ボールルームってどんなダンス?特徴を動画でわかりやすく解説!

漫画『ボールルームへようこそ』で注目を集めたボールルームダンス。しかし、詳しくボールルームダンスの特徴を知っている人は少ないかと思います。今回は、そんな初心者の方にもわかりやすく解説します!

竹内友による漫画『ボールルームへようこそ』で一躍注目を集めたボールルームダンス。漫画の影響でボールルームダンスを習い始めたという人も少なくはないようです。そこで今回は、よりボールルームダンスの良さを知ってもらうべく、ボールルームダンスの歴史や特徴を動画でご紹介します。

  1. ボールルームダンスとは
  2. ボールルームダンスの特徴を動画で解説

ボールルームダンスとは

「ボールルームダンス」とは、舞踊室を意味するボールルーム(ball-room)で踊るダンスのことです。最大の特色は2人組(カップル)で踊ることで、社交の場や競技として行われます。

ここで浮かぶのが「社交ダンスとどう違うの?」という疑問ではないでしょうか?じつは、ボールルームダンスと社交ダンスは同じものなんです!日本国内では、社交ダンスは”Social Dance(ソシアルダンス/ソーシャルダンス)”と呼ばれていますが、英語では”Ballroom Dance(ボールルームダンス)”が一般的。つまり、ボールルームダンスと呼ぶか社交ダンスと呼ぶかは、あなた次第ということです。(最近は混乱しないようにボールルームダンスで統一する動きも高まっているんだとか。)

ボールルームダンスの歴史

ボールルームダンスの起源は、ヨーロッパの民衆が踊っていたダンスだといわれています。その中でも、プロヴァンス地方で踊られていたヴォルトを始祖とする説と、南ドイツからオーストリアにかけての民族舞踊レントラーを始祖とする説の2つがあり、真相は解明されていません。

ボールルームダンスは12世紀頃から少しずつ広まり、王侯貴族たちを魅了してルネサンスの頃にヨーロッパ各地で流行しました。日本で広まったのは鹿鳴館時代のこと。外交政策を進めていくにあたり、欧米にならってカドリーユやウィンナワルツなどウィーンの社交界スタイルのダンスが輸入されたそうです。1918年には鶴見花月園にダンスホールが開設され、富裕層を中心にボールルームダンスが流行することとなります。

1939年に第二次世界大戦が開戦すると、ダンスホールは次々と閉鎖されることになりますが、終戦後に進駐軍向けにダンスホールが開かれると庶民も通い始めました。その後、ディスコブームの到来など形式が緩いダンスに若者の嗜好が流れ、ボールルームダンス愛好者は中高齢者が大半になります。再びボールルームダンスが注目を集めたのは、1996年に上演された映画『Shall we ダンス?』のヒットがきっかけでした。おかげで若年層からの人気も上昇し、ダンス教室に通う若者が増えたのだとか!

ボールルームダンスの特徴を動画で解説

クイックステップ

2018年毎日杯・第29回杉山杯争奪全道ダンス選手権大会の様子です。プロフェッショナルスタンダード部門で優勝を収めた大西 亘・池田 ちかる組(佐藤伴幸ダンススクール)。ボールルームダンスには数種類あり、こちらで踊られているのは「クイックステップ」というダンスです。クイックステップは1920年代にフォックストロットを速いテンポで演奏したのが始まりといわれるダンスで、テンポが速いことが特徴です。足を跳ね上げるような動きがあり、楽しく軽快に踊るダンスで運動量も多いですね。

ワルツ

アルナス・ビゾーカス・カチューシャ・デミドヴァ組の「ワルツ」です。世界的にみると、ワルツはアップテンポなウィンナーワルツが一般的ですが、日本ではスローワルツが一般的です。ハプスブルク帝国(現ドイツ・オーストリア)が起源の踊りで、3拍子の音楽に合わせた優雅なステップが特徴です。ボールルームダンスの中でも人気が高く、踊る機会も多いので覚えておきましょう。

タンゴ

アルゼンチン発祥の「タンゴ」は、情熱的な音楽に合わせたシャープな動きが特徴です。上下運動がないため、機械的に見えることもあります。

ジャイブ

スウィング・ジャズに合わせて踊る「ジャイブ」は、ノリの良いアップテンポな曲に合わせて踊ります。観客もダンサーも盛り上がれるので、パーティで踊られることも多いようです。

まとめ

ボールルームダンスについてご紹介しました。

「社交ダンス」という名称で広まっているボールルームダンスですが、最近では混乱を招くのを避けるため「ボールルームダンス」で統一する動きもあるようです。漫画の影響で若者にも浸透したボールルームダンス。今後も伝統を大切に、そして新しい風を取り入れながら、観客とダンサーを魅了していくことでしょう!

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