グランパドドゥとは?パドドゥとの違いや代表的な舞台について

グランパドドゥとパドドゥの違いやその楽しみ方をしっかり解説して参ります。バレエを習っている方が気になる「体重問題」にも触れていきますのでぜひご覧ください!


グランパドドゥとは

ゆるやかな音楽から、後半に向けて盛り上がっていくこの10分程度が、まさにグランパドドゥ!
全幕を観ずとも、雰囲気が大きく変わるところや盛り上がりがあって楽しい!
この動画のように、男女がペアで展開していく踊りのことをグランパドドゥといい、これが多くのバレエ作品の中心となっています。
ただし、男女二人で踊れば「グランパドドゥ」と呼ぶわけではありません。
「グランパドドゥ」には決まった構成があるのです。
先にあげた動画を参考にしていただくとわかりやすいと思いますが、まずは二人で登場します。その登場を「アントレ」と呼び、主役級の二人の登場に、観客はテンションがぐっとあがるのです。
そして、そこからややしっとりとしたアダージオへ。
男女が愛を確かめあうことの多いこのアダージオ部分では、ダンサー二人が見つめい、信頼関係が成立していなければ決してできないであろう美しいポーズをいくつも見せてくれます。
そしてその後男性が一人で踊る男性ヴァリエーションが行われ、女性が一人で踊る女性ヴァリエーションが展開されるのです。
このヴァリエーション部分だけを取り出して、発表会やコンクールなどで踊られているのを目にしたことがある方も多いでしょう。
そしてラストのコーダ!!
ここでは男女ともに愛し合う喜びや幸福感を爆発させていることが多く、リフトやグランフェッテといった派手な大技が盛り込まれています。
因みに、リフトというのは男性ダンサーが女性ダンサーを持ち上げること。グランフェッテは女性ダンサーが32回転することを指します。リフトにも様々なパターンがあるので、そのさまざまなリフトを見るだけでもかなり楽しめますよ!
以下の記事では、このグランパドドゥの構成を考えたプティパについてご紹介しています。

パドドゥとの違い

上記でもやや触れたように、グランパドドゥには決まった構成があります。
よって、構成がなく男女二人が踊るものがパドドゥと考えるのが最もわかりやすいのではないでしょうか。

ガチョーク賛歌より「ダイイングポエット」

春の声

 

パドドゥ作品は、上記の二つのように何かの物語の中にあるのではなく、その数分で完結しているものが多いといえるかもしれません。どちらも、男女それぞれのヴァリエーションがない分ますます、「愛」を感じられるような気もしますね。
「構成」に縛られていないためか、「伸びやかで自由」といった印象も受けます。

グランパドドゥを踊る上での理想の体重

「リフト」が存在する限り、グランパドドゥを踊る女性が何キロでも大丈夫だとはいえません。男性ダンサーが女性ダンサーを持ち上げるのですから、軽ければ軽いほど男性への負担は減ると考えるのが当然のこと。
ただし、「体重が軽ければ問題がない」ということではありません。
40キロの女性が全く引き上げずに男性に全体重を預けてしまえば、男性ダンサーはやはり「重い」と感じます。
女性ダンサーが自分の筋力で自分を支えるようにしなければ、体重が軽くても男性ダンサーにはひどい負担をかけることになるのです。
私の知っている片の中には、60キロでグランパドドゥを踊る女性がいらっしゃいます。
男性ダンサーの支える能力が高いことも前提となりますが、その女性もかなり体幹がしっかりしており、かなり引きあがっていました。いくつかのサイトでは「50キロオーバーではいけない」などと書かれていますが、ご自身の筋力や、一緒に組む男性ダンサーの方とご相談のうえで・・・というのが「グランパドドゥを踊る上での理想の体重」という問いに対する答えとなります。

グランパドドゥが見られる舞台

「眠りの森の美女」「白鳥の湖」「くるみ割り人形」といったバレエに詳しくない方でも聞いたことのあるバレエ作品には、すべてグランパドドゥが出てきます。ちなみに、冒頭でご紹介した動画は「ドン・キホーテ」の中で結婚が決まった主人公キトリとバジルのグランパドドゥです。多くの作品にグランパドドゥが出てきますが、特に、「眠りの森の美女」は主役二人のグランパドドゥだけでなく、彼らをお祝いにやってきた他の登場人物たちのグランパドドゥが見られるんです!!

まずこちらは「眠りの森の美女」三幕の主役二人のグランパドドゥ。100年もの眠りからオーロラ姫と彼女を救ったデジレ王子が結婚することをお互い喜び合う踊りは、同じシチュエーションながら「ドン・キホーテ」のキトリとバジルとはかなり趣が違います。気品のある雰囲気が漂うこの「眠り」のグランパドドゥは、音楽も美しくてうっとりと見てしまいますね。

そしてこれはオーロラ姫とデジレ王子を祝いに来たブルーバードのグランパドドゥ。幸せを運ぶ青い鳥の踊りだけあって軽やかで愛らしいですね。男性ダンサーの連続ジャンプにも魅了されてしまいます。

まとめ

グランパドドゥもパドドゥもそれぞれ魅力があるので、たくさん動画を見て楽しんでくださいね!