バレエのアダージオって何?動きの特徴を動画で解説!

バレエにはバレエにしかない用語がたくさんあって、バレエ好きの方でも混乱してしまいますよね!こちらでは、アダージョの語源を動画とともに紹介します。コツも踏まえて解説しますのでぜひレッスンに役立ててください!


バレエレッスンを受けている方は、「次はアダージオ」とレッスン内で言われたことがるでしょうし、バレエの発表会を観に行ったことのある方は、『海賊のアダージオ』とか『白鳥の湖パドゥドゥよりアダージオ』といった演目の名称を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
では、アダージオっていったい何なのでしょう。

アダージオとは

アダージオというのは、バレエの中の1つの動きを意味するのではなく、いくつかの動きををゆっくりと行うことを言います。
そもそも、フランス語の「adagio」 は「ゆっくりな」の意味があって、ラテン系の言語でもadagioという語がそのまま残っています。音楽用語はイタリア語が使われており、adagioという言葉をイタリア語として音楽を通して知っている方もいるかもしれませんね。英語でも「adagio」はそのまま受け入れられて、使われています。
だから、アダージオと聞いた場合には「複数の動きをゆっくりと行う」と思ってよいでしょう。バーをもって行うレッスンにも、バーなしのセンターレッスンのにも登場します。また、動きのテンポを指すので、舞台で二人で踊るパドゥドゥの中でもアダージオがあります。直訳すると、「二人でゆっくり優雅に踊る」ということですね。
因みに、パ・ド・ドゥ(Pas de deux)はフランス語で「2人のステップ」という意味があり、バレエ作品において男女2人の踊り手によって展開される踊りをいいます。多くはバレエの中の最大の見せ場となっていて、「アダージオ(ゆったりした踊り)→それぞれのヴァリエーション(男女がそれぞれ一人で踊ります)→コーダ(早い音楽で派手な見せ場をたくさん作った踊り)」という構成が主となっています。パ・ド・ドゥについては、振付家や時代の在り方によって構成が違っていることもあります。

バーレッスンでのアダージオは、こんな感じ。

とてもゆったりとした動きですね。ゆっくりゆっくり足を動かすのは大変そう!小さいのに、しっかり音に合わせてゆっくりじわじわと動けています。

さまざまなアダージオ動画と解説

有名なパドゥドゥの中のアダージオ

『くるみ割り人形』より金平糖のパドゥドゥ

5:25までがアダージオです。優雅なのに華やかで、あまりにも正確なのに伸びやかな吉田都さんの動きには息をのんでしまいますね!アダージオだけでなく、この後の都さんの、緻密なのに華やかな金平糖のヴァリエーションも、じっくりお楽しみください。

『眠りの森の美女』よりローズ・アダージオ

こちらは『眠りの森の美女』で、18歳になり美しく成長したオーロラ姫が、求婚に来た王子たちの前に登場するシーンです。先ほど説明したパドゥドゥとは異なり複数の王子とオーロラ姫が踊る華やかなシーン。若々しくて、軽やかで無邪気な動きがとても魅力的なこのローズアダージオは、他のアダージオに比べると、やや「ゆったりではない」という風に感じられますが、きっとオーロラ姫が若々しくてはつらつとしているからですね。

『白鳥の湖』よりオデットのパドゥドゥ

バレエといえば・・・の『白鳥の湖』にもパドゥドゥがあり、アダージオがあります。この動画はアダージオ部分だけの動画ですが、オデットが徐々に王子に心をひらいていく様子が繊細に描かれていますね。優雅で、でも悲しげです。

レッスンでのアダージオ

ゆったりなので、丁寧に動くことができるのが「レッスン中のアダージオ」の良さです。ルルベ(背伸びのような動き)でバランスをとるときも、固まってしまうのではなく、伸び続けるような状態をイメージして、目指しましょう。

後半にいくにつれ足を高く上げるようになっていきますが、冒頭のプリエ(膝をまげる動き)やカンブレ(後ろに反る動き)のいつまでも動き続けている感じを見習いたいですね。また、ゆったり動いており、余裕があるので、顔の付け方や腕の広げ方、視線の動かし方をアダージオの中で身に着けておきたいものです。一度緩めてから伸ばす腕は、より、伸びやかに見えますね。アダージオは「ゆったり」であると同時に「優雅」でありたいもの。優雅に見える方法を、様々な動画を見て研究してみましょう。

こちらは手の動かし方や顔の付け方がよくわかる動画ですね。特に、プリエ(膝を曲げる動き)の時にうつむき、膝を伸ばすときに顔を上げると、雰囲気が出て素敵です。腕もゆっくり伸ばしていきたいですね。
後、ゆっくり動いたときに気になるのはつま先!!つま先にしっかり力が入って伸びている状態が望ましいですね。ゆっくり動くので、観る側は、先端にまで目を向けてしまいます。踊る側に立つ場合は、そんな先端への意識をアダージオでは特にはらっておきたいですよね。

まとめ

優雅でゆったりしたアダージオは、ゆっくり動くからこそ実は、筋力が必要となります。しかも、止めるのではなく、伸び続ける筋肉が必要となるので、バレエ特有の筋肉が必要ということになりますね。