【ネタばれなし】リピーター続出で全公演完売!DAZZLEによる”体験型公演”「Touch the Dark」が開幕。9/3まで

8月25日、都内某所でDAZZLEによるイマーシブシアター”体験型公演”「Touch the Dark」が開演した。9月3日まで平日は3公演、土日は4公演ずつ行われる。
しかし、公演4日目にしてチケットが完売してしまっため、再演や公演期間延期の願いも込めて舞台の簡易レポートを送る。詳細なレポートは後日公開したい。

公演当日、観客は都内某所の会場に集められた。1公演55名、内プレミアチケットは5名までという人数で行われる。
会場の中では開演前からすでに演技が始まっており、グループに分けられ、DAZZLEおよび20名の客演メンバー達に案内され、階段を上下しながら様々な場所を歩くこととなる。
例えば医務室やICU、病室など、部屋ごとに案内され、音楽が鳴りダンスが始まる。ダンスを終えると、その部屋にあるこの舞台のストーリーのヒントが掲げられ(もちろんダンスの中にもヒントがちりばめられており)その病院の謎を解くこととなる。

DAZZLEのダンスのスキルの高さや立体的な群舞の完成度はもちろん、建物の中という特徴を使ったダンスや演出は今作の見どころのひとつ。
建物一棟を舞台にしており、部屋の数か所においてある赤いアイテムなどを見る、時に自ら発見することで、物語の詳細が明らかになっていく仕掛けの数々も面白い。
赤にちなんでDAZZLEの過去の公演Re:dのDVDが置いてあるなど、ファンが喜ぶ演出も見られた。

「すべてのカテゴリーに属し、属さない曖昧な眩さ」を標榜するDAZZLEは、イマーシブシアターという形で、舞台から一面的に発する従来のダンスという形式を超えただけではない。リアル脱出ゲームや街歩きRPGといった経験型エンターテイメントのカテゴリーをも凌駕したといっても過言ではない。

数グループに分かれて建物の中を歩くことで、同時並行に登場人物たちと同じ空間で物語が展開されていく。
自由に建物内を探索してよい時間もあり、登場人物についていくことで登場人物の視線を追体験でき、謎の詳細がどんどん明らかにされていく反面、一回ではすべての演出を見ることができない。
ネット上ではリピーターたちの声も散見され、「ここまで作りこまれていたのか」「まだ謎があるのか」と毎回発見があるようだ。リアル脱出ゲームのようなこの演出、DAZZLEの舞台からは脱出できても、DAZZLEのつくりあげた世界の謎からは、参加者の多数が脱出できないのかもしれない。

公式twitterからは、しっかりと注意事項を踏まえてほしいというアナウンスが繰り返されている。注意を踏まえてより素晴らしい舞台を客と演者でつくりあげてほしい。

より楽しむための箇条書きをDewsからも提案したい。
・テープで×が作ってあるところには触れない座らない
・階段の昇降や立ち見の観劇をするため歩きやすい格好で行く
・かさばると同行する観客が見れない可能性があるため荷物は預ける
・後ろに立っている同じグループの人が見やすいように奥に詰めたり中腰にするなど気を使う
・床には、ここまで入ることができる、というエリアが指定してあるため、それに従って移動して見る
・演者のジェスチャーに集中し、世界観を壊さないために演者に話しかけない、自由時間以外に私語をしない
・自由時間は出演者を追いかけながら上階も早めに廻る
・以下の赤い部屋は写真撮影可、SNSへぜひ感想と一緒に投稿してほしい。

舞台をより効果的に楽しむために、公式からのアナウンスなどもぜひチェックしておいてほしい。
DAZZLE Official Site | Touch the Dark よくあるご質問
また、歴代公演を映像化してきたDAZZLEが今回の公演をどう映像化するのか、再演の可能性や今後の試みなど、続報を待ちたい。

[ 建物一棟が全て舞台 ] チケットを買った時点から始まる。DAZZLEが贈る本格的イマーシブシアター「Touch the Dark」


写真提供 ©︎龍/Tatsu

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