ソウル・ミュージックの開拓者「レイ・チャールズ」の名曲・経歴を紹介

レイチャールズのプロフィール、経歴、名曲をご紹介いたします。必ず聴いておきたい名曲5選の他、レイ・チャールズの生涯を時系列で追いかけながら、時代ごとの名曲や出来事などを紹介いたします。

「ソウルミュージック」とそう呼ばれていない頃から、R&Bやゴスペルなどの音楽を軸に様々なジャンルをミックスし、ソウルを開拓した重要アーティスト「レイ・チャールズ」。

今回はそんなレイ・チャールズのプロフィールや経歴、名曲などを、彼の生涯を振り返りながらご紹介いたします。

レイ・チャールズのプロフィール

レイ・チャールズ(Ray Charles)は、本名レイ・チャールズ・ロビンソン(Ray Charles Robinson)。1930年9月23日生まれ(2004年6月10日没)の、アメリカのミュージシャン、ピアニストです。(キーボード奏者、アレンジャー、バンドリーダーとしても優れていたとも)

ソウルミュージックの発展に最も貢献したとされるアーティストの一人であり、50年代のR&Bやゴスペル、現代のジャズやブルース、他にもカントリーなどの要素を融合させることで、ブラック・ポップの新たな形を形成した人物であると言われています。

グラミー賞には、実に18回もの受賞経歴があり、 クインシー・ジョーンズやビリー・ジョエルなど多くの著名人からの称賛も厚いアーティストです。

また、2002年にはローリング・ストーン誌の「100 Greatest Artists of All Time」にて10位。2008年には「100 Greatest Singers of All Time」2位ににて2位にもランクインしています。

レイ・チャールズの名曲5選

Georgia On My Mind

1960年リリース。アルバム『The Genius Hits the Road』に収録。1930年にHoagy CarmichaelとStuart Gorrellという二人の人物によって書かれた曲で、ビルボードホット100で1位を獲得。レイ・チャールズの偉大な一曲として受け継がれる曲です。

I Can’t Stop Loving You

1962年リリース。この曲は1958年にリリースされた、カントリー・シンガーで、ソングライターのドン・ギブソンが作詞・作曲した曲で、62年にレイ・チャールズがカバー。ビルボード・ホット100では5週間1位を記録した大ヒットソングです。

Hit the Road Jack

1961年リリース。チャールズの代表曲であり、グラミー賞の最優秀リズム・アンド・ブルース・レコーディング賞も受賞した一曲です。R&Bチャートで5週間は5週間1位を獲得し、ローリング・ストーン誌の「The 500 Greatest Songs of All Time」にもインしている曲です。

I’ve Got a Woman

1954年リリース。ビートルズをはじめ、リッキー・ネルソン、フレディ・スコット、ジミー・マクグリフなどのアーティストがカバーをしている名曲であり、2005年にはカニエ・ウェストのヒット曲「Gold Digger」にてサンプリングされているのが注目もされた一曲です。

What’d I Say (Part 1)

1959年リリース。アルバム『What’d I Say』に収録。ゴスペルとルンバの影響を受けたとされるこの曲は、彼をポップ・ミュージックのメインストリームへと押し上げた曲であり、R&Bとロックンロール史の中で影響力の大きい曲の一つとなっている曲です。

レイ・チャールズの経歴

幼少期と初期の活動について

1930年にジョージア州アルバニーで生まれたレイ・チャールズは、7歳の頃には病によって視力を失い、そこで当時通っていたフロリダ聾唖者盲学校で、点字で音楽の読み書きや編曲を学んだそうです。

その他にもピアノやオルガン、サックス、クラリネット、トランペットなどを学んだ彼は、16歳のときにシアトルへ移住。生涯の友人であり仲間であるクインシー・ジョーンズとの出会いもここで果たしています。

40年代には、ナット・”キング”・コール(Nat “King” Cole)やチャールズ・ブラウン(Charles Brown)から派生した音楽スタイルで活動し、51年には初のR&Bトップ10入りを果たした曲「Baby Let Me Hold Your Hand」がリリースされています。

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