【カリスマコラム#7】『ダンスで権利を持つことを真剣に考えてみる②』

株式会社アノマリー,代表,カリスマカンタロ

前回の①は4月14日に上げてるので見てない方はそちらを見たらより流れがわかります。(http://dews365.com/column/86985.html)

 

今までのアーティストとダンサー

はい、前回は音楽アーティストがCDが売れなくなってきてリアルな場所によるLIVEがメインになってきたという話が最後でした。

自分の作品として出せる成果物を担ってたCDが収入のメインであり、音楽業界の中においても存在感を示していたのですがその業態が大きく変わってきたのです。

CDが売れなくなると当然アーティストの収入も変わってきますから、 LIVE興行が今まで以上に大事になってきます。そしてどのくらいリアルなファンを集客できるのか?どのくらい影響力を持ってるのか?という部分がよりフォーカスされてきます。

一方ダンサーは昔も今も変わらず、ずっとリアルなLIVEが中心でそこで得たプロップスでインストラクターとして収入を得るというのが基本です。SNSが出てきたことにより以前よりも自身のプロモーションの可能性は飛躍的に伸びました。(Youtubeを通して自身のダンスをアップし、海外で人気の火が付くような現象も生まれてきますね。)

今までは音楽アーティストは、音楽業界の作ったマネタイズのシステムにより自身の持つ権利を販売して成長してきましたがダンサーはそのアーティストの補助役、もしくはインストラクターがメインでした。ダンスが主役というのは中々厳しかったのです。しかしながら当時からクラブでのダンサーの人気は凄いものでした。

時代が変わり今はCDが売れなくなってきたことにより、明らかにアーティストの成果物の対象が変わってきました。いわゆるアーティストであれダンサーであれ、フォロワー(ファンや支持者)勝負になってきたと思います。影響力です。あるダンスチームが2500人集客しZEPPで ダンスライブをやることもあれば、メジャーデビューしてるものの500人も呼べないアーティストも沢山いる時代になったのです。それらはIT革命が一つの原因でしょう。
 
 
 

IT革命による影響

Youtubeが出てきたことによりダンサーにとっては今までの状況が一変したのは言うまでもありません。

自身のダンスを表現することがクラブでしかなく、そのクラブに行かなければビデオが回ってこないと見れないという時代から、いつでもどこでも見れる環境へ変わったのです。(クラブでのショーとしての価値が下がったという話はここでは論点が違うので話しません)

その後多くのSNSサービスの普及により、ダンサー自身によるフォロワーを増やしていくことができるようになりました。最近ではインスタグラムでダンス動画を投稿しアーティスト本人からコンタクトがあるという現象も生まれてきてますね。SNSがまだない頃には考えられないようなことです。
 
 

ダンサー自らの権利を持つ

そういう意味では CDや古くはカセットやレコードなどが販売されてた時代よりは、ボーダレスになってきたと思います。しかし、かといってこのコラムの本題にもありますダンサーの権利が持てるようになってきたかと言えばそれは現状では否定せざるを得ません。

アーティストもダンサーもフォロワー次第という話は変わりませんが、アーティストは未だ自身の音楽の権利を持っています。時にはプロモーションで有名楽曲をサンプリングして動画サイトで有名にするなどのことはありますが、自身の曲を生み出し続けています。

ダンサーのほとんどは未だに自身の権利ではない言ってしまえば他人の権利物を無断で使用して動画サイトなどにアップしてるのです。グレーゾーンですね。まだ法整備も行き届いてないので難しい部分でもあります。また、元々ダンサーは踊りたい曲で踊りたい性質です。

ですが時代と共に進化をしていくのはどうでしょうか?とも思うのです。SNS環境が整ってきた今、このままでは正直もったいないと考えてしまいますし自身の権利を主張できるような状況にしないと損をしてしまうなと。僕は今後の生き方として『ダンサー自らの権利を持つ』ということを働きかけたいと思っています。それがダンサーとしてのネクストの形だと確信しているからです。そして、そのネクストの形の1つにはシンガー、ラッパー、DJとの融合が当たり前になると考えています。

次回は、実際にどういうことをしたらいいのかという部分にフォーカスを当てます。
 
 
 

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