社会人組織が初のダンス公演に挑戦!ダンス界を牽引するYacheemiとHagriが振付師として参加する理由とは

200名以上が所属する社会人ダンス組織『NOX-it UNITED』のダンス公演開催にあたって、振付を担当するYacheemiとHagriにインタビュー。


200名以上が所属する社会人ダンス組織『NOX-it UNITED』が、来年1月に観客動員数2,000名のストリートダンス公演を初開催する。『NOX-it UNITED』は、学習院大学のストリートダンスサークルのOBOGが中心となり立ち上がった組織だ。
振付師・演者の中には、有名アーティストのバックダンサーやDANCE@LIVEのファイナリストなども出演。
振付師の中でも、ダンスシーンで活躍し続けるYacheemiとHagriの2名に「社会人ダンス組織『NOX-it UNITED』で振付師をやる理由」を迫った。

Yacheemi プロフィール

Yacheemi

読み方はヤチーミ。結成20年を迎えたヒップホップグループ『餓鬼レンジャー』に”タコ神様”(要検索)として加入した異例のフリースタイルダンサー。
人間のときには国内からジャマイカまで様々なバトル/コンテストでの入賞を経験しつつ、バンド『G.RINA & MIDNIGHT SUN』ではダンス&コーラスを担当。長野県松本市で開催されている『りんご音楽祭』をはじめ、様々なパーティーに唯一の踊り手として孤軍奮闘を果たす。
また、DJ活動も精力的に行い、執筆業も見習い中と、裏からオモテまで擬態が止まらない。

―― 今回、Yacheemiさんの出身サークルのOBOGが立ち上げたダンス公演で振付師をされるそうですが、世間的にはクラブシーンでの印象が強く、大学サークルに所属していたイメージはあまりないですよね。

Yacheemi
別に隠していたわけではないですよ。
引退するまで所属してましたし、大学時代は間違いなくサークルに居た時間がいちばん長かったですから。
ダンスを始めた当初から、クラブシーンで活動したかったので、「サークルに入って学園祭のために青春しよう」という他の子たちとは、そもそもダンスに対するスタンスが違っていましたね。

―― 大学時代は、そのスタンスの違いに苦労したことも?

Yacheemi
思い出半分、トラウマ半分ですね(笑)
ダンスに対するモチベーションの違いに違和感があったのと、大学生ダンサーが狭いコミュニティで盛り上がってることに苦手意識があったんです。
特に、学校を卒業してから周りが就職していくと、ダンサーじゃない人とはダンスの話をしたくないと思うほどでした。
自分自身も焦っていたんだと思います。

―― 今回、この公演に携わっているということは、大学生ダンサーに対する苦手意識は消えたんですか?

Yacheemi
それほど気に止めてはいませんでした。同級生とは引退してから数年間遠ざかっていたのですが、「作品を振付してくれないか」という連絡をもらって、今回がダンスでリベンジする良い機会だなと思いました。

―― しばらく遠ざかっていた分、ダンスで返そうと思ったわけですね。それが今回、引き受けた理由ですか?

Yacheemi
それもありますが、引き受けた最大の理由は別にあります。
公演参加者200名のほとんどが社会人なんです。毎日仕事するだけでも大変なのに、休みの日や仕事終わりにダンスをしたいから集まるわけで。
Yacheemi
純粋に「ダンス楽しい!」という想いで成り立っているのが伝わって、シンプルにいいなと思いました。
数年前に比べて、社会に出て働くことの大変さを想像できるようになったんですよね。
僕もちょっと大人になったのかも。(笑)

―― 作品に参加するメンバーに、練習を通して伝えていきたいことはありますか?

Yacheemi
一番伝えたいのは「ダンスをなめない」という精神です。技術面でも礼儀の面でも。
踊ることは「命を削る行為」なので、その価値を知ってもらいたいと思っています。

―― 気持ちの面で成長していってもらうのが目的なんですね。

Yacheemi
そうですね。ナンバーというフォーマットにあまり関心がなくて。
今までもよっぽどの方の作品じゃないと出てないし、自分も一度しか出展したことがないんです。
統一されたダンスだけが美しいとされてしまっている風潮が、自分に向いていない(笑)

―― もっと個性を出してほしいと?

Yacheemi
はい。この作品を通して、自分を発見してもらえると嬉しいですね。

僕自身も、ダンスで自分を見つけたので。
性格的に周りに気を遣いながら日々生活していても、ステージ上ならすべて放出できる。そうすることで、精神バランスを保っているんです(笑)
大きいステージももちろんですが、深夜のクラブのショータイムが一番、自分に嘘をつかずにいられる場所です。

―― まさに、ダンスで生きている新生物ですね!
最後に公演を観にきてくれる皆さんに一言お願いします。

Yacheemi
仕事に家庭に忙しい生活の合間を縫って、200名ものメンバーが稽古に励んでいます。思いっきり青春していて、皆いい顔。
間違いなく「ダンスっていいな」と思える公演ですので、是非お越しください。

続いてはHagriのインタビュー!