グルーヴって結局なんなの?わかりやすく解説します

「グルーヴ」という言葉の意味や解釈について解説いたします。 グルーヴの言葉の成り立ち、ダンスのグルーヴ、ドラムのグルーヴ、歌のグルーヴなど、ジャンル別のグルーヴの意味についても考察していきます。


音楽やそれにちなんだパフォーマンスをしている人なら、どこかのタイミングで聞いたことがあるであろう言葉「グルーヴ」。今回はそんな「グルーヴ」という言葉の意味について解説していきたいと思います。

  1. グルーヴとは
    1. グルーヴの成り立ち
  2. ダンスのグルーヴ
  3. ドラムのグルーヴ
  4. 歌のグルーヴ

グルーヴとは

グルーヴ(groove)は、端的に言うと「ある表現(ダンスや音楽などの演奏)について、感覚的な素晴らしさを現す言葉」とここでは説明させていただきます。

さらに砕いて言えば「何かわからないけど凄いな」をあらわす言葉といった感じでしょうか。

wikipediaによれば「グルーヴ」という言葉は、

波、うねりの感じからジャズ、ファンク、ソウル、R&Bなどブラックミュージックの音楽・演奏に関する表現に転じた言葉である。現在は、素晴らしい演奏を表す言葉の1つとして、ポピュラー音楽全般で用いられる。ウィキペディア(Wikipedia)

という説明がなされています。この言葉は音楽(特にブラックミュージック)を表現する際に用いられる場合が多く、こういった芸術の分野で使われるということは、人それぞれの感性によっても変化するので、「これだ」という定義はできません。

また、東京学芸大学・ピアニストの小松勉さんは、

グルーヴは、音楽という「実体なき実体」に命を吹き込むものです。それを言葉で説明するとしたら、「楽譜にも文字にも表すことのできない微妙なタイミングと音色の織物です」としてしか、表現できないのではないかと考えています。『ポピュラー音楽におけるアフター・ビートとグルーヴ』

と語られていて、「タイミング」や「音の重なり」などの要素が関係していることがここでは分かります。

グルーヴの成り立ち

音楽的な意味での「グルーヴ」という言葉は1932年「in the groove(〔ジャズの演奏が〕最高潮で、ビートに乗って」という意味で使われ始め、1941年からは「かっこいい、オシャレな」という意味で若者のスラングとして使われた言葉であるそうです。

時代の変化とともに、言葉も変化・多様化していき、近年では「気分が乗る」、「ノリ」のような使われ方もしています。

「グルーヴ」という言葉を音楽的な表現で使うとき、それはとても感覚的なものであって、表現者自身ですら説明に苦労する言葉であると言われています。

かのマイケルジャクソンの名言には、

どうやって音楽を作っているのかと尋ねられたとき、僕はこう答えます。ただ音楽の中に踏み入るだけだと。それは川の中に足を踏み入れて、流れに身を任すようなもの。川の中のすべての瞬間が、それぞれの歌を持っています
People ask me how I make music. I tell them I just step into it. It’s like stepping into a river and joining the flow. Every moment in the river has its songマイケル・ジャクソン名言まとめ(日本語、英語)

という言葉があります。

「グルーヴ(groove)」の由来が、古くは1400年代の昔のヨーロッパの祖語における「grobo(小川、河床)」に由来しているというのが[1]、マイケルの言う「川の流れに身を任せる」という言葉と一致するのは単なる偶然なのでしょうか。と小松勉さんは論文の中で語られています。[2]

以下にはいくつかのジャンルでのグルーヴの解釈を考察しますが、冒頭にも述べている通り、定義は人それぞれなので「ひとつの材料」としてお聞きいただければと思います。