今更聞けないballetって何?種類と歴史もあわせてご紹介

balletというものの語源や歴史について、実はよく知らないという方の為に、ごく簡単なものをご紹介します。奥がとても深いので、こちらの概要を読んで興味を持たれた方は、ご自分でも色々調べてみて下さいね!


balletとは

ballet(バレエ)は、ルネサンス期の西ヨーロッパに起源する芸術舞踊の総称です。イタリア語の動詞 ballare (踊る) が語源ですが、ダンスが舞踊全般をさすのに対して、バレエは観客を対象とする劇場芸術の一形式全てをさしています。バレエダンサーだけでなく、音楽・演劇・美術・衣装・照明などのすべてを舞踊作家である振付師が創作する総合舞台芸術とみなしバレエと呼ぶのです。

でも「バレエを習う」というような場合は、「バレエダンサーの動きを学ぶ」という意味で使っている人もたくさんいます!本当は、舞台芸術全てを習っているのだと考えて、お客様の目線などを意識した方が、バレエは上達しやすいですよ。

balletの歴史

バレエは実は、ルネッサンス期のイタリアに起源を発しています。その後の発展具合などから、ロシアやフランスが起源だと勘違いしてしまいそうですが、起源はイタリアだったんですね!
当時、イタリアの宮廷では余興の文化が華やかに発展しており、詩の朗読や演劇なの一部としてバロ(Ballo)と呼ばれるダンスが生まれました。これこそがバレエの起源だといわれていますが、「宮廷の広間で貴族たちが歩きながら床に図形を描いていくもの」だったらしいので、今現在のバレエとはかなり違っていそうですね。その後、様々な芸術家たちが関わっていく中でBalloはBallettoと呼ばれるようになりました。あのレオナルド・ダ・ヴィンチが衣裳と装置を担当した「楽園」という作品もあったそうですよ!合唱曲が流行すれば、それとともに踊られるようになったり、Ballettoを教える舞踏教師などが登場したのもこの頃。Ballettiと呼ばれる時期もありました。
でも、まだこの頃は舞踏会の一部といった感じ。
本格的にバレエが他のものから独立し、Ballet(バレエ)という名称で呼ばれるようになるのは、イタリアからフランスに嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスが盛大にお金をかけるようになってからです。

そしてバレエが大いに発展したのは、この方のおかげ!
やはりまだ、現在のバレエとはほど遠いですが、足の動きは基本的なバレエのポジションを通っていますね。
この方はフランス国王ルイ14世。
彼は5歳からバレエに熱中し、自身が舞台に立ちながら、王立舞踏アカデミーを創立しました。また、自身に使える舞踏教師ピエール・ボーシャンにバレエポジションを定めさせたり、舞踏符を確立させたりするなどして、バレエの普及と発展に絶大なる影響を与えたのです。ただし、彼が存命の間は、一般の人がバレエに触れることはありませんでした。
ルイ14世の没後、ようやくバレエは宮廷から劇場に移り、職業ダンサーのダンスに変化していきます。この頃の劇場といえばオペラ座。パリオペラ座は1600年代後半から続く伝統ある劇場だということがよくわかる話ですが、実はこの頃、まだバレエにはセリフというか説明や歌が付いています。先に挙げたルイ14世の頃の動画でも、横で詩のようなものを朗読している人がいましたね。
あんな感じ。
でも、1760年にようやく、バレエは言葉から解放され、身振りだけで表現を行う舞踏として確立されました。

balletの種類

ロマンティック・バレエ

言葉から解放されてすぐのバレエがこちら、ロマンティックバレエです。ふわふわと長い衣装で、優雅で穏やかに、「人間ではないもの」を表現することが多かったようです。

「ラ・シルフィード」もロマンティックバレエの代表格です。白くふわふわした衣装でシルフィード(妖精)を踊るバレエダンサーは、まるで浮かんでいるかのようなポワントワークが要求されるんですよ!

クラシックバレエ

フランスからロシアに渡ったバレエが、ロシア独自の方法で発展して出来たのがクラシックバレエだといわれています。物語とは無関係のダンスシーンを取り入れられ、「ダンス」として観客を魅了するために、技法がどんどん複雑になっていきました。そして、そういった複雑な動きが見えやすく、また、ダンサー自身が動きやすいように、丈の短いクラシックチュチュというものが考案されたのです。また、ロマンティック・バレエではたった1回しか回らなかったピルエットが、32回のフェッテ(連続回転)まで演じられるようになり、2人で踊るグラン・パ・ド・ドゥなどの様式もこの時に成立したんですって!

華やかで、迫力があって、32回のグランフェッテは、観る楽しみを生み出していますよね!

モダン・バレエ

音楽はチャイコフスキー、振付はマリウス・プティパであることの多いクラシックバレエに、革新的な風を吹き込んだといわれているのがモダンバレエです。

どんなに革新的だったかは、言葉で説明するより動画を見る方が明らかですね。絵画のようで美しいけれど、クラシックバレエとはもう、全然違っていますね!
こちらはヴァーツラフ・ニジンスキーが振付けた「牧神の午後」です。セルゲイ・ディアギレフが結成したバレエ・リュスというバレエ団は、こういった作品をどんどん発表し、人気を博しました。

こちらは、これまでの美しいバレエとは異なる独自の表現で、観る者に非常に衝撃を与えた「春の祭典」です。作曲はイーゴリ・ストラヴィンスキーで、今や有名な曲ですが、当時は警官が介入するほど論議の的となったそうです。

まとめ

バレエは、知れば知るほど奥が深く、今もなお、バレエに関わる人たちによって、少しずつ変化し、進化し続けています。その歴史や由来を知ることがまた、新たなバレエの楽しみ方を生み出してくれそうですね。