[ 年末おすすめDVD ] 「なぜママは私が踊ることをこんなにも求めたんだろう。」ママさん達ならなんて答える?「ASTERISK-女神の光」

「あなたの為に今までどれだけ時間とお金を費やしてきたかわかって言っているの?」
身に覚えはありませんか?このセリフ、実際言ってしまうキッズダンサーを持つママさんも多いのでは…

2015年5月に東京国際フォーラムにて開催された豪華ストリートダンサー陣による舞台「ASTERISK アスタリスク-女神の光-」。好きなダンサーを見に会場に足を運んだ方々も多かったことでしょう。
11月にDVDが発売され、大好評のあまり発送が追いつかなかったほどの人気ぶりです。

師走のこの時期、年末に欠け慌ただしくなってきた時こそこのDVDをみて、家族を大切さを改めて感じてみてはいかがでしょうか。

牧宗孝さん(MIKEY from 東京ゲゲゲイ)総合演出によるあの独特な世界観。DVDになってもオープニングから鳥肌がたつほど素晴らしい作品。詳しいストーリーについてはDewsコラム「母と娘の夢、ダンサーの夢 〜進化する舞台『*ASTERISK〜女神の光〜』レビュー〜」http://dews365.com/column/66306.htmlを参照にしてみて下さい。

「母と娘の葛藤」を描いているこの作品は、キッズダンサーをお持ちのママさん達なら一度は子供に言ってしまった事があるであろうセリフや行動、母の悩みなど共感してしまう場面が随所に出てきます。

ものごごろついた頃からダンスを始めたヒカル(菅原小春)。
「コンテストは踊る理由が頑張る理由が明確な世界。勝てばママが褒めてくれる。頑張ったねって頭をなでてくれる。」
コンテストで良い結果が出せず、ヒカルが大好きだったチームを抜けさせることを決めた母カオル(原田薫)。
「ママ…友達とダンスってどっちが大切なの?」

高校生になり学校で気の合う仲間達と過ごす時間を選びレッスンを休んでしまう。ヒカルの母に対する初めての反抗。
「今私、ダンスしたくない。今は友達といるほうが楽しいの。」小さい頃は言えなかった純粋な気持ち。

「オーディションに受からなくたって、レッスンで上手く踊れなくたって、たとえママの理想の子供じゃなくても私の事愛してほしい。でもそれって甘えなのかな?何もせずありのままで愛してもらおうなんて甘えなのかな…」
加藤ミリヤさんの曲「Lonely Hearts」が流れ、菅原小春さんと東京ゲゲゲイさんがヒカルの切ない思いをダンスで表現しています。 
高校を卒業し、家を出たヒカル。一人になり心を病んでしまうカオル。そして衝撃の出来事。
「私が再び踊る事を選んだらママは許してくれますか…?」ヒカルが心の中で問いかけます。

「こんなに苦しいのに踊ろうとするのはナゼ?完璧な愛なんて存在しないってもっと早く気付けばよかった…。ママごめんね。ありがとう。今なら言えるのに…」
ラストは最初で最後となる親子共演。「母と娘の絆」を菅原小春さん特有の感情の豊かさ、そして原田薫さんが母の貫禄ともいえる力強さで表現。さすがダンサーによる舞台です。

キッズダンスの世界で少なからずストレスをお子さんに与えてしまい、自分も抱えてしまうママさん達もきっと多いと思います。上を目指すためのレッスンに費やす時間と労力はとても大事。それも間違いではないですよね。
「なぜママは私が踊ることをこんなにも求めたんだろう。」ママさん達ならこの問いかけになんと答えますか?

そして本編で感動したあとにぜひ見てほしいのがDVD特典として牧宗孝さん(MIKEY from 東京ゲゲゲイ)+「しばきまくる子」ことYOSHIEさん+「ごますりお」ことKITEさんによる本編の映像にそった解説つき副音声ver.が収録されており、「舞台の裏話」や「この曲の振付担当は誰か」など本編を見ている時にふと浮かぶ疑問に答えてくれています。
しかも編集なしのトーク展開で牧さんが途中用を足しに退席してしまうなど、リアルでかなり笑える内容。
もちろんダンサーならではの視点でとらえたコメントも聞き逃せません。

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