日米バックダンサー事情についてやシーンの違いについて語る!ジェシカ・レイボーン × SHOTA スペシャル対談


バックダンサーへの道のり

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ジェシカ
さっきも話しに挙がっているようにアメリカだとオーディションですね。
ミュージックビデオとかだとないときもありますけど、ビッグネームのツアーダンサーは基本的にあります。

SHOTA
大きいオーディションとかだとどのくらいの人があつまるの?

ジェシカ
300-400人とかですかね。
その中から男4人女4人とか、少ないときはもっと少なかったり。
くじ引きみたいにガラガラって(笑)。

SHOTA
(笑)。
内容はどんな感じ?

ジェシカ
色々ありますが、海外ではフリースタイルを見ることが多いです。
Eveもオーディションで決まったのですが、書類選考で少数に切られて、実際オーディション会場にいたのは80人くらい。
そこから2ROUNDまでフリースタイルのみで選定されました。

中には、流れ作業のように1-8だけ踊って一瞬で合否を判断する現場もありますから、シビアですよね。
極端な話ウォーキングしただけでもある程度はわかってしまうと思うし、人数が多いからそうなるのかもしれないですね。

SHOTA
確かに少し動いてもらえばある程度判断できそうだよね。
最近、日本人でもあっちにいって活躍している人が増えてきたけど、現場で一緒になることはある?

ジェシカ
同じアーティストのバックダンサーをするということはほとんどないですね。
なぜならグローバルキャスティングといって、黒人、白人、ラテン系、アジアンなどバランスを考えて採用されることが多くて、オーディション中に4つに別れてと言われたりするんです。
だから4人合格者がいるとしたら、アジアン2人選ばれることは滅多にないんですね。
けど、厳密に国と地域でわけられるというわけではないから、私の場合、アジアン、ラテン系、白人にも見えるので「今日アジアン少なめ」と思ったらそこに入ったり、上手いこと使い分けてるのでそこは強みでもありますよね。

SHOTA
なるほど。それは確かに強い部分だね。
日本では、現場によるけど、振り付けのみのパターンが多いかもしれないですね。

バックダンサーの生活について

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STAFF
海外では、毎日ご飯代そして一定の金額が支払われるという話を聞いたことがあるのですが、、、。

ジェシカ
そうですね。
それもさっき言ったリストの中に入っていて、一日ご飯代として、最低いくらという金額が決まっています。
現金でもらえるので実際には何に使ってもOKです。
例えば一週間の仕事で移動、休みも含めて、実際の撮影が一日のみだとしても一週間分の食事代がでます。
トラベルの日から拘束されているのでしっかりギャラをもらうという部分がしっかりしてますね。

SHOTA
日本は、ケータリングとかはすごくしっかりしていますが、現金でご飯代をいただくことはないですね。
例えば移動のみで一日が終わってしまう移動日みたいなときもありますが、その日の食事や食事代などは出ないので、ダンサー同士で自腹でご飯を食べに行きます。

ジェシカ
本来なら家でゆっくりしたり、ご飯を作ったり出来るものを仕事で移動しているわけですから本来ならもらえるべきですよね。

SHOTA
考え方としてあっていいものですよね。
拘束はされているわけですからね。そういう部分も日本もちょっとづつ変わっていって欲しいですよね。
ただそれを個人で主張しすぎてしまうと、ごねているように見えて、他の人が起用されてしまう恐れもありますからね。

ジェシカ
元々のルールとしてなかったものを作るのは難しいことですよね。
また、みんなが一致団結してやらないですからね。「私はそのままでいいですー」って人が絶対いるから(笑)。

しかもアメリカではご飯代ももらうけどケータリングがしっかりしているところも多々あるので、そこにタッパーを持っていって、次の食事分も持っていってご飯代で買い物したりします(笑)。
あとツアーでは炊飯器をもっていきます!お米炊いて、醤油と鰹節でおにぎり作ってみんなにくばったり。

SHOTA
Eveのツアーなのに醤油と鰹節のおにぎりを作っていくの(笑)?

ジェシカ
うん(笑)。
みんなめっちゃ喜ぶの!それに味噌汁のカップとかを持っていけば私はどこでも生きていけます(笑)。

SHOTA
海外の人もおにぎりは嬉しいかもね(笑)。
あとは、日本では、リハ貧乏って言葉もあるよね。
こっちの人はレッスンで生計を立てている人が多いからリハーサルが入ることによって休まなくちゃいけなくて、アーティストのバックダンサーのギャランティは何ヶ月か先に入ってくるので、手持ちのお金がなくなっちゃうっていう現象。

ジェシカ
なるほど。確かにインストラクターとして生計を立ててる人は大変ですよね。
けど貯金をしときなさい!ってことでもありますね(笑)。

SHOTA
そこも問題だね(笑)。

ジェシカ
それこそケータリングタッパーですね!

SHOTA
タッパーは日本では難しかもしれないですねー。

ジェシカ
確かに!
日本帰ってきたときに持ち帰りを頼んだらすごい困った顔してた。
アメリカはお持ち帰りの国だからラーメンも持ち帰れますからね。タッパも忘れたら入れ物をもらえたりするし。

SHOTA
日本の感覚だと、ちょっとむずかしいかもねー。
それをやったら「え!?」っていう目でみられてしまうかも(笑)。

プロダンサーになるための道のり

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ジェシカ
アメリカでは、とにかくたくさんのレッスンを受けて、自分を磨き、スタイルを探すことが大事だと思います。
渡米してすぐに受けたオーディションでは実力がなかったから落ちたわけだし、チャンスが来て「はいみせて」といわれたときにみせれなければダメなわけで、それは人脈もコネクションも関係ないんです。
世界で有名な日本人ダンサーもみんなそれをやってきているんですね。仲宗根梨乃もKENTO MORIもそうだったと思うし、みんなその下積みがあってレッスン生を経験しています。

だから、日本で積み重ねていくのもありだけど、そういうダンサーを目指すなら、三ヶ月間でもどっぷりアメリカに浸かっちゃったほうが早いなーと私は思います。
私も一週間でこんなうまくなったんだっていうのを身をもって実感しました。
そもそもアメリカのレッスンってストレッチとかほとんどないんですね。いきなりダンスからスタート。
振り入れも長いし早いから苦戦するけどその分上達がはやくなるんですよ。

SHOTA
その流れもあるのかもしれないけど、日本でも振りメインのレッスンは多くなってきて盛り上がっている傾向にあるかもね。
だから振り覚えが早い子が多いですよね。もちろん同じ動きをしたりする反復練習することも大事だけどね。
僕の場合は、その当時ダンサー像があまりわかっていなかったので、気付いたら仕事をやっていた感覚に近いんです。
けど今考えると、昔からダンスに費やす時間は本当に大きかったなと思います。
15歳からダンスを初めて、友達と遊ぶことよりもダンスを優先させて、ショーに出たり、コンテストに出たりしてきたので、そういったものがジェシカが言う自分を磨くことになっていたと思います。

そこからきっかけがあって仕事をもらうようになって、声をかけられたときに準備ができていることが大事かなと思います。
なので個人的には、踊りに費やす時間を沢山つくること、踊りに対して自分なりに考える事は大事かなって思ってます。
僕もどこからプロとして自覚したのかってはっきりはしていないですが、仕事をもらえるようになって、それについて考えていくと自ずと自覚は増えてきて、仕事としてやっているなって感覚になると思います。

STAFF
日本で三浦大知のバックダンサーといえばバックダンサーを目指す人の憧れでもありますよね。

SHOTA
僕は、大知とは13年くらい一緒にやっているんですけど、13年前は世の中的にそういうわけではなかったかなと思います。
フロントがしっかりしていて、共にいいものを作ろうと成長させてもらって、自然とそういう現場になっていったというのはありますね。
憧れる現場みたいに言ってくれる人が多くなったっていうのは大知とも嬉しいねとよく話していますが、憧れる現場にするためにやっていったというより、自然となっていったという感覚に近いです。

ジェシカ
そういったつながりを大事にしたりっていう部分は、日本の良さでもありますよね。

日米ダンスシーンについて

STAFF
ここ数年で、SNSで自己発信するダンサーが多くなってきたような気がしますよね。

SHOTA
確かにSNSで発信しているダンサーは多いですね。
InstagramやYouTubeなどにアーティストのハッシュタグをつけて発信したりして自分を世界にアピールするという手法。
昔は日本の人が海外にワークショップに呼ばれるって本当に一握りだったんだけど、それも多くなったんじゃないかな。
どちらかというと振り付け先行型のレッスンをしている人が呼ばれているイメージ。

ジェシカ
アメリカではダンスではないですけどジャスティン・ビーバーがYouTubeにアップしたことからスターになったという例があるのでそういう人も多いですね。
作品を作ってアップしたりだとか、タグ付けしたり。
もちろんそれもいいとは思うんだけど、編集だったり取り直したり修正が効く世界だから、オーディションの緊張感だったり一瞬で自分を出せるかっていうのもダンサーとして大事な気がするんですよね。
間違ってはないけど、動画やSNSではそれを賄えない部分はあると思ってます。それがなくてもやっていける人ならいいですけどそのオーガニックな感じも経験してほしいなって思いますよね。

SHOTA
言い方が正しいかわからないけどダンスが上手い人は多くなっているけど、かっこいいなって思える子は昔より減ったなって思いますね。
昔は個やチームで目立つ人がとにかく多くて。今の子は、上手くて起用な子は多いけど、感覚的に醸し出す雰囲気とかに魅力を感じる人は少なくなったなーと感じます。
技術だけじゃない部分でその人が出す空気感っていうのか。
それは先輩たちも感じてるんじゃないかな。もちろん中には、若くてもかっこいい子もいますけどね。
アメリカではどう?

ジェシカ
アメリカのほうがまだ感覚がいいですね。音楽に対して、より純粋なんだと思います。
表面を固めていこうというより中身から固めていく感じなのかな。フィーリングとかバイブとかにすごいセンシティブで大した動きしてないのにかっこよかったり。
例えば振り向くだけでもそれをただの動きと捉えるか、エネルギーを感じ取れるかは生で見るかどうかで、動画からは習えないですからね。

SHOTA
ダンスは生物ですからね。

ジェシカ
本当にそう!
わかったこの対談のタイトルは「ダンスは生物」!

一同
(笑)。

SHOTA
見る感覚が今と昔では違うからね。
見れる環境がたくさんあるのはいいことだし、自分を発信する場もあるということはきっかけも増えるということだしすごくいいこと。
だけど現場で生で見る臨場感だったり感覚だったりがすごく大事だから、フィルターを通してみることだけになれちゃうともったいないよね。

ジェシカ
世界を目指すんだったら尚更、そういうところにいって生で感じ取らないと難しいと思っちゃうよね。

SHOTA
今の時代にあったアプローチの仕方だから、多くのダンサーにとって大事な発信の仕方でもあるけどね。

将来の夢について

ジェシカ
私はまだ色々なアーティストさんと踊りたいなっていうのがあります。
それぞれみんなバイブが違ったりするのでそれをもらいたい。
人間臭さをみたいというのもあって、例えばEveだったらパフォーマンスだけをみてるとイカついイメージありますけど、すごく優しかったりするんですよね。
アーティストの本番前の所作だったりも、裏側も見てみたいです。

その他には、育成も楽しんでやっているので先が楽しみです。5歳から教えていて今から仕込めばどこまでこの子達はいけるんだろう、どれだけインスピレーションを与えられるんだろうって。
あとは来た仕事を一生懸命やって、常に自分を磨き続けていきたいです。

SHOTA
僕は、幸せな家庭を築くことかな(笑)。

ジェシカ
それは私もそうだよ!(笑)
だからこそこの4年間で色々やりたいっていううのはあるかな。

SHOTA
そういう歳になってきたってことですね(笑)。
冗談はおいといて、ダンスはずっと携わってるし、今日話したみたいにアメリカと比べて日本はまだまだな部分も多いので、もっとダンスというものが日本において、ひとつ確率されたポジションになってほしいなっという想いはあります。
なので踊ることもそうなんですけど、自分なりのやり方で、もっともっと広げていけたらなと思ってます。
ダンサーの仲間も多いし、イケてるのに評価されきれていないダンサーがいるのがもどかしくもある。
そういう人たちがダンサーとして確立できるような環境を作っていけたらいいなとも思います。
ダンスに長く携わってる人は皆感じてることだろうし、もちろん色々な人達がそうなるように動いてるし、沢山の人達でやるべきことでもあるので、自分でもそれが広げられたらいいなって思います。

STAFF
本日はお忙しいところ、ありがとうございました!

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