バイリンガルラッパーの先駆け「SEEDA」のおすすめ楽曲18選

東京都出身のラッパーSEEDA。ヒップホップグループSCARSにも所属している彼のプロフィールや経歴からおすすめの楽曲をお届けいたします!


日本のヒップホップシーンを語る上で、重要人物の1人となるSEEDA。20年を超えるキャリアを持つ彼の楽曲や、各アーティストとのコラボ曲を含めてご紹介します!それではいってみましょう!

SEEDAのプロフィール

東京都出身のラッパーSEEDA。1996年にSHIDA名義で1stアルバム『デトネイター』でデビューしました。以降、2007年のメジャー・デビュー作『街風』を含む、2012年の『23edge』まで通算アルバム10枚を発表しています。客演やコラボレーションも多く、鋭い視点とセンスに溢れるリリックで評価も高いです。他にもi-Tunes Store年間ヒップホップ/ラップ部門で当時の最新アルバム『BREATHE』がベストアルバム賞を獲得するなど、音源の評価も折り紙付きです。また、ヒップホップグループSCARSにも所属しています。

デビュー当時、バイリンガルラップ(日本語と英語を織り交ぜて歌うこと)は大きな問題の一つだったそうです。理由は、英語でラップをすると、日本語ラップのアイデンティティが失われるのではないか、という危惧があったからだそうです。しかし、SEEDAは、バイリンガルスタイルを選択しました。インタビューでも「世界で戦いたい」という望みを強く持っていることを打ち明けています。

経歴

1999年
・1stアルバム『デトネイター』を発売。

2003年
・ヒップホップグループ『SCARS』に加入。
・『FLASH SOUNDS PRESENTS ILL VIBE』を発売。

2005年
・1stフルアルバム『GREEN』を発売。

2006年
・『花と雨』を発売。

2007年
・『街風』を発売。

2008年
・『HEAVEN』を発売。

2009年5月
・『SEEDA』を発売。
・ラッパーとしての引退を発表。

・2009年10月
・公式ブログにてラッパー復帰を宣言。

2011年
・EMIミュージックジャパンよりメジャー・ミュージック全面プロデュースのアルバム『IN THE MOMENT』を発売。

2012年
・EMIミュージックジャパンより2枚目のアルバム『23edge』を発売。

2015年
・『CONCRETE GREEN 13』を発売。

SCARSとは

SEEDSの所属するSCARSとは、リーダーA-THUGを中心に、SEEDA、BES、STICKY、MANNY、林鷹(GANGSTA TAKA)、BAY4Kというラッパーたち、またビートメイカーにI-DeA、SACで構成されるグループです。神奈川県川崎市を拠点とするハスリンググループを基にして結成されました。2006年にリリースされた伝説的アルバム『THE ALBUM』は、日本語ラップ史上最高傑作と呼び声が高いにも関わらず、現在廃盤状態でほとんど手に入らないそうです。

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チェックすべき楽曲20選

  1. 不定職者
  2. Sai bai man feat. OKI
  3. TOKYO
  4. Mic Story feat. ILL-BOSSTINO
  5. TECHNIC
  6. 自由の詩 feat. A-THUG
  7. TERIYAKI BEEF
  8. DEAR JAPAN
  9. HELL’S KITCHEN feat.サイプレス上野
  10. BIX 90’S
  11. WISDOM feat. ILL BOSTINO, EMI MARIA
  12. PURPLE SKY
  13. FACT
  14. Walk wit me feat. SEEDA / I-DeA
  15. What’s Up-L-VOKAL feat. SEEDA, Bay4K, Sticky Prod by JIPSIES
  16. REASON IS… feat. SEEDA / NORIKIYO
  17. ONE WAY LOVE feat. BRON-K
  18. GUTS EATER feat. DEN G.P.S
  19. HOPE

不定職者

ハスラーの生き様を描いた楽曲です。「不定職者」という言葉には、ハスラーを悪自慢としてではなく、自己相対化して見つめるという意味合いが込められています。

Sai bai man feat. OKI

大麻をテーマに歌っていて、イリーガルな話題をユーモラスに表現しています。

TOKYO

ビートとラップが見事にマッチしていますね。東京のストリートを描写している楽曲で、「無人交番ゲリラするライター 道路脇ただ置かれた花束」は耳に残るパンチラインです。

Mic Story feat. ILL-BOSSTINO

アルバム『街風』に収録されている1曲。THA BLUE HERBのILL-BOSSTINOとコラボしています。この作品によって、新たな日本語ラップシーンが切り開かれました。

TECHNIC

ストリートの不良でアングラな存在であったSEEDAと、すでに紅白歌合戦に出場し、オリコン一位を取るなどの活躍をしていたKREVAがコラボした楽曲。

自由の詩 feat. A-THUG

SCARSのリーダーA-THUGと素晴らしいコンビネーションですね。バースの掛け合いが何ともカッコ良いです。

TERIYAKI BEEF

痛烈な曲でディスソングで有名な1曲です。音楽グループ「TERIYAKI BOYZ」に向けてのビーフ(文句)です。世界的なアーティストと共演して喜んでいるかもしれないが、誰と共演しようがお前らのラップはダメ。カニエ・ウェスト(アメリカの、世界的に有名なラッパー)しか聞くところがないのだ、とディスしています。

DEAR JAPAN

この曲は、政治について歌っています。「俺はぶれない FUCK あっそう」のリリックは、当時の「麻生総理大臣」についてディス。また、「不景気がなんだYES WE CANだ オバマと団結し向かう明日」とおもしろいリリックもあります。

HELL’S KITCHEN feat.サイプレス上野

SEEDAの代表曲の一つでもあり、これも社会や経済について歌った曲です。この曲が収録されているアルバム『SEEDA』をリリース後、引退を表明します。

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