新国立のニュースター木村優里はストイック女子?!

バレリーナ木村優里についてご紹介します。 スターは、その成長過程すらも見せながら輝き続けていくものです。そして観客は、その成長を見守り変化を痛感する喜びを味わいます。木村優里さんはまさしく、そんな成長過程すら魅せてくれるダンサーなので要注目です!


木村優里のプロフィール

1995年8月6日千葉県生まれ。身長は164センチだそうです。

木村優里の経歴

1995年:千葉県に生まれる
1998年:三歳で泉バレエ塾に入り、バレエをはじめる
その後、日本ジュニアバレエと橘バレエ学校でバレエを続け、新国立劇場バレエ研修所に入所。そこで予科生、研修生として4年間みっちりバレエのレッスンを受け、卒業後新国立バレエ団のソリスト契約ダンサーになられました。三歳からバレエ漬けで、多くの舞台を経験してきた彼女は、契約後どんどん様々な役に抜擢されています。

美しく正しいポジションはジャイロトニックのたまもの?!

木村優里さんがバレエのテクニック向上に用いているのがジャイロトニック。ジャイロトニックとは、木製のマシーンを用いてジャイロキネシスを行う、ダンサーのためのエクササイズです。そもそもジャイロキネシス自体が1980年代に元バレエダンサーのジュリオ・ホバス氏によって作り出されたエクササイズ。ケガをしたホバス氏が自分のリハビリのために考案した動きはかなり優秀で「ダンサーのためのヨガ」とも呼ばれています。特徴的なのは、呼吸にこだわるところと、流れるように曲線や螺旋を背骨で描くような動き。そして、ゆるやかなマインドを保つことも要求されるのです。このエクササイズを行うことで、けがをしていないダンサーも、動かしづらかったところが緩やかに動くようになったり、身体の部分同士のつながりを実感したりするのだとか。木村優里さんは、このジャイロトニックのレッスンを7、8年も前から週二回くらいのペースで受け続けていらっしゃるのだとか。ダンサーには厳選したメンテナンスが必須だということがわかりますね。

木村優里の魅力をバレエ経験者が解説

木村さんの魅力は、「まだ何かある」と思わせるところにあります。彼女の素顔は控えめで優等生。愛くるしいアイドルのようなルックスなのに大胆なところはないのです。2019年3月20日にBS-TBSで「ストイック女子」として取り上げられた木村さんは、本当にストイック。まじめでずっとバレエのことを考えていて・・・そしてやっぱり控えめで恥ずかしがり屋さんのようでした。

そして彼女は、その番組の中で、ガムザッティ役のリハーサルをしていて、先輩のバレエダンサーさんを突飛ばせませんでした。発表会などでヴァリエーションの演目としてもよく踊られる「ガムザッティ」は、実は、主人公の恋敵であり、自分の身分や財を使ってまで主人公の恋人を奪い取る役です。だから、何のためらいもなく主人公役のバレエダンサーを突飛ばさないといけないのです。でも彼女は、明らかに先輩ダンサーに気をつかっていました。そんなまじめで礼儀正しくて、そして控えめなところが彼女の踊りにも出ていて、まだこれから、もう一皮むけそうなのです。それが、よくないということでは、ありません。それが彼女の「少女っぽさ」を生み出す魅力なのです。彼女のクララや、ジュリエットが他のダンサーのそれよりも魅力的なのは、そんな、「まだこれから変化しそう」な部分をのこしているからだと私は考えています。これはあくまでも私の持論ですが、バレエダンサーには、「その時期」にしかできない踊りがあります。木村さんは今、その恥ずかしがり屋でおとなしい一面をのぞかせながら、彼女にしか踊ることのできない「少女」を踊るのです。どんなに演技力のあるダンサーが演じても、その少女性を出すことはできません。そもそも「演じる」時点で「少女」ではないのです。

恋を知ったばかりの、まだまだ子どもなジュリエット!その純真さがあふれ出ていますね!ロミオが好きで好きで仕方なくて、でも、どんな風にそれを伝えたらいいかわからないんだろうなあと想像してしまいます。そしてこの時のジュリエットが愛くるしくはしゃげばはしゃぐほどに、後の悲劇が観る者の心を打ちのめします。このタイミングから悲劇をにおわせて踊るダンサーもいます。年齢を重ねたダンサーがジュリエットを踊ることもあります。私は、それがだめだと言っているわけではありません。年を重ねたダンサーが踊る「少女」や「ジュリエット」にはノスタルジーのようなものが漂うことが多く、それはまたそれでとても味わい深いのです。いつまでも「少女」のままで「少女」を踊るダンサーだっています。でも木村さんはまだこれから、大きく変貌を遂げていきそうなのです。というより、今この瞬間も、変貌を遂げながら踊っているという感じすらします。それが「少女の成長」に重なって見えて、彼女の踊る「少女」は特に魅力的なのかもしれません。

そしてそもそもの彼女のバレエには「伸びやかで清々しい」という魅力があります。長い足をのびのびと使い、スッキリと踊る「海賊」のヴァリエーションは、登場した瞬間の大きなジャンプで、ぐっと心を掴まれてしまいます。

木村優里の魅力が伝わる厳選動画

「ロミオとジュリエット」リハーサル

リハーサルの段階から、胸の高まりを抑えられないジュリエットの様子が、あまりにも美しく清らかですね!