わせのことをいいます。女性と男性で組んで踊るパ・ド・ドゥで最初に2人で踊る曲をアダージョと言いますね。
バーレッスンの最後の方にも、ゆっくりと動かして足を高く上げてキープする動きがあります。それもアダージョと言います。
アテール
地面、地面にの意味です。ルルベをしていない状態で使われることもあります。パッセ・アテールというと、パッセの軸足をルルベせずに行います。
アラベスク
片足を軸に、もう片方の足を後ろに上げます。膝を曲げないように気を付けましょう。お腹が開かないように、出した手の先の方向にお腹の向きを意識しましょう。
アリエール
後ろ、後の意味。
アレグロ
速く、軽快に、快活なという意味
アロンジェ
肘と手首を外側に伸ばす動きのことをいいます。ポイントは肘の位置は変えないまま、肘より下を動かすようにしましょう。手首だけで大きく振りすぎないように注意が必要です。
アンドゥ・オール(=ターンアウト)/アン・ドゥダン
「アンドゥ・オール」は「外向きにすること、外側に回すこと」です。逆に「アン・ドゥダン」は「内向きにすること、内側に回すこと」です。バーレッスンのロンドジャンプ(円を描くような足の動き)では外から回す動きと内から回す動き両方行います。よく「ターンアウトして」と先生にいわれるかと思いますが、バレエでは欠かせない「足の外側の力を働かせて、外側にまわして」という意味になります。足を外向きに開く要因となる関節は①股関節②膝関節③足関節の3つがあります。
エシャペ
逃げるの意味。5番ポジションから両足で踏み切って2番または4番のポワント(ドゥミ)で立ちその後5番に戻る動きです。両足同じ幅で同時に開くようにしましょう。
エポールマン
肩という意味。上体と下半身をねじるポーズのとり方のことです。
クロワゼ/エファセ/エカルテ/セゴン
「クロワゼ」:十字の意味。正面からみて脚が交差している状態のことです。
「エファッセ」:正面からみて脚が交差しないポーズ。
「クロワゼ」と「エファセ」を混乱してしまいますが、斜め向きに立った時に足をクロスさせて使うかどうかの違いです。このポーズを基本として足がタンデュ・バットマン・アチュチュードなどをしていきます。
「エカルテ」:離れているの意味。「エカルテ」は自分の横方向に足を出した状態です。後ろや前に出す時は前述した「クロワゼ」「エファセ」になりますので混同しないように注意しましょう。
「セゴン」(アラセゴン):二番目という意味です。センターレッスンのタンデュをする時に、体の向きを正面にして横に出すときに「アラセゴン」と使います。二番ポジションと同じようなかたちを作るイメージです。
グランバットマン
片方の足を、前、横、後ろに大きく蹴り上げる動き。バーレッスンの一番最後にやる動きですね。足を大きく上げる基礎です。
グリッサード
滑るの意味。パとパをつなぐステップで助走としても使われます。後ろの足を蹴り上げないようにしっかりつま先を伸ばしましょう。
グランパディシャ/グランジュッテ
よくこの2つを混同してしまい、どっちがどっちかわからない人が多いのですが、グランパディシャは膝を曲げてから伸ばしてジャンプ。グランジュッテはバットマンをした状態でジャンプ。どちらも全く別物なのでしっかり理解しておきましょう。
例えばキトリのバリエーションで最初に飛んでいるのは「グランパディシャ」
ペザントのバリエーションで飛んでいるのは「グランジュッテ」です。
シェネ
鎖の意味。鎖を描くように、左右の脚を交互に前に繰り出し、くるくる回りながら移動していく動き。ピケターンとのコンビネーションでもよく使われます。
シソンヌ・フェルメ
飛んだ時に、片脚を伸ばし、着地の時に遅れて5番に閉める動きです。オーロラ姫のヴァリエーションで出てくる動きで有名ですね。前足もしっかりと張りましょう。
シャンジュマン
交換・変更の意味。上に飛びながら、脚を前後に交換する動き。5番ポジションから始めて着地するときに交互に左右5番ポジションを変えます。
シャッセ
追いかけるの意味。前脚、後ろ脚で追い掛けるようにして移動する動き。2ステップと同じ動きです。空中でスッシュの形にしましょう。
ソテ
飛ぶ動きのことです。よくレッスンでは「アラベスクソテ」と聞くことが多いと思います。その時はアラベスクの形のまま、軸足を踏み込んで飛びます。
ドゥミ・プリエ
グラン・プリエの半分、途中。全ての動きはこのプリエがあって成立します。どんなパとパの間にもプリエを使うことで踊りをスムーズにつなげる役割や体のバネの役割を担います。
デヴェロッペ
足をクペ、ルティレ、アティチュードなど展開していくときに使われます。
デリエール
足の位置が5番ポジションの位置からまっすぐ後になるように足を引きます。
パ・ドゥ・シャ
猫のステップの意味です。猫がはねるような動きで、空中で両足曲げた形がはっきりと見せることを意識しましょう。
バランセ
体を前後や左右に揺らせて、動くことです。3拍子のリズムでよくつかわれます。
バロネ
風船のように膨らんだの意味。特に、パ・バロネで使われます。
ジゼルのバリエーションで(0.55~)で使われているステップもバロネです。
パンシェ
アラベスク・パンシェの略として呼ばれています。傾斜という意味でアラベスクから上体を前に倒しながらそり、同時に上げている片脚を高く上げるポーズです。バーを使って練習した後はバーなしでもできるようにするといいでしょう。コールド・バレエやバリエーションにもよく出てくる動きです。
フェッテ
むちを打つの意味です。片方の足をアラセゴンに開いてその勢いで回転する動きのことを「フェッテターン」「フェッテ」と呼びます。連続して32回回転をする踊りの見せ場でもあります。白鳥の湖の黒鳥やドン・キホーテのラストシーンなど、とても有名です。
フィッシュダイブ
グラン・パ・ド・ドゥの決めのポーズの種類で2人のポーズのことです。魚が海にとびこむ瞬間をリフトしたようなポーズからこう呼ばれています。
「眠れる森の美女」よりグランパドドゥ。ラストで決めているポーズです。
フォンデュ
溶けるの意味です。溶けるような優雅なゆっくりとした動きのことで、バーレッスンでも必ず行います。両足同時に曲げて同時に伸ばしていくことがポイントです。
ポール・ドゥ・ブラ
腕の運びのことです。腕を上げる・伸ばす・止まる・ジャンプする・回る、全てバレエのパ(動き)にはこの腕の使い方が必要になります。一番低い位置から「アンバー」お腹の前あたりが「アンナバー」おでこの上あたりが「アンオー」この3種類は必ず理解しておいた方がいいです。
ポイント/フレックス
つま先から足の甲をしっかりと出して伸ばすことを「ポイント」といいます。逆にかかとを押し出してつま先を天井に向けることは「フレックス」といいます。レッスン中に先生が「つま先をもっとポイントに」などと注意する事が多いので、その時はしっかりつま先を伸ばすようにしましょう。
ロンドジャンプ
ロンは「丸い」、ジャンプは「脚」の意味です。脚を前から後、後ろから前に回し半円を描くような動きです。つま先を床につけて動かすパターンと床から離して動かすパターンもあります。バーレッスンでも必ず行うパですね。
ルルヴェ
背伸びをした状態です。指を丸めてしまわないように、指とつま先の腹で床を押すことを意識してつま先立ちしましょう。足裏にしっかりアーチを作るようにストレッチをして、足の甲を押し出しましょう。
さいごに
世界中どんなプロのバレエ団のバレエダンサーも必ずバーレッスン、センターレッスンと基礎を積み重ねてバレエの舞台に立っています。
いくつか有名バレエ団のお稽古の動画も発見しましたがしっかりやっていますね。
ロイヤルバレエRoyal Ballet Class
劇団四季バレエレッスン
ここで紹介したものは、ほんの一部にはなりますが、まずは用語を頭に入れておくだけでもレッスンへの理解が深まります。本番の時に踊りにしっかり集中できるよう基本的な用語をおさえておくといいですね。プロのダンサーのレッスンも参考のため上に紹介しました。動画の中に、今回紹介した動きや方向などが組み合わせたパがたくさん含まれています。動画を見て復習してみてくださいね。