ロシアのバレエダンサーは30代で年金が受給される!制度や歴史も解説
バレエの歴史が長いロシアでは、数々の名門が存在し、バレエダンサーの待遇も日本とは大きく異なります。今回は、そんなロシアのバレエを歴史から現状までわかりやすく解説します。
1730年頃、フランスのジャン=バティスト・ランデによって、サンクトペテルブルクにバレエ学校が創立されました。ロマンティック・バレエを独自のものとしたロシアは、ドラマ主体のロマンティック・バレエに対し、物語とは無関係のダンスシーンを取り入れたクラシック・バレエを生み出します。複雑な技法を用いるクラシック・バレエのために、丈が短く動きやすいチュチュが考案されました。2人で踊るグラン・パ・ド・ドゥや、32回連続回転のフェッテが演じられるようになったのもこの頃です。こうしてロシアで現在のバレエの構成が完成したのです。
ちなみに、3大バレエと呼ばれる『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』『白鳥の湖』が作成され、上演されたのもこの時期のことです。
ロシアバレエの現状
ロシアを代表する芸術であるバレエですが、実際に劇場を訪れバレエを観劇するのは国民の3%にすぎないといわれています。国の財産としてバレエを守り続けていくためには、国外だけでなく、国内の集客に力を入れるべきなのかもしれません。
国内での集客に乏しいロシアバレエですが、バレエアカデミーへの入学は非常に狭き門であることには変わりありません。長い場合は8年という成長期の大事な時期をバレエを費やすことは、将来一流のバレエダンサーになりたいと考えるなら最適でしょう。しかし、バレエアカデミーを卒業した後も厳しい競争は続きます。バレエ団に入団すること、バレエ団で良い役やポジションにつくこと、人気を保つこと…。もしもどこかで挫折したり、怪我によってバレエの道を諦めなければならないときがきたりしたなら、バレエ以外の世界を知らないダンサーは路頭に迷うことになるかもしれません。そのためロシアバレエ界では、23歳までに方向性が定まらなければ第二の人生について考えておくことべきだといわれています。
そのほか、バレエアカデミーの厳しすぎる教育についても、しばしばメディアで取り上げられています。絶対に太ってはいけないというプレッシャーは、成長期の子どもを摂食障害にまで追い込むこともあります。心身ともに衰弱しきった子どもにまだバレエを続けさせるのか、という批判は避けられない事実です。モデルの痩せすぎを禁止する動きが出ている今、ロシアのバレエアカデミーも変革するときが迫っているのかもしれません。
バレエダンサーの国の制度
ロシアでは、バレリーナは公務員のような扱いを受け、バレエ公演がない日であっても固定給が支払われます。日本のバレリーナの年収が200~400円程度だといわれるのに対し、ロシアの国立バレエ団に所属しているトップクラスのダンサーの年収は1,000~2,000万ほどだといわれています。
年収の面から見るだけでも、国民がバレエを賞賛し、認めているのだということがうかがえます。
