社会派ラッパーの元祖!ラッパー・Kダブシャインをご紹介

日本のヒップホップシーンの重鎮、Kダブシャインについて紹介いたします。Kダブシャインが語るセルアウトの意味とは?デブラージとのビーフの話。宇多丸と繰り広げられるトーク番組など、彼に関する情報を掘り下げたいと思います!

日本の元祖社会派ラッパーとして、シーンに君臨してきたMCと言えばKダブシャインです。
今回は日本のヒップホップシーンを支え続け、現在進行形で活躍しつづけているKダブシャインについてアレコレご紹介していきたいと思います。

Kダブシャインとは

Kダブシャインは本名、1968年生まれ、東京都渋谷区出身のラッパーです。
ヒップホップグループKGDR(キングギドラ)のメンバーでもあり90年代初頭から日本のヒップホップシーンを牽引してきた重要人物の一人であるともいえる存在です。

「児童虐待」、「シングルマザー」、「麻薬」、「国家」、「AIDS」など社会問題をトピックにラップをするMCとしても知られていて、日本人としては社会派ラッパーの草分け的な存在ともいえる人物です。

1993年にKダブシャイン、Zeebra、DJ OASISからなるヒップホップグループ”キングギドラ”を結成後、95年にアルバム『空からの力』でデビュー。97年にはソロアルバム『現在時刻』でソロデビューも果たしています。その後、キングギドラは一度活動を休止するも、6年の時を経て2001年に大ヒットアルバム『最終兵器』をリリース。Dragon AshのKj、KICK THE CAN CREW、RIP SLYMEをディスした「公開処刑 feat. BOY-KEN」は当時話題を呼びました。

同時進行するかのようにソロとしても’00年に2ndアルバム『生きる』04年に3rdアルバム『理由』のリリースなど、活発な活動がみられており、2016年には7年ぶりとなるアルバム『新日本人』をリリースしています。その他、ベストアルバムやミニアルバム、アーティストコラボやMIX CDなど楽曲リリースだけでも幅広く、近年ではゴールデンタイムのテレビ番組の出演等、活動領域は広がり続けています。

Kダブシャインの名曲

自主規制

キングギドラ – 公開処刑

Save The Children

ザ ジャッジメントデイ

オレの名は。

Kダブシャイン使う言葉「セルアウト」の意味とは?

社会派ラッパーの元祖・Kダブシャインは「セルアウト」傾向のあるラッパーに対し、とても批判的な態度を取っていたことでも有名でした。この「セルアウト」という言葉はそもそもどのような意味を持つのでしょうか?

セルアウト(Sell out)は直訳すると「売り切る/売り払う」という意味ですが、この「売り切る/売り払う」を人にあてはめて使ったときに「裏切る(人を売る)」となることから、スラングでは「セルアウト(Sell out)」という言葉は「裏切り」を意味する言葉として使用されます。

このスラングをラッパーへ当てはめると、「裏切りのラッパー」という意味になりますが、要するに「自分自身やその他の信条を裏切って売れ筋・金儲けに走る」といったような意味を持つようです。
とても簡単に言えば「売れ線ラッパー」みたいな表現で使われることが多いと思います。

ラップや音楽で「売れる」というのには、その経緯なども含めて様々な価値観があると思うので、一概に批判できるのかどうかは難しい問題だと思いますが、セルアウトは「売れ線」を批判的に表現するのに用いられる単語であるようです。

こちらには、現在の「セルアウト」や「お金」についての彼の考えを詳しく知れるインタビュー記事もありますので、是非ご覧になってみて下さい!
「お金は危険なもの」と語る社会派ラッパー、Kダブシャインはなぜセルアウトしたのか?

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