【あのダンサーは今vol.1】 後編:数々のアーティスト・アイドルの衣装やロゴデザインを作ったk-enのデザインへのこだわり

思い返せば、三重県にいた時から、上京して錯乱武者に入り、KAMUI、振付師・サポートダンサー、デザイン活動。今まで本当に運が良くて、自分の周りの人達が、僕の目の前に「目標」を置いてくれてた感じがします。それをがんばる、またがんばる、みたいな。環境に恵まれてるのを実感します。

…しかしデザインの話は止まらないですよ、興味ある方は、直接聞いて下さいね(笑)

showgo
アーティストや有名アイドルの衣装、ロゴデザイン等も作ったりしていますよね!TVでも見ましたよ!

k-en
本当にありがたい事です。
サイトに問い合わせを頂いたり、少しづつ自分の活動が広まってくれてます。
「どこどこのお笑い芸人さんがファンで着てくれている」とかを耳にしたり、街で自分の作った物を着てくれてる人を偶然見つけた時は、お礼を言おうかと悩んだりします(笑)
これも「ダンスをしてきた事」のおかげです。
今後も、それら全ての活動を集積して自身の「個性・表現」にしていけれたらと思います。

毎朝、「今日の仕事と目標」を立てて効率よく動く

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showgo
仕事をする上で1日の生活サイクルみたいなものはありますか?

k-en
常にやりたい事が溜まってます。
その目標の為にやる事が何倍も必要になる状態。なので1日のサイクルというのは無いに等しいかも。
まだ小さい子供達(姉妹)がいるので、1日の中で強制的に仕事が出来なくなる時間はありますが(笑)

仕事の事だけにまとめると、時期によって忙しかったり、少し落ち着いて動ける時があったり。
ライブツアーの仕事が来ると一気に忙しくなりますね。時間との戦いもあるし、自身の経験も大切になります。
デザインに関しては、作りたい物が常に頭の中にストックされてます。時間が取れる時は逃さずに詰め込んでやります。ウェブサイトで売れていくものの発注作業をしたりもありますね。

毎朝、「今日の仕事と目標」を立てて効率よく動く事を心掛けてますね。
そうする事で、貴重な時間がより多く出来るので。
他にもスタジオの管理もありますね。
休みって感覚は1日もないです(笑)

showgo
レンタルスタジオの管理は夫婦で行われてるんですか?

k-en
はい。うちの奥さんもダンサーで振付師なんですが、パソコンに強いので、ネット経由での管理は基本お任せしてます。掃除とか物が壊れた等々、管理も色々とやる事が多いですね。
夫婦お互い、支え合いながらやってます。人は雇ってません。
使って頂く人たちとは、仲良くなったり、その中で信頼関係も築けますし、お客さんも自分も安心してやりとりしながらやってます。なのでかなり融通も利きます(笑)
地元密着ですね。

showgo
ダンススタジオみたいに固定のレッスンはあるんですか?

k-en
レンタルスタジオの経営なので、自身の固定レッスンは行っていません。
自分も奥さんもたまにWSを行ったりはしてます。

レンタルして頂いてるフリーランスのダンスインストラクターさんが、固定でレッスンは行っていますね。
ジャンルは様々です。ダンスだけじゃなく格闘技の方とかもいらっしゃいます。

話はずれますが、スタジオを作るのは結構大変だと思うんですね。
音の問題とか内装の問題とか。ここは元々、ダンススタジオだったんです。
良い環境が整った状態で、「音の問題・ハードに動いても大丈夫な床」だったりが用意されてました。
下の階は塾なんですが、苦情がきた事は全くないです。
あと、スタジオオーナーが元々友人で、「引き継いでくれないか」と。

自身の活動上、常にスタジオは必要だし、「練習やリハーサルに使えるんじゃないか」と。
けど、ダンススタジオを経営するとなると「デザインやダンスの活動が制限されちゃうんじゃないか」という葛藤があったんですね。そこで「レンタルスタジオだったら可能だな」と思って、やる事を決めたんです。

しかし、最初は結構お金は掛かりますよ(笑)なんでもそうですが、覚悟は必要ですね。

showgo
すごい巡り合わせですね。この運営だけで食べていけたりするんですか?

k-en
なぜか運がいいんですよね(笑)
しかも立地が良くて。スタジオは駅から徒歩0分。20歩位です(笑)

でも、スタジオをはじめて2〜3年間はトントンでした。毎日、大変でしたよ(笑)
若いダンサー達の事を考えて、価格をギリギリまで落として設定しましたし、、そうなると儲からないですよね(笑)

けど自身、外で仕事に出ているし、リハーサルで使いたい時は使えるし、「赤字にならなければいいや」と覚悟しました(笑)
使いたいって人達とのネットワークもあるので、大きな赤字は出ないだろうと思ってましたし。
お金以外のメリットもありますからね。ダンサーはリハーサルで「突然場所がいる!」って事がよくあるんです。

結果、これだけで食べていけるという事はないです。ただ、レンタルスタジオは儲からないけど(景気などによる)変動は少ないかもですね。

堀江 治喜 a.k.a. Harucalloway (ハルキャロウェイ)[Sound Cream Steppers]との出会い

showgo
デザインの仕事の話に戻りますが、堀江さん[Sound Cream Steppers]ともコラボされてますよね。

k-en
去年、堀江さんとお会いさせて頂く機会がありました。
ダンサーとして常に第一線で活躍、それだけに収まらず「表現者」として一流の方です。
日本の HIP HOP 第一号を語れる方ですから、自分からの説明は不要かと思います。

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