ブラックミュージックにはどんな種類がある?名曲とともに紹介

日本の有名アーティストも影響を受ける「ブラックミュージック」とはどんなものなのかを解説します。 ブラックミュージックにはいくつか種類が存在するので、名曲とともにジャンルごとにご紹介していきます。


星野源、Suchmosなど、国内で今活躍するアーティスト達も影響を受けているとされるブラックミュージック。黒人コミュニティから生まれた音楽である「ブラックミュージック」という音楽はどんなものなのか?といった部分を今回はご紹介していきたいと思います。

ブラックミュージックは歴史も古く、定義づけも難しいので今回ご紹介する内容もすべてが正解ではなく、あくまで諸説ありとして考えていただいて、皆さん自身がブラックミュージックを掘り下げるきっかけとなれば幸いです。

ブラックミュージックとは

ブラックミュージックは、ここではアメリカの黒人発祥の黒人文化をルーツに持つ音楽のことと定義します。

馴染み深いブラックミュージックとして、若い世代の方は「ヒップホップ」や「R&B」がよく耳にする音楽ではないでしょうか?また、少し時代を遡ると「ジャズ」、「ソウル」、「ファンク」なども代表的なブラックミュージックの一つです。

アメリカ黒人発祥の音楽とはいえ、アフリカ大陸の黒人文化にもルーツがあり、細かく細分化していくとキリがないほど様々な黒人から情熱が注がれた音楽でもあります。

『ジャズ語事典』において、アメリカのジャズ·トランペッター”レスター・ボウイ”は「我々の音楽に細かいジャンル分けは存在しない。我々はみんな偉大なるブラック・ミュージックを演奏しているのだ」とも語っているそうで、ブラックミュージック自体が「音楽の包括的な総称」の要素が強いこともあり、「これがブラックミュージックだ」と一概に言うことも難しい音楽でもあります。

これを踏まえつつ、いくつかのブラックミュージックの種類を以下にご紹介していきたいと思います。

ブラックミュージックの種類

  1. ジャズ
  2. ブルース
  3. ゴスペル
  4. R&B
  5. ソウル
  6. ファンク
  7. Go Go
  8. ヒップホップ
  9. ハウス
  10. ニュージャックスウィング
  11. ロックンロール
  12. ディスコ
  13. ポップ

ジャズ

19世紀~20世紀初頭にかけて、アメリカのアメリカの深南部・ニューオーリンズの黒人コミュニティで生まれた音楽とされていて、始めは管楽器編成で行われたバンド音楽のようなものを起源に持っているそうです。その後様々な楽器にも応用がなされ、進化し、広く知られている「即興演奏(アドリブ)、スウィング(ジャズ独特のリズム)」などのイメージも後についていきました。

ジャズの名曲

ジャズトランぺッターとしても有名なアーティストLouis Armstrongの「What a wonderful world」という楽曲です。
日本では映画『スウィングガールズ』のワンシーンやTVコマーシャルなどにも起用され、世界的に広く知られている楽曲でもあります。

ブルース

1870年代より広がりを見せた音楽でこちらもアメリカ深南部発祥とされています。ジャズとは兄弟のような音楽ジャンルで、黒人霊歌・労働歌などから発展したものと考えられています。ギターを用いたサウンドであることも特徴の一つです。

ブルースの名曲

アメリカのブルースアーティストB.B. Kingの「Thrill Is Gone」という楽曲です。
ビルボードのポップチャートで15位を叩き出し、ブルースのスタンダードを印象付けた曲です。

ゴスペル

別名・福音音楽とも呼ばれ、キリスト教プロテスタントの宗教音楽をルーツとしています。
映画『天使にラブソングを』をご存知の方は、劇中の楽曲をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
ですが、映画でのゴスペルはプロテスタント系音楽とは違い、本来のものとは別という意見もあるそうです。しかしながら本映画がゴスペル音楽の火付け役となったのもまた事実なようです。

ゴスペルの名曲

有名ゴスペル歌手Mahalia Jacksonによる「Move On Up A Little Higher」という楽曲です。1998年にはグラミー殿堂賞を受賞した一曲でもあります。

R&B

R&Bは「リズム&ブルース」の略称で、1940年代よりアメリカの黒人コミュニティで生まれた音楽です。その名の通りブルースを基調とした音楽にリズムが加わったもので、元々はジャズがベースにあったり、時代を経るとゴスペルやソウルが発展した音楽を指すこともあるそうです。

R&Bの名曲

アメリカのシンガーMary J Bligeの「Mary Jane (All Night Long)」という楽曲です。
Rick James’sの「Mary Jane」やTeddy Pendergrass’sの「Close the Door」がサンプリングされた彼女の代表曲です。

ソウル

1950年代から1960年代初頭において、アメリカのアフリカ系アメリカ人のコミュニティで生まれた音楽です。ゴスペル、R&B、ジャズなどの音楽要素も組み合わさっています。
近代では「ニューソウル」、「ネオソウル」という他の音楽要素も加わった派生的なものもあり、代表的なところでいうとエリカ・バドゥやジル・スコットなどがソウルの現代のアーティストにあげられています。

ソウルの名曲

「ソウルの女王」とも称されたAretha Franklinの「You Make Me Feel Like A Natural Woman」という楽曲です。ビルボードでは8位にランクインした彼女の代表曲でもあります。
メアリーJブライジ、セリーヌ・ディオンなどの大物歌手もカバーした有名な一曲です。

ファンク

1960年代に生まれた、ソウル、ジャズ、R&Bなどの音楽要素を組み合わせて作られた音楽です。ベースラインとドラムのリズミカルな演奏がこの音楽の特徴としてもあげられ、ジェームズ・ブラウンに代表される音楽としても有名です。

ファンクの名曲

JAMES BROWNの代表曲「Get Up I Feel Like Being Like A Sex Machine」です。日本では映画『ゲロッパ!』でも有名になった曲です。この曲はRolling Stone誌の史上最高の500曲のリストにも選出されている曲です。

Go Go

60年代~70年代後半にかけてワシントンで生まれた音楽です。ファンク、R&Bなどの要素がブレンドされている音楽で、ニュージャックスウィングやヒップホップの原型にも影響を与えた音楽とも言われています。

Go Goの名曲

「ゴーゴーのゴットファーザー」とも称されたCHUCK BROWN & THE SOUL SEARCHERSの「BUSTIN’ LOOSE」という楽曲です。ビルボードチャートでも上位に入った一曲です。