米津玄師のダンスの魅力に迫る!楽曲ごとに魅力を解説!

これまでに数々のヒットソングを生み出してきた米津玄師。 彼の魅力の一つとして、ダンスをイメージする方は多いかと思います。 そこで今回は彼のダンスについて、ジャンルから、魅力の秘密までしっかりと解説していきます。

今、米津玄師という名前を知らない人はきっといないでしょう。「Flamingo」の公式MVのYouTube再生回数は2100万回を超えていて、「天才」と呼ばれることの多い彼のダンスはどのようなものなのか。ダンス経験者である私が、動画とともに解説いたします。

米津玄師のダンスについて

米津玄師のダンスのジャンルは?

米津玄師ってダンスの才能もあったの!?と話題になったのがこの人気曲の「LOSER」のMVです。絡まりそうで絡まらない細長い足がふむ細やかなステップに目を奪われます。
ダンスのジャンルは、ご本人の中では「これ」と決まっていないようですが、序盤の動きは、サイドウォークなどポッピンの動きを取り入れており、サビはステップをメインに踊っています。
しかし、全体的にここまで混ざっていると、これといったジャンルを決めるのは難しいかもしれませんね。
こちらのミュージックビデオのダンスを振付けたのは、辻本知宏さん。彼は、コンテンポラリーダンスという踊りを踊っており、日本人ではじめてシルクドソレイユのダンサーとなった方としても有名です。

辻本知宏のダンス動画

ご自身のダンスもメッセージ性が強くて素晴らしい!!!!

また、こちらの土屋太鳳さんのダンスの才能を世間に知らしめたSia 「アライヴ feat. 土屋太鳳 / Alive feat. Tao Tsuchiya」の振付などを手がけたことでも知られています。

米津さんのダンスは辻本さんのダンスに多く影響を受けていることでしょう。

米津玄師のダンスは上手い?ダンスの魅力を解説

先に挙げた「LOSER」が本格的なダンス初挑戦だったという米津さんは、レッスンをはじめてからたった2週間であのMVを撮影したそうです。動きの細やかさよりも何よりも、特筆すべきは、感情につき動かされているかのような体の使い方と、視線や表情も含めた表現力。過剰ではなく、抑えている感があるからこそ、楽曲の世界観に入りきっており、それ初心者離れどころか芸術的な域に達していると様々な方面からの評価を受けていました。
表現力に関しては練習量でどうにかなるレベルのものではないので、きっと天性の才能だろうとしか言いようがありません。めったに人を褒めることのない辻本氏が、米津さんの才能を絶賛したそうです。

「Flamingo」

この曲では、米津さんの細長い手足といった身体的特徴が存分にいかされています。細い足一本でバランスをとると、それだけで観るものは「フラミンゴ」を想像します。そして、その立った姿から身体をゆらゆら揺らしたり腕をくねらせることで、観るものはやや不安定な気持ちに陥るのです。この「不安定な気持ち」こそが米津さんのダンスの魅力!ばしっと決めるのではなく、ゆるいようでゆるくない動きをし続けることが、歌詞や楽曲から醸し出される「みっともない」という感情とリンクします。そして、目が離せなくなるのです。

「春雷」

スタンドマイクの前で自由に動いたという「春雷」のMVでは、米津さんの枠にとらわれないセンスが垣間見られます。特に、音の取り方!こちらも、良い意味で「不安定」です。従来よくあるリズムの取り方とは違っているため、観ているものを惹きつけてしまうのでしょう。体の使い方も、どの部分を使うのかということがあまり予測できません。予測不能なのに、彼の音楽の世界観にはぴったりとはまっているというところが、米津玄師という人が「天才」と呼ばれるゆえんなのかもしれませんね。

「Lemon」

ご自身は「ダンス」というほど動いておられませんが、もはや手を組む仕草さえ意味を持つ動きのように思えてしまいますね。ピンヒールを履いて座っていたり、手を差し伸べる少女に無表情であったり・・・やはり見ているものはなんとなく「不安定」な思いにかられます。

米津さんのダンスに関しては、ネット上で話題になっていますが、賛否どちらがあろうとそうやって話題になる時点で、多くの方が気になってしまっているダンスだということですよね。
否定的な意見を述べる方がいるのは、先ほどから何度か申し上げている「不安定さ」のせいではないかと、私は思います。従来ある「ダンス」の枠を軽々と超えてしまい、観ている者を少し不安にさせる・・・それが米津さんのダンスの魅力です。
簡単に予測できず、予測を裏切られるからこそ、目が離せなくなるのです。そしてまた、そのダンスが彼の作り出す「音楽」とともにあることを忘れてはいけません。おそらく彼は、「音楽」を表現していくことの延長線上にダンスがあるととらえているのでしょう。「不安定さ」「不安さ」が彼の魅力。細長い手足や、長い前髪がまた、なんとなく米津玄師という世界観を形作るのに役立っていますよね。彼は、すべてが彼の表現であり、彼の世界観なのです。

まとめ

米津玄師さんだけでなく、土屋太鳳さんや森山未來さんなど、ダンスですら人を惹きつける力を持つ芸能人の方々はいますが、みんなそれぞれが独自の世界観を確立しています。そんな方々のダンスばかりを見比べてみるのもおもしろいかもしれませんね。

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