「僕らの国は、踊る国なんじゃないかな」 EXILE ÜSAインタビューvol.3


魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!

ストリートダンスをキーワードに活動するダンスカンパニー/ダンサーのアジア域内での交流と共同制作を支援するプロジェクト「ダンス・ダンス・アジア~クロッシング・ザ・ムーヴメンツ~」通称DDA
3月24、25日には東京公演も決まっており、現在着々と準備が進んでいる。

今回Dewsでは、同団体のWEBサイトにて行われている企画「TALK LIKE DANCING! ―オドルヲカタル!―」と連動し、豪華ダンサーのインタビュー記事の一部掲載がスタート。

こちらは、なぜ彼らは踊り始めたのか?そして、ダンスは彼らの人生をどう変えたのか?アジアのダンスシーン最前線で活躍する人々へインタビューへのインタビュー企画となっており、今回第二弾はEXILEのパフォーマーとして活躍し、現在はエンタテインメント・プロジェクト「DANCE EARTH」を通じてダンスの素晴らしさを伝え、その可能性を追求するÜSA氏にインタビュー。

vol.3では、ÜSA氏がダンスを通じて子供たちと向き合う際に意識すること、そこから気づいたダンスの力という話題にフォーカス。また、日本全国に根づく踊りの文化について、多くの祭りを体験したÜSA氏ならではの観点から語ってもらった。

——現在ÜSAさんは『Eダンスアカデミー』(NHK Eテレ)の主任講師など、教育としてのダンスにも力を入れられていますよね。その理由を教えていただけますか。——-

 みんなが踊りに触れるきっかけを、いろんなところにちりばめたいからですね。踊りには不思議な力が絶対にあるんですよ。立ち始めた赤ちゃんはなにも教えていないのに、音楽を流すと踊るんです。歩く、食べる、寝る、踊るというくらい、踊りは誰もが生まれながらにして持っている本能的なもの。だんだん大きくなるにつれて、それを忘れてしまっているだけなんです。音楽に合わせて身体を揺らす行為自体に、ポジティブなマインドにさせてくれる力があるし、小さなきっかけを通じて多くの人たちに、それに気づいてもらえればと思って活動しています。
 たとえば東日本大震災の直後、被災地に足を運んだ際に「ダンスを教えてください」と言われたのですが、「どんなテンションで踊ったらいいんだろう?」と、とても緊張したんです。震災が起きたばかりで、子供たちも恐怖や悲しさで暗い顔をしている。そんな中、避難所になっている体育館でテンションを上げて踊っていいものだろうか、と。
 それでも音楽をかけて、手を叩くところから始めたんです。そして足踏みやジャンプをして身体をほぐしていくと、だんだん子供たちの心もほぐれていって。やはり身体と心は繋がっているんですよね。最終的にはみんな表情も明るくなり、本当にいい顔をしてくれました。そこでもダンスの力を感じることができて一つ自信になりましたし、「ダンスを通じて自分が役立てることは、まだまだたくさんある」と知ることができました。

——身体の動きから心にアプローチする瞬間があったのですね。——-

 ええ。自分もテンションが上がらなくて、なにもする気が起きないときでも、とりあえず一回、動いて音楽をかけて踊ってみるんです。そうするとだんだんやる気が起きてくるんですよ。だからこれは、日常生活でも使えるような普遍的な感覚だと思います。そして子供たちと向き合っていると、もう本当に学ぶことだらけなんです。「子供って、全員天才だな」と思いますし、そして自分の頭は大人になるにつれて、どんどん固くなっているんだなと感じます。
 たとえば子供たちに「ワクワク」とか「シェイク」とか言葉を書いたプレートを出して、そのイメージで踊ってもらうというゲームがあるんですが、みんな、なにかしら自分の中で生まれたイメージに沿って踊ってくれるんですよ。「よくそんなことを思いついたね!」と驚くような発想がポンポン出てくる。本当に勉強になりますし、彼らと一緒にいると、再び子供時代を生きているような感覚にさせてくれます。
 だから僕自身、なるべく「こうでなくてはいけない」という教え方はしないように心がけています。「こういうやり方もあるけど、そこは自由に考えてみて」と。やはり自分で考えるということは大事ですよね。一つの型としてやってみて、そこから自分なりに崩していくことが重要といいますか。
 たとえば空手には型がありますが、みんなが型通りの戦い方をするだけではおかしなことになるし、勝負にならない。みんな、自分の身体に合わせて工夫するわけですし、ダンスにもそれぞれの身体に合った踊り方は絶対あると思う。100人いたら100通りの踊りがあると思います。

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