DDA東京公演直前!! MIKEY(東京ゲゲゲイ)独占ロングインタビュー。

いよいよ今週に迫るDANCE DANCE ASIA -Crossing the Movements 東京公演 。10/28(水)~11/1日(日)の5日間、ストリートダンス界に新たな風が吹き込む。今回は、その千秋楽に登場する東京ゲゲゲイの中心人物であるMIKEYにインタビューを行った。


劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人

いよいよ今週に迫るDANCE DANCE ASIA -Crossing the Movements 東京公演 。10/28(水)~11/1日(日)の5日間、ストリートダンス界に新たな風が吹き込む。日本を代表するトップダンスグループがこの公演のためだけの舞台作品を連日披露する。今回は、その千秋楽に登場する東京ゲゲゲイの中心人物であるMIKEYにインタビューを行った。

———-本日は主にDANCE DANCE ASIA (以下DDA)について、お話を聞かせて頂きます。宜しくお願いします。
早速ですが、DDAアジアツアーでは東京ゲゲゲイは今年1月~3月にフィリピン・マニラツアーとタイ・バンコクツアーに参加されていますが、まずはツアーを終えて率直な感想をお願いします。

MIKEY (以下M)
まず、フィリピンはDDA事業としての記念すべき第一回目公演でした。シッキン(s**t kingz)とTAPDANCERIZEとご一緒させて頂きました。
実は、シッキンの中に昔一緒に踊っていたチームメイトがいるのですが、東京のイベントで一緒になることがあまりなかったので、久しぶりに彼らと交流が深まりましたね(笑)。
フィリピンで特に思い出深いのは、リハーサルの合間に現地の子どもたちに会いに行って、ストリートで一緒にダンスをして遊んだりしたのですが、ビックリするぐらい人懐っこいんです。知らない大人を警戒しがちな東京の子どもでは、なかなか出来ない事だなぁって、子ども好きの自分にとっては凄く嬉しかったですね。
あと、フィリピンでは有名な「G-FORCE」というダンスカンパニーのダンサーたちが、公演を見にきてくれた事で知り合えて、彼らのスタジオでお互いのダンスを見せ合ったり、夜はゲイバーを紹介してもらったりと(笑)新しい出会いもありました。
公演自体は1グループ約30分という普段自分たちが行っているショーからすると長編作品と呼べるもので、その為にリハーサルも多く費やしましたが、次の3月に行われたタイ公演では、私の飽きっぽい性格もあって、同じ内容はやりませんでした(笑)。
どんな作品であっても、日が経つとモチベーションがガクッと下がっちゃうんですよね。フィリピン公演からタイ公演まで2ヶ月ありましたが、新しいことやりたい!って思いついちゃって。それで、タイ公演ではタイでしか出来ないことをしたい!前回のフィリピン公演では出来なかった事をしたい!と、DDAのプロデューサーにタイの子どもたちとのコラボレーションを熱望しました。そしたら快く受け入れていただいて、シーカー・アジア財団と国際交流基金の方々の協力もあって、30人近くの子どもたちが集まってくれました。リハーサルは、本番の3日前にタイへ行き、1日3時間程度のリハーサルを3日間行いました。他にも、The ZOO Thailandという今度の東京公演にも参加するダンスグループとの共演もさせてもらいました。

———-タイの子どもたちと接してみて、どうでしたか?

M
まず、子ども達の出演を希望する際、ダンスを習いたくても経済的な理由でスタジオには簡単に通えないような子どもたちに出演してもらいたいとお願いしました。所謂、低所得者が住むスラム街の子ども達なのですが、スタッフからは、練習に慣れていない子が多いので、もしかしたら練習の途中で帰ってしまう子や、本番当日になって突然来ない子もいるかもしれない、とお聞きしました。でも、私はとにかく子ども達との時間を共有したかったので、それでも全然構わないとお伝えしました。実際、遅刻してくる子はいなかったし、むしろ練習開始時刻よりも早く来て、子どもたちだけで自主練をしてくれていました。
ただ、このプロジェクトを通して、自分のやっている事がまるで「貧しい子どもたちのために何かしてあげたい!」というような、上から目線な態度なのかなって途中から思い始めました。
人間、裕福だったら幸せで、貧しかったら不幸とは限らないとは思っているけど、どこかで貧しい彼らを可哀想だと同情して「私、善いことしてるでしょ!」みたいな偽善アピールとかあるのかなって。
でも、前回フィリピンのストリートで出会った子供たちのように、大人に媚びるような処世術を持ってない子供たちと単純に接したかったって気持ちもあるし…。色々このプロジェクトを通して考えるきっかけになりました。自分のやった事が正解だったのか、今も答えは出せないですが、貴重な経験をさせてくれた子どもたち、スタッフの方々には本当に感謝しています。

———-MIKEYさんの活動をみていると「自分が気持ち良いかどうか」という気持ちと素直に向き合うことを重視していると感じます。今回の子どもたちとのコラボレーションも自分がやりたい!という気持ちが強かったんですね。

M
そうですね。確かに自分が満足出来るかどうかって大切です。
「ピュアな子どもたちよ!この枯れた私の心に、潤いを与えてくれたまえ!」みたいな姿勢は、大きかったと思います(笑)。

———-東京ゲゲゲイはグループとして舞台作品を作られる際に、明確な設定・衣装・小道具・個性が立つような演出など誰にとってもわかりやすい作品づくりをされていると感じます。日本での舞台作品と海外で披露する作品との作り方や魅せ方に違いはありましたか?

M
舞台作品にセリフや言葉を入れる事が好きでよく音源に入れるのですが、海外で日本語を入れても伝わらないと意味がないので省きました。それ以外は基本的に、作り方や踊り自体に何も違いはないですね。海外で行った演目は「東京ゲゲゲイ女学院」という学校の設定でした。

それなら、フィリピンやタイでも共通して分かるものだと思ったので、そういう選び方はしています。

———-海外の“ウケ”はどうでしたか?

M
私たちを見た事のない人が多い地で挑戦というか、どういう反応になるのか楽しみでもありましたが、ものすごく盛り上がってくれて、なんなら日本でパフォーマンスする時より盛り上がってくれて、嬉しかったです。

———-東京ゲゲゲイの作品や世界観は「唯一無二」という言葉がまさに当てはまると感じています。作品を作る上で、こだわりや大切にしていることは何ですか?

M
大切にしていること…。う~ん、そうですね。まず自分が興味あるもので、楽しそう!やりたい!と思うことですね。たまに、一流になりたければこういうことをやった方がいいとか、プロだったらこういう風に作った方がいいとか言われても、興味ないことだったらやりたくないわけですよ。それが二流と言われようがプロじゃないと言われようが、自分がやりたいことをやり切るということが1番自分にとって大切です。
これまでの東京ゲゲゲイでの作品で、女子プロレスやマリーアントワネットを題材にしているものがあるのですが、これも何より自分がなりたいものにダンスのステージだったらなれる!という願望からきています。

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もともとダンスでショーに出始めたきっかけも、女装がしたかったからなんです(笑)。
二十歳ぐらいの時に、当時ダンスの専門学校に通っていた同い年の友人(女性)に、衣装やメイクをフォローしてもらい、一緒にクラブのショータイムに出演したことがありました。その女の子自身がイカツイ風貌もあって、誰も私が男だとは気付きませんでした。いや、二人とも女装だと思われたのかも知れません(笑)。それが初めてのダンスチームで、「金閣寺」という名前でした(笑)。

———-意外でした…。女装をしたいがためにダンスを選んだというのがきっかけだったのですね。では、作品づくりでこだわっている部分はありますか?

M
衣装や音、振付けにこだわるのは前提で、これがこだわりと言えるかわかりませんが、東京ゲゲゲイを好きと言ってくれている人たちが、この先もずっと好きでいてほしいとは全然思わないんですよね。「あの時の作品の方が良かった。今のゲゲゲイは好きじゃない。」とかいう人がいても全然良くて。逆に、こういうゲゲゲイを見たい!と期待する人をガンガン裏切っていきたいですね(笑)。

———-衣装や小道具など、世界観づくりは非常にこだわっているチームかと思うのですが…

M
うーん。世界観作りっていう意味では、例えばYouTubeを見る時も、ダンスの映像ってほとんど見ずに、ちびまる子ちゃんとか、ドリフみたいな、違う分野のエンターテイメントからインスパイアされる事が多いのでそう見えるかもですが、逆に振付とか、ダンスそのもののこだわりは他のダンサーに比べて弱い部分もあるのかもしれません。
というかダンスをちゃんと習った事がないんです。とにかく表現したくて、何かになりたくて。踊る事は小さいころから得意だったので、表現するためにはダンスが一番手っ取り早かったんです。誰からも制御される事無く、趣味の一環で作ったものを、ポンってステージ上で披露できる場所が、ダンスイベントでした。
それが今ではお仕事になっているって、本当に幸せな事だと思います。

———-作品を作る上では、MIKEYさんの世界観ありきで作られていますか?

M
メンバーや仲の良い友達と話し合う事もあります。みんなでご飯食べながら「次何やろうかね~」って。人との会話の中で発想が膨らむことが多いので、ひとりでこもって孤独に考えるって感じでもないですね。

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最終的に決めるのは私ですが。ただ、過去の作品って大体嫌いになっちゃうんですよ。さっきも言ったように、まず性格がとにかく飽きっぽいし、継続する力が全然ないんです。だから自分にとって作品って、排泄行為みたいな。作品を人に見せたらもう満足。「はい!次!何作ろっかなぁ!」という気持ちにすぐ切り替わっちゃうんですよね。

———-MIKEYさんのダンサーとしての背景を伺うと、一般的なダンサーの道ではないですよね。そもそも女装したくてダンスを始めたわけですし…(笑)。“ダンスを踊る”というよりは、表現したい世界観が明確にあり、その強い想いから細部に渡りきちんとイメージが組み上がっていくのだなと感じました。DDAの公演は、約30分の作品だと思いますが、過去長編作品を作られたことはありますか?

M
20代前半に、Vanilla Grotesque(バニラグロテスク)というカンパニーを作ったのですが、自主公演で1~2時間の作品は作ったりしていました。

———-短編と長編を作る上で、作り方に違いはありますか?

M
長編を作る上では飽きないような構成作りを心がけています。私自身、映画も耐えられないほどに飽きやすいので、展開が激しくないと最後まで見られないんですね。なので、作品を作る上でも自然に飽きないような構成になっているのかと思います。何十巻もストーリーが続くと飽きちゃうので、アニメだったら「クレヨンしんちゃん」とか「サザエさん」のような、15分で1話完結ダイプのものが好きです。

———-長編作品を踊る上で、体力トレーニングなど何かされていますか?

M
全くしてないです。むしろ長い演目の方が休む時間を入れられるから、体力的にはラクです。特に食事管理なども一切していません。筋トレとかストレッチも一切やらないし。本番前でさえストレッチしません。でもケガしたことないんですよ(笑)。どんなにやっても首とか痛くならないですし、筋肉痛もほとんどないです。むしろ、衣装探しで街を駆け回った時のほうが筋肉痛になります(笑)。ただ、これに関しては自己責任なので皆さんは参考にしないでくださいね(笑)。

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