「レッスンの始まりは“感謝の黙想”から」風の介(Fire works)が新たなダンス教育法を提案!


神奈川県川崎市生田に「風の一家ダンス道場」という一風変わったダンススクールがあることを知っていますか?

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このダンススクールでは、通常のダンスレッスンとは別に「ダンス」と「道徳」を織り交ぜたレッスンをする「舞育道」というクラスがあるのです。このダンススクールを立ち上げたダンサーの風の介さんに「舞育道」とは何かを教えてもらいました。

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風の介さんは、以前まで“RANMA”というダンサーネームで活動していたブレイクダンサー。ISSOPや群青、OHASHIらが所属するブレイクダンスチームFire worksのメンバーで、ブレイクダンスの世界大会Battle of the year 2003にてBEST SHOWを受賞、その他のバトルでも輝かしい成績を残しています。現在はEXILE TRIBEメンバーが出演するドラマ「HIGH & LOW」に出演するなど、ダンサーの枠を超えて幅広く活躍中。

BEST SHOWを受賞した時のショーがこちら。

—–まず、「風の一家ダンス道場」を立ち上げた経緯を教えて下さい。—–

風の介
2009年に「風の一家ダンススクール」を立ち上げて、地区センターやいろいろな場所を間借りしてレッスンをしていて、2015年6月にこの道場をオープンしました。自分で内装のデザインをしたり、看板や壁、エントランスなど、自分たちで作れるところは作って、とにかくこだわりました!
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—–生田に道場を作った理由は何ですか?—–

風の介
20歳の頃、スタジオのオーナーにお願いをして初めて自分のレッスンを持った場所が生田で、自分にとってダンスを教える上での原点なんです。ゆくゆくは地域に貢献できるような活動もしていきたいと思っています。

—–風の一家ダンス道場には「舞育道」というクラスがありますが、普通のダンスレッスンとは何が違うんですか?—–

風の介
レッスンが始まる時に挨拶をしてから“感謝の黙想”を1分間すること。家族や友達といった感謝するべき人を思い浮かべて、心を落ち着かせるようにしています。
あとは、生徒たちの意見を聞き入れること。先生が1人で教えるのではなくて、生徒に問いかけたり、要所に道徳的な話を入れています。例えば、「どうやったらダンスが上手くなる心を作れるか?」と聞く。「諦めない心が大事」という意見が出たら、「じゃあ、諦めない心を作るには日頃から何をすればいいのか」を考えていくんです。1人1人が話す場がレッスンの中にあります。
ダンスはオールジャンル教えています。まずダンスの基礎をやっていき、そこからやりたいジャンルに派生していけばいいんです。必ずしもプロにさせたい訳ではなく、本当にダンスが好きになることでそういう道を選択することができるようなベース作りをしています。
「ありがとう」の対義語って何だと思いますか?

—–え、何ですか?!—–

風の介
「ありがとう」ということは「有り難い」ことであり、「有ることが難しい」ということ。つまり、その反対は「当たり前」だと教えたんです。当たり前だと思っていることがあるとすれば、それは感謝がないということになります。大人でも気づかない人が多いんですよね~! 有ることが当然だと思ってはいけない! 黙想する時は「ダンスをする体があることが有り難い」、「通えることが有り難い」、「学べる場所があることが有り難い」、「教えてくれる先生がいてくれて有り難い」と、自分が今いる環境が当たり前でないことを感謝するようにしています。

—–神棚があるので何事にも感謝できそうですね(笑)。—–

風の介
よくTHE FLORRIORZのメンバーも練習で使うんだけど、神棚に向かって礼をしていますよ(笑)。絶対にみんな何かに守られているから、そういったことを意識できるようにどうしても神棚は作りたかったんです!
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—–「舞育道」を通して、生徒から気付かされたことはありましたか?—–

風の介
子どもは“鏡”だということですね。育て方で子どもは変わるから、自分の生き写しのような感じがします。あとは、純粋に何かを学ぶことは強いな、と思います。大人はだんだんそういうものが欠けていきますからね(笑)。

—–20歳の頃からダンスを教えてきて、当時と今の「舞育道」を受けている生徒の違いはありますか?—–

風の介
ダンス以外の部分でもコミュニケーション能力が高いこと!

—–ダンス以外で優れた部分があると結局ダンスに還元されますよね。—–

風の介
そう! あとはソロが踊れる。「はい、踊って!」というと恥ずかしがって踊れない子が多いけど、舞育道の生徒は、上手い下手関係なく自分が思っている踊りを自由に踊るんです。

—–以前、イベントで生徒さんのショーを見ましたが、良い意味で子供っぽい感じがしました。ショー以外の時も仲が良さそうでしたね。—–

風の介
ギスギスしてないですね。ダンスだけが上手くなればいいのではなく、みんなで仲良く踊ることが大切で、切磋琢磨していって欲しいと思っているんです。苦楽を共にするって大事なんですよね! 仲間意識を強く持つことが“舞育”なんです。

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—–舞育道を通して、どういう風に成長していって欲しいですか?—–

風の介
ダンサーである前に1人の人間として、ダンスという芸術を通じて、人に対して優しい人間であること、受け入れることができる、かつ自分の信念をしっかりと持つ人になって欲しい。「継続は力なり」という言葉があるけど、最近は継続できない子が増えてきているから、継続することの大切さを教えていきたいですね。それができれば、社会へ出た時に思うようにいかなかったり、成果が出なくても諦めることはないと思うんです。

—–自分で考えるようになりますよね。—–

風の介
そう! だから「舞育道」では、ダンスだけでなく“考えさせる能力”を育てていますね。普通のダンスレッスンは、先生が主体で与えられたことをやるだけだけど、「舞育道」は自分で考えさせるパートがあります。上手い下手関係なく、考えること、創りだす能力を生み出すようにしています。ダンス以外のことも学べる場にしたくて、“道場”にしたくらいですらね。
道場をオープンして7ヶ月、「舞育道」をメインに教えてきて、生徒たちはダンスだけでなく、1人の人間としても成長していますよ!

—–最後に、風の介さんにとって“ダンスを学ぶ上で大切なこと”は何だと思いますか?—–

2012年から中学校でダンスが必修化になり、これからダンス人口はさらに増加していくでしょう。しかし、ダンスの技術だけに注目していては、ダンス本来の歴史的意味や日本人としての心をどこかに置き去りにしてしまうと思うので、“何のためにダンスを学ぶのか”がこれからもっと大切になると思いますよ!

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風の一家ダンス道場は、あえて外部のインストラクターは入れず、風ノ介さんとその弟子、今まで一緒に踊ってきた仲間4人だけでレッスンをすることで、風ノ介さんが伝えたいことを思いや考え方をしっかりと教えることができる唯一無二のダンススクール。ぜひ一度、風ノ介さんが教える「舞育道」を体験してみては?

【風の一家ダンス道場】
住所 神奈川県川崎市多摩区生田7丁目11-8 井上ビル2階G号室
HPリンク:http://kazenoikka.com/

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