【ダンス初心者】ダンス業界の基礎知識!ナンバーってなに?どうやって参加するの?費用や期間など
ダンス業界でよく使われる専門用語「ナンバー」について分かりやすく解説します。参加方法や費用、おすすめのナンバーイベントまで詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「今度ナンバーを出します」「先生のナンバーに出たい!」のように、ダンサーの間で頻繁に使われる専門用語“ナンバー”に関する基礎知識をまとめました。ダンス初心者やダンス好きさんの疑問を解消できれば幸いです。
- ダンス業界でいう「ナンバー」とは?ショーケースとの違い
- ナンバーの参加方法
- ナンバー参加にお金はどのくらいかかる?
- ナンバーはどのくらいの期間練習するの?その間に友達はできる?
- 一度は出てみたい!ナンバーイベント7選
ダンス業界でいう「ナンバー」とは?ショーケースとの違い
ダンス業界では、“振付をしたダンス作品”を「ナンバー」と呼びます。使い方としては、「次の発表会でナンバーを出します」「○○(コレオグラファーの名前)ナンバー」「先生のナンバーに参加することが目標です」といった感じです。
また、ダンス業界では「ショーケース」という用語も頻繁に用いられます。ショーケースもナンバーと同じくダンス作品を指す用語ですが、ショーケースはクラブのイベントのような観客を盛り上げることを目的としたダンス作品を指す場合がほとんどです。どちらの用語を使っても間違いではありませんが、発表会のようにダンス作品を披露する場合はナンバー、クラブイベントのように会場を沸かせることが目的の場合はショーケースを使うのがおすすめです。
ナンバーの参加方法
ナンバーに参加する方法は複数あり、ダンススタジオやインストラクターによって募集方法が異なります。以下にナンバーに参加する主な方法をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
ダンススタジオの発表会に出演する
ナンバーに参加する最もポピュラーな方法は、通っているダンススタジオの発表会やイベントに出演することです。多くのダンススタジオは1年に1回程度の発表会を設けて、生徒が実力を発揮する場を用意しています。
ダンススタジオの発表会に参加する方法は、スタジオによってさまざまです。全員参加を基本としているスタジオもありますが、希望者のみ参加させるスタジオもあります。また、レッスン歴によってナンバーを分けたり、レッスン歴や回数が足りない生徒の参加を不可としているスタジオもあるので、詳しくは自身が通っている(もしくは通うかどうか悩んでいる)ダンススタジオに直接お問い合わせください。
インストラクターにスカウトされる
ダンスレッスンやワークショップを開催しているインストラクターにスカウトされ、ナンバーに参加するダンサーも少なくありません。スカウトされるには一定のダンススキルが必要になるので、ダンス中級・上級者に多い参加方法の一つです。
とはいえ、インストラクターが求める雰囲気をまとっていたり、伸びしろがあると判断されたりした場合は、ダンス初心者でもスカウトされる可能性があります。参加したいナンバーがある場合は、そのインストラクターのレッスンやワークショップにできる限り参加するのがおすすめです。
SNSで募集がかかる
最近はナンバーを出すことが決まった段階で、InstagramやXを活用して参加者を募集するコレオグラファーが増えています。コレオグラファーが提示した条件に合えば誰でも参加できるので、好きなコレオグラファーがいる場合はこまめにSNSをチェックしましょう。
ナンバー参加にお金はどのくらいかかる?
基本的にナンバーに参加するには、参加費やチケットノルマをはじめとする費用がかかります。具体的な費用はナンバーによって異なりますが、ここではナンバー参加にかかる費用相場をご紹介します。
参加費:5,000~20,000円
ナンバー参加に必要な参加費は、5,000~20,000円前後と大きな幅があります。参加費は会場のキャパによって異なる場合が多いので、広い会場で踊りたいダンサーは余裕をもって予算を確保しておきましょう。
チケット代(チケットノルマ):9,000~30,000円
ナンバー出演者は参加費とは別に、チケットノルマを課せられる場合がほとんどです。チケット1枚あたりの相場が3,000~4,000円なので、ノルマが3枚であれば9,000~12,000円、ノルマが10枚であれば30,000円を超えます。
ノルマ分のチケットをさばくことができればチケット代は実質0円となりますが、チケット代を負担して家族や友人を呼ぶ参加者も少なくありません。チケットノルマとの付き合い方や集客方法は、ダンサーが向き合うべき課題の一つと言えるでしょう。
衣装代:0~30,000円
正直、衣装代に関しては相場と言えるものはありません。私物を持ち寄る場合もあれば、すべて買い揃えたり手作りする場合もあります。
キッズや学生がおらず、社会人が中心のナンバーは衣装代が高額になることが多いので、不安な方は参加前に確認しておくのがおすすめです。
スタジオ代:0~5,000円
ナンバーによってはレンタルスタジオを利用して、レッスンやリハを行う場合があります。その場合はスタジオ代が発生しますが、ダンススタジオの発表会であればスタジオ側が場所を確保してくれる可能性が高いでしょう。
なお、スタジオ代はリハの回数や参加人数によって変わってきます。ただし、基本的には1回数百円程度と少額なので、そこまで不安に思う必要はありません。
プレゼントなど:0~1,000円
ナンバーの生みの親であるインストラクターや、ゲストとして特別に参加してくれたダンサーへのプレゼントも恒例になっています。このプレゼントは強制ではなく、ナンバー参加者が自主的に行っているものなので、集める金額はナンバー参加者で決めます。
私の経験上、ナンバー参加者に学生が多い場合は100~300円程度、社会人が多い場合は500~1,000円程度を募ってプレゼントを用意することが多い印象です。
ナンバーはどのくらいの期間練習するの?その間に友達はできる?
ナンバーの練習期間は、1~2ヶ月程度が一般的です。なお、リハは週1~2回が目安となり、1回のリハは基本的に2~3時間程度行われます。
ただし、インストラクターやコレオグラファーによってはリハの回数を極力減らして、深夜練でいっきに完成させることもあります。
ちなみに、ナンバーに参加すると他の参加者と一緒に自主練したり、話し合ったりする機会が出てくるので、友達ができる可能性はかなり高いでしょう。私自身、ナンバー参加をきっかけに意気投合し、友達になったダンサーがたくさんいます。
次のページでは、一度は出てみたいナンバーイベントをご紹介します!