トレッドミルとランニングの違いは足への負担だけ?それぞれの特徴を紹介
ルームランナーやランニングマシンといった呼び名で知られる「トレッドミル」。ランニングとは違い、ジムや自宅など屋内で取り組めるのが魅力です。そこで今回は、トレッドミルとランニングの違いをはじめ、効果を上げるコツや注意点、おすすめ商品までたっぷりご紹介します。
トレッドミルとランニングは、そもそも目的が異なります。トレッドミルは屋内で有酸素運動を行うことを目的としていますが、ランニングは筋力と走力をつけ、競技で記録を出すことを目的とするトレーニングです。
本記事では混同しがちなトレッドミルとランニングの違いを解説するとともに、トレッドミルの効果を上げるコツや注意点、自宅向きトレッドミルのおすすめ商品をご紹介します。
トレッドミルとは
トレッドミルとは、屋内でジョギングやランニングを行うためのマシンです。ルームランナー、ランニングマシン、ジョギングマシンなどとも呼ばれており、ほとんどのジムやフィットネスクラブで導入されています。
トレッドミルには脂肪燃焼や持久力の向上などの効果があり、家庭用トレッドミルを購入してダイエットに励む人も多くいます。トレーニング初心者でも気軽に取り組めるので、おこもり期間に購入してしまうのも一つの手です。
トレッドミルとランニングの違い
屋内で有酸素運動を行うことを目的とするトレッドミルと、瞬発力や筋力をつけて走力を上げることを目的とするランニング。このように異なる目的をもつトレッドミルとランニングには、いくつかの違いがあります。以下にトレッドミルとランニングの違いをまとめたので、トレーニング前に目を通しておきましょう。
トレッドミルのメリット
足への負担が少ない
トレッドミルの最大のメリットは、足にかかる負担が少ないことです。ランニングでは膝やふくらはぎ、足の裏など多くの部位に大きな負担がかかります。一方、トレッドミルはベルトコンベア状の柔らかいゴムの上を走るので、足にかかる衝撃が吸収され、ケガのリスクを抑えることができるでしょう。
天候に左右されない
トレッドミルとランニングの違いは、天候の影響を受けるかどうかです。屋内で行うトレッドミルなら、雨の日も雪の日も変わらず一定のトレーニングができます。また、空調の管理された環境で取り組めるトレッドミルなら、365日快適に有酸素運動に励めるでしょう。
交通事故の心配がない
トレッドミルは屋内で行うトレーニングなので、ランニングのように交通事故のリスクはありません。トレッドミルにはトレッドミルの危険性がありますが、車やバイクと接触する可能性はないので、その点では安心といえます。また、トレッドミルならランニングのように信号待ちでペースを乱されることもありません。
自宅で運動できる
トレッドミルはジムやフィットネスクラブで取り組むイメージがありますが、家庭用のトレッドミルを導入すれば自宅にいながらにして有酸素運動が可能になります。子どもやペットがいても家を空けることなく運動できるのは、トレッドミルの嬉しいポイントです。
ランニングのメリット
筋力がつく
上り坂や下り坂など、ロードには適度なアップダウンがあります。そんな環境でランニングを行えば、脚力や走力がつくのも頷けます。さらに、地面を蹴るランニング特有のフォームにも筋力を養う秘密が隠されているのです。
足首の柔軟性が高まる
屋外で行うランニングは、屋内で行うトレッドミルのように均一な地面に着地するわけではありません。そのため、ランニングを継続すると足首の柔軟性が高まります。
練習方法のレパートリーが豊富
マシンにプログラムが搭載されているとはいえ、トレッドミルは練習方法が少なくなりがちです。一方、屋外で行うランニングはインターバル走や坂道ダッシュなど、多彩な練習を組むことができます。
それでは最後に、トレッドミルとランニングの違いをおさらいしましょう。
【トレッドミルとランニングの違い】
●場所 → トレッドミルは屋内、ランニングは屋外
●目的 → トレッドミルの目的は「屋内で有酸素運動を行うこと」「脂肪燃焼と持久力の向上」、ランニングの目的は「筋力と走力をつけること」「競技で記録を出すこと」
●足への負担 → トレッドミルは足への負担が小さく、ランニングは足への負担が大きい
●天候の影響 → トレッドミルは天候の影響を受けず、ランニングは天候の影響を受ける
トレッドミルの効果を上げるコツ
屋内にいながら気軽に有酸素運動ができるトレッドミル。そんなトレッドミルの効果をさらに上げるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
トレッドミルのコツ①2~3%傾斜をつける
機種によっては傾斜を設定できる仕様になっているトレッドミル。傾斜を1%つけると道路に近い感覚を得られ、傾斜を2~3%に設定するとお尻や太ももに効率よく刺激を与えることができます。トレッドミルに慣れた上級者であれば、最大で7%くらいまで上げてもOKです。
トレッドミルのコツ②130~140の心拍数をキープする
トレッドミルのような有酸素運動は、運動強度が高すぎても低すぎでも効果を得にくくなります。トレーニング中の心拍数は130~140を目安に調整し、脂肪燃焼を促しましょう。速度に関しては人によって異なりますが、一般的には7km/h~10km/h程度がおすすめとされています。これは走りながら会話できるくらいのスピードです。
トレッドミルの注意点
トレッドミルはバランス感覚が必要なトレーニングであり、体幹がしっかりしていない人は重心が左右どちらかに傾きがちです。その結果、トレッドミルから落ちてケガをすることも・・・。運動不足を実感している人やトレッドミル初心者は、まず体幹トレーニングを行ってからトレッドミルに挑戦した方がいいかもしれません。
また、速度の設定にも注意が必要です。身の丈に合わないスピードで走ると、アキレス腱をはじめとする足の筋肉を痛める可能性があります。トレッドミルは速度を上げれば効果が上がるというわけではないので、無理のない速度設定を心がけましょう。
次のページでは、自宅向きトレッドミルのおすすめ商品をご紹介します!