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バレエダンサー菅井円加のプロフィールを紹介!『情熱大陸』で語った事とは

2012年に、熊川哲也さん以来のローザンヌ国際バレエコンクール日本人優勝者として一躍有名有名となられた菅井円加さんの現在とは? 彼女のプロフィールや経歴から現在までまとめて紹介します!

バレエダンサーにしては、細くない……などとバレエをよく知らない人たちが言ったそうですが、彼女の踊りを彼女独自のものにしているのは、彼女の肉体です。細く華奢なバレエダンサーももちろん美しいですが、ただ美しいだけで終わってしまう……ということはよくあります。しかし、菅井円加さんの踊りには、質量があるのです。動きがしっかりしていて、まったくぶれず、いつまでも伸び続けていられるので、それが「優雅さ」につながっていくのです。ローザンヌで踊った「ライモンダ」の夢の場のヴァリエーションは、彼女のその良さを、存分に生かしたものでした。

  1. 菅井円加さんのプロフィール
  2. 菅井円加さんの経歴
  3. 菅井円加さんの凄さを厳選動画とともに解説!

菅井円加さんのプロフィール

生年月日:1994年7月12日
出身地:神奈川県厚木市
身長:162㎝
出身校:和光高等学校
出身スクール:佐々木三夏バレエアカデミー

身長は162センチだったんですね!手足が長く伸びやかに踊られるので、もっと大きく見えますよね。写真の左端が菅井さんですが、本当に可愛らしくて、踊っている時とのギャップに驚きます。

菅井円加さんの経歴

1997年:3歳でバレエをはじめる
2000年:6歳から大和市の佐々木三夏に学ぶ
小学校高学年のときにコンクールで初優勝を果たし、2010年4月当時は得意とするヴァリエーションとして、ドルシネアとシルヴィアを挙げていた
2012年:17歳でローザンヌ国際バレエコンクールにおいて1位を受賞。同年3月にはフランスのパリ近郊で行われたショッソン・ドール国際バレエコンクールのプロフェッショナル部門で2位に大差をつけて優勝。
ローザンヌ賞の研修先として、ハンブルク・バレエ団のジュニア・バレエ団でジョン・ノイマイヤーが総監督を務めるナショナル・ユース・バレエ(Bundesjugendballett) を選択
2013年:ナショナル・ユース・バレエの正団員に
2014年:ハンブルク・バレエ団への移籍。研修生 (Aspirantin) の階級で入団
2015年:コール・ド・バレエの階級が付与され正式の団員となる
2017年:ソリストに昇格。ノイマイヤー振付 『シンデレラ・ストーリー』 で初めて全幕物の主役を踊る

現在はドイツのハンブルグ・バレエ団でご活躍されているようですね!入団後たった2年で主役を踊っているのですから、やはりただものではありませんね!

菅井円加さんの素顔

『情熱大陸』で特集された菅井さんは、舞台での堂々とした姿とは違い、素直でかわいらしく、まじめな20代でした。自分のけがを気遣われることで、より自分を責め、苦悩する姿には、見ていて胸が痛みました。でも彼女は、そんなことではめげません。大変努力し、明るく振る舞いながら乗り越えていくのです。その『情熱大陸』で、菅井さんは「ダンサーとしての寿命ではなく人間としての寿命が短い気がする。年とったなあと思うことがある」と述べていました。この言葉こそが、彼女の偉大さを表している!と感じるのは私だけではないでしょう。
彼女はきっと命を削って踊っているのです。
軽やかになんでもこなしてしまうバレエダンサーとは違い、彼女は1つ1つのパに命をかけているのです。そして、その役になりきり、その役の人生を毎回生ききっているのです。あどけない笑顔なのに、踊るとでる凄味は、そういった彼女の考え方が生み出しているのでしょう。

菅井円加さんの凄さを厳選動画とともに解説!

ローザンヌコンクールにおけるクラッシックヴァリエーション

これは、前述した『ライモンダ』の中の夢の場のヴァリエーションと呼ばれるものです。『ライモンダ』にはたくさんのヴァリエーションがありますが、夢の場のヴァリエーションはその名の通り、夢の中で愛しい人に逢えたことを喜ぶ踊りです。好きな人と夢で逢うなんてロマンティックですね。なんだかうっとりしたような動きなのは、その夢見心地を表現しているのですが、最後のぴょんと跳ぶところは浮き立つ気持ちをおさえきれていないようで可愛らしいですよね。菅井さんの雰囲気によくあっていると言えるでしょう。

ドンキ・ホーテのキトリ

こちらのキトリではまた、全く違う魅力が炸裂していますね!高い高いジャンプは、彼女の肉体だからこそ生み出せるものです。胸のすくような気持ちのいいジャンプはきっと、跳んでいるご本人も気持ちいいでしょうね!そしてこの生き生きとした表情!!キトリを踊ることを心から楽しんでいるようにみえます。

ローザンヌコンクールにおけるコンテンポラリーダンス

私自身が、心を強く惹きつけられたのは、このローザンヌの時のコンテンポラリーダンスです。コンテンポラリーはあまり詳しくなかったのですが、あまりにも訴えかけてくる「何か」を感じ、まばたきもせずこの動画を見ました。生きるということ、人の肉体は力強く美しいものであるということ……菅井さんのコンテにはそういったものが見える気がしたのです。きっと見る人によって、感じることは違うはず。何度も繰り返し見ていくうちに、感じることがかわってきたりもしますよ!

まとめ

菅井円加さんという人の凄さは、まだまだ可能性を秘めているところにもあります。これからもっともっと進化していかれることでしょう。

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