バレエのフェッテとは?動きの特徴からやり方のコツを動画で解説

フェッテというのは、とても華やかで難しい動きです。こちらでは、各国の美しいバレエダンサーの動画とともに、一体どんな動きで、どんなコツがあるのかを解説しています。


グランフェッテというのは、くるくると何回転もしながら足を曲げ伸ばしする動きです。全幕バレエのもっとも華やかな場面で披露されることの多い動きで、『白鳥の湖』では、黒鳥の32回転グランフェッテと呼ばれるものが有名です。
こちらの記事で動画を紹介していますので、ご覧になったことのない方は、ぜひご覧になってくださいね。見ているだけでワクワクしますよ!
ちなみに、「フェッテ」とよばれるもののには、様々な種類があるので、多彩なバレリーナたちの多種多様なフェッテ動画とともにご説明いたしましょう。

フェッテとは

「鞭で打つ」という意味を持つ「フェッテ」は、脚を振り抜く動作の総称です。脚を鞭にみたてて空中を打つイメージでしょうか。素早く脚を前方もしくは後方へ振り上げたり、素早く脚を回したり。

グランフェッテとの違い

今では、こちらの動画のような、黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥのコーダや『ドン・キホーテ』第3幕のグラン・パ・ド・ドゥのコーダなどでバレリーナが見せる華々しい回転技巧、グラン・フェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・トゥールナン(grand fouette rond de jambe en tournant)俗に言う「32回転」を省略してフェッテと呼んでしまう方が多いようです。フェッテは、正しくは、足をふりあげて振り返る動きなので、32回転のものは、グランフェッテと呼んで区別した方がいいですね。

これが、ただの「フェッテ」。そして実は、こちらもフェッテ!

これは、「イタリアンフェッテ」と呼ばれる動きです。足を横にあげるエカルテという動きから足を後ろにふり上げてアチチュードを作る動きは、華やかで美しいですね!
フェッテといっても実は3種類あることは、おわかりいただけましたか?どの動きも、足をふりあげたり、振り回したりするので「鞭のように」という名称がついたのでしょうね!

豪華絢爛!多種多様なバレリーナたちのグランフェッテ

ザハロワの黒鳥 グランフェッテ32回転

あまりにもブレがなく正確すぎるフェッテが、冷酷な黒鳥らしさを表現しています。とてもハードな動きなのに淡々とこなし、過剰な色気を演出せずに黒鳥を踊るあたりが、ロシアの天才バレエダンサーであるザハロワらしさだといえますね。

ニーナ・アナニアシヴィリの黒鳥 グランフェッテ32回転

前半に大きく腕を広げ、黒鳥の羽ばたきを思わせるのが特徴的なニーナの黒鳥は、華やかで悪者らしさを感じさせません。天性の魔力というか、人を惹きつける黒鳥といったところでしょうか。

ソフィアン・シルブの黒鳥 グランフェッテ32回転

2回転からはじまり、正面を変えながらの回転は、謎めいた黒鳥を上手く表現した動きです。ほかの2人に比べて色気を感じさせるのは、一定の動きの連続になりがちなグランフェッテに、変化を加えているからかもしれませんね。32回転するだけでも大変なのに、腕の動きが緩やかなのもポイントですね!

ナタリア・オシポアのキトリ グランフェッテ32回転

陽気でおてんばで男勝りな美人というキャラクターの性質上、キトリのグランフェッテは黒鳥のそれよりもますます派手で華やかです。間に入る2回転の数が増え、手を腰に当てる時もあるのが特徴ですね。

キトリのグランフェッテ集

こちらは、キトリのグランフェッテばかりを集めた動画です。ザハロワのキトリも含まれていますが、黒鳥の時とは全く違うのでプロの演じ分け方というものを実感できますよ!

フェッテのコツ

グランフェッテもイタリアンフェッテも、華やかな動きに目をとられて、回転に集中してしまいますが、実は正しいポジションをしっかり通ることが一番のコツです。

美しいイタリアンフェッテですね!イタリアンフェッテは、足を横にあげるエカルテという形から一番ポジションを通って足をふりあげて身体ごと後ろを向きます。そして真後ろで自分の身体の前に足を上げる位置にもっていきます。そこから上半身だけを回転させて正面をむけることで、足だけが後ろにのこり、足を後ろでやや曲げながら上げる、アチチュードの形になるのです。なかなか身体が思ったように動かない方は、動画をよく見てイメージトレーニングをしてみて下さいね。

グランフェッテは、片足を軸足にそわせて曲げながらあげるパッセという形から自分の身体の前で足を伸ばしてあげるドゥバンという形を通り、しっかり自分の身体の横の位置で足を開くことで軸がブレることをふせぎます。2回転や3回転する時と同じで、顔もしっかりきるようにしましょう。顔を常に、同じ場所に向くように動かすことを「顔をきる」といいますが、これをしないと目が回ってしまいます。
こちらの動画を見ると、足を横にひっぱるように伸ばすことが、美しいグランフェッテをするコツだということがよくわかりますね。たくさん回る…と考えてしまうと勢いばかりを気にしてしまいがちですが、実は丁寧にポジションを取ることが大切なんですよ!

まとめ

グランフェッテやイタリアンフェッテは主役級の動きで、憧れますが、まずは、ふりあげて振り返るだけのフェッテを身につけなければいけません。ピルエットもグランバットマンもエカルテもできていなければ出来ないのがグランフェッテやイタリアンフェッテですから、日々のレッスンがそれらに結びついているんだと考えましょうね!そして、しっかりイメージトレーニングすること。今回紹介した動画をイメージトレーニングに使ってくださいね!