バレエ界に多大な影響を与えた偉人マリウス・プティパとは?

バレエ好きの人はきっと、知らないうちにマリウス・プティパの作品を観たり踊ったりしているはず!マリウス・プティパってどんな人か、こちらの記事でぜひ詳しくなって下さい。


バレエ好きなら知っておきたい「マリウス・プティパ」。
聞いたことはあるけど、実はあんまり詳しく知らないなあという方のために、プティパがバレエ界に与えた影響の大きさをじっくり解説します。

マリウス・プティパのプロフィール

Marius Petipa
生年月日:1818年3月11日
死没:1910年7月14日 (92歳)
学歴:ブリュッセル王立音楽院
出身地:マルセイユ

マリウス・プティパの経歴

マルセイユに生まれる。父はバレエ振付師ジャン=アントワーヌ・プティパ、母は女優、ヴィクトリンヌ・モーレル。兄はバレエダンサー・振付師のリュシアン・プティパ。

1831年:ブリュッセルのモネ劇場で初めて舞台に立つ。
1835年:ベルギー独立革命を逃れてボルドーでダンサーとして活躍しはじめる
1838年:ナントで活動をはじめる
1839年:北米巡業の後、再びボルドーに戻るも、興行主の破綻により1843年より4年間、マドリッドに活動の拠点を移す。
1847年:サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場にてプリンシパル・ダンサーとして契約する。
マリインスキー劇場でダンサー・振り付け師・台本作家として活躍
1962年:「ファラオの娘」を振付
1869年:マリインスキー劇場のバレエ監督に就任。「ドン・キホーテ」を成功させる
1890年:振付た「眠りの森の美女」初演
1892年:台本を手掛けた「くるみ割り人形」の初演
1893年:改訂した「シンデレラ」の初演
1895年:改訂した「白鳥の湖」初演
1898年:振付けた「ライモンダ」初演
1899年:改訂した「海賊」初演
1961年:振付けた「ラ・バヤデール」初演
1904年:退任
また1855年から1887年の間、マリインスキー劇場付属バレエ学校の校長も勤めた。
1910年:クリミア半島のグルズフで療養の後、死去

振付家として有名なプティパですが、自身が優秀なダンサーであり、ダンサーをしていく中で創作にかかわるようになっていったという経緯があるようですね。なんといっても、彼がかかわった作品は、「バレエといえば・・・」の作品ばかり。「眠りの森の美女」「白鳥の湖」「くるみ割り人形」は三大バレエといわれていますが、プティパは、そのすべてに関わっていますからね!
バレエを語る上で、チャイコフスキーと並んで欠かせない人物だといわれているのにも、うなづけます。しかも、改訂したものが今や主流となっているということは、彼の改訂が素晴らしいものだったということですよね。

プティパのすごさを動画とともに紹介!

プティパは、有名作品の創作すべてに関わっているだけでなく、観客が喜ばなくなりつつあったロマンティック・バレエを改訂したことにその功績を認めている方がたくさんいます。特にこれ!!

この華やかで、観客が「ブラボー」といわずにいられないグランフェッテ32回転を定着させたのは、プティパ!彼が振付・演出した「シンデレラ」で、イタリア出身のバレリーナ、ピエリーナ・レニャーニがこのグランフェッテを披露して、サンクトペテルブルクの観客を驚かせたという記録があります。プティパはこの成功を受けて、「白鳥の湖」の改定の際にも主役のレニャーニに32回転を振付けたと言われています。
そして現在、プティパが手がけて演されている古典全幕バレエのいくつかに、32回転が登場します。動画とともにご紹介しましょう。

「白鳥の湖」第3幕、オディール

「ドン・キホーテ」第3幕、キトリ

「海賊」第2幕、メドゥーラ

7:17からがグランフェッテです。

「パキータ」第2幕、パキータ

36:34からがグランフェッテです。

このプティパがバレエに残した功績は、バレエと演劇を全く違うものにし、特別なものとして確立させたのです。自身もダンサーであり、その兄もとても優秀なダンサーであったプティパにとって、大切なのは踊りそのものでした。
一人一人のダンサーが、その技術を磨き、磨いた技術が芸術性を生むという発想は、プティパによって確立されたともいえそうですね。そして、ピュアなダンスシーンは、バランシンなどに継承されたという解釈をする方もいるようです。

こちらのプティパの出世作となった「ファラオの娘」には、クラシックの表現もあれば、民族舞踊やマイムも存在し、それらが組み合わされて構成されています。プティパは「ファラオの娘」以降、約40年間、50作ほどバレエを振付けますが、「ファラオの娘」に見られるこうした要素はその後の作品にも必ず含まれています。コンクールなどでも踊られることの多い「ファラオの娘」の主人公アスピシアのヴァリエーションは、基本的なバレエの動きもふまえられた美しいヴァリエーションです。これを考えたなんて、やっぱりプティパは天才!

まとめ

プティパという名前を知らなかった方も、これからはプティパ作品かどうかを気にしながらバレエを観たり踊ったりするという楽しみ方もしてみて下さいね。