【音楽トレンド】「Afrobeats」(アフロビーツ)とは?特徴やおすすめ曲10選
Afrobeatsのルーツや歴史、音楽的特徴を詳しく解説し、キャッチーなメロディと心地よいリズムのおすすめ曲10選を紹介。Afrobeatsの魅力を存分に楽しめるガイドです。
独特のエネルギッシュなテンポ感と多様なリズムが特徴で、世界中の音楽ファンを魅了しているAfrobeats(アフロビーツ)。
本記事では、Afrobeatsのルーツや歴史、音楽的特徴について詳しく解説しながら、キャッチーなメロディと心地よいリズムのおすすめ曲10選を紹介し、Afrobeatsの魅力を存分に味わえるガイドをお届けします!
Afrobeats(アフロビーツ)ってどんなジャンル?
Afrobeatsは、ナイジェリアとガーナを中心に、西アフリカで生まれた現代の音楽ジャンルです。独特のテンポ感のエネルギッシュなサウンドを特徴とし、世界中で人気を博しています。以下に、Afrobeatsのルーツや特徴をわかりやすく紹介します。
ルーツと歴史
Afrobeatsのルーツは、1960年代から1970年代にかけてナイジェリアのミュージシャン、フェラ・クティによって確立されたアフロビートに遡ります。
アフロビートは、ジャズ、ファンク、ハイライフ、伝統的な西アフリカのリズムを融合させた音楽スタイルです。フェラ・クティは、政治的・社会的メッセージを込めた長い楽曲を特徴としながら、ライブパフォーマンスでは大きなバンド編成を用いました。
その後の1990年代後半から2000年代初頭にかけて、Afrobeatsという新しいジャンルが登場しました。このジャンルは、アフロビートの要素を継承しつつ、ヒップホップ、ダンスホール、R&B、ポップなどの現代的な要素を取り入れていると言われています。
音楽的特徴
Afrobeatsのリズムは非常に多様ですが、ダンスホールやナイジャビーツ(ナイジェリアのビート)などの影響を受けており、ドラムやパーカッションが際立ちます。聞き手をダンスへと誘うリズムとビートが特徴とも言えるかもしれません。
また、メロディはキャッチーな雰囲気。歌唱スタイルがメロウでソウルフルなものから、アップビートでリズミカルなものまで多岐にわたります。
さらなる特徴として、伝統的なアフリカの楽器と電子楽器を組み合わせた独特のサウンドを持っていることがあげられます。ギター、キーボード、ブラス、木管楽器などが用いられ、複雑なメロディとリズムが層を成した、心地よいアレンジが特徴です。
Afrobeats(アフロビーツ)のおすすめ曲
Rema 「Calm Down ft. Selena Gomez」
「Calm Down」は、ナイジェリアのアーティストRemaとアメリカのポップスターSelena Gomezがコラボレーションした楽曲で、2022年8月にリリースされました。Remaのアルバム「Rave & Roses」に収録されています。
この曲は、アフロビーツとポップの融合で、恋愛での緊張感と魅力を描いた楽曲。Remaがパーティーで出会った女性に対して、自分の気持ちを落ち着かせるように語りかける内容となっており、特徴的なサウンドとGomezのスムーズなボーカルが絶妙に組み合わさっています。
CKay 「Love Nwantiti」
「Love Nwantiti」は、ナイジェリア出身のシンガーソングライター兼プロデューサーのCKayが、2019年にリリースした楽曲です。この曲は、彼のセカンドEP「CKay The First」に収録されており、リリース後に大きな注目を集めました。特に、TikTokでのリミックス版の拡散がきっかけで世界中でヒットし、2021年には最もShazamされた曲となりました。
サウンドは、リラックスしたリズムにメロディックな要素が加わり、心地よい雰囲気を醸し出しています。このハートフルな雰囲気、世界中のリスナーに愛されるのもわかります。
Wizkid 「Essence ft. Tems」
「Essence」はナイジェリアのアーティストWizkidが、同じくナイジェリア出身のシンガーTemsをフィーチャーした曲で、2020年10月にリリースされました。Wizkidの4thアルバム「Made in Lagos」に収録されています。
サウンドはAfrobeatsとR&Bが融合した雰囲気で、メロディアスな中にリズミカルなビートが刻まれています。
この曲は、ビルボードHot 100でトップ10入りを果たし、アフリカの曲として初めての快挙となりました。また、2021年にはJustin Bieberをフィーチャーしたリミックスもリリースされ、さらに注目を集めています。
Burna Boy 「Ye」
ナイジェリアのアーティスト、Burna Boyの「Ye」は、2018年1月にリリースされた曲で、彼の3枚目のアルバム『Outside』に収録されています。
この曲は、ナイジェリアにおける生活の苦難やプレッシャーについて歌っています。困難にもかかわらず前向きに生きる姿勢を表現しており、歌詞では、友人が無意味に亡くなったこと、豪華な車を買う夢や友人たちと楽しむことへの願望を歌っています。
ダンスホールやレゲエの要素も取り入れられたサウンドは、エネルギッシュでありながらもリラックスした雰囲気を持っています。
Burna Boy 「Last Last」
2022年5月リリース。こちらも先ほどと同じく、Burna Boyの楽曲。トニ・ブラクストンの2000年のヒット曲「He Wasn’t Man Enough」をサンプリングした曲です。
「Last Last」は、失恋や心の痛みをテーマにしており、歌詞で様々な方法を使って心の痛みを癒やそうとする姿が描かれています。
曲はリリース後すぐに人気を博し、YouTubeでのミュージックビデオ再生回数は1億7100万回を超え、米国ではプラチナ認定を受けた超ヒットソングです。
次ページでは「Afrobeats(アフロビーツ)のおすすめ曲10選」の後編と、有名曲のアフロビーツリミックスの紹介をしていきます!