【音楽の知識】あらゆる音楽のグループを初心者向けに解説!

音楽において度々使われる「グルーヴ」という言葉の意味や解釈について解説いたします。 グルーヴの言葉の成り立ち、ダンスのグルーヴ、ドラムのグルーヴ、歌のグルーヴなど、様々なグルーヴの意味についても考察していきますのでぜひ参考にしてください。

ダンスのグルーヴ

動きにおける「波」や「流れ」のようなものがダンスのグルーヴを解釈する一つの材料だと思います。

ダンス一つ一つの動きを「点」と例えると、音楽に乗せながら、それらを「線」で繋ぎ、その線に「波」が生まれたり、「流れ」が出来上がることがグルーヴの一種ではないかと考えます。

ダンスはさらに「選曲」という要素も加わって来たりと幅広く、とても上記の解釈だけでは説明しきれませんが、「技」や「スキル」などの技術的なモノではなく、「音楽の絶妙なノリ」、「質感」といったような感覚的な表現が近しいかもしれません。

ドラムのグルーヴ

ドラムのグルーヴも一概には解釈し難いものであるとよく耳にします。

あくまで一説ですが、リズムに対して「後ノリ・前ノリ(タメやハシリのようなもの)を上手く使い分け、演奏することを「グルーヴのある演奏」と解釈をするイメージがあります。

ただし一方ではこのような視点もありました。

LAで大活躍のギタリストKenny Echizenさんは、Earth, Wind & Fireのドラマーでもあるフレッド・ホワイトさんの言葉

「最初の音を出す前にマイクが拾うものは何か?それはself assurance(自分を信じる力)だ。」

を受けて、グルーヴは「パターン」や「テンポ」ではなく、自身の表現力に対する「信じる力」を持っている人に感じると語られています。

歌のグルーヴ

歌のグルーヴは、サウンドやリズムの他、歌詞や声色などの要素も加わることで、特に感情的・情緒的なモノが強く表れるのではないかと思います。

EXILE ATSUSHIさんは北海道FM NORTH WAVEのラジオ番組『佐藤広大 from R&B』内では、「グルーヴとはなにか」という質問に対し、難しいと悩みながらも「フィーリングのループ」と答えられています。

「楽しい気持ち」が何回も続けば、それがリズムになってグルーヴになり、「切ないリズム」が長く続けば続くほど、グルーヴして気持ちよくなったり、切なくなったりする。

と、感情的なフィーリングの部分が生み出すグルーヴの側面を語られていました。

おわりに

個人的にも「グルーヴ」という言葉はよく耳にしますが、確かにスラング的な要素はとてもあるなと思いました。

ダンスで言えば、説得力のあるダンサーが、あるダンスの動きについて「あれはとてもグルーヴがある」と囁けば、それがグルーヴの定義にもなりえますし、そういった現場の人間から出来上がってくもののようにも感じました。

とはいえこれもひとつの考察に過ぎないので、皆さん自身でもグルーヴの意味について考えてみてください!

参考

[1]Online Etymology Dictionary
[2]『ポピュラー音楽におけるアフター・ビートとグルーヴ』

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