映画「Shall We ダンス?」をダンス経験者の視点でレビュー

往年のヒット映画『Shall We ダンス?』の素晴らしさをダンス経験者視点でレビューします。何年経っても色あせない『Shall We ダンス?』は、笑えてほっこりできる最高のエンターテイメントです。

映画『Shall We ダンス?』を観たことがありますか?観たことがない人でも「シャ~ルウィ~ダンスッ♪」のメロディーを耳にしたことはあるはずです。

今回は、時代が移り変わってもまったく色あせることのない『Shall We ダンス?』の素晴らしさをご紹介します。ダンス経験者ならではの視点で感想を述べています。

  1. 『Shall We ダンス?』ってどんな映画?
  2. 『Shall We ダンス?』が素晴らしい4つのポイント

『Shall We ダンス?』ってどんな映画?

『Shall we ダンス?』は、1996年1月27日に公開された日本映画です。主演は、役所広司さんと元バレリーナの草刈民代さんです。
社交ダンス教室を舞台としたハートフルコメディである『Shall we ダンス?』は、日本アカデミー賞独占をはじめとする数々の映画賞に輝きました。配給収入は16億円で、1996年の邦画第2位を記録。また、海外においても19ヵ国で公開され高い評価を得ており、米国においては200万人を動員し、当時のアニメを除く米国での日本映画の興行収入記録を作りました。

【あらすじ】
真面目でごく普通のサラリーマン杉山正平は、ある晩、ダンス教室の窓べにものうげにたたずむ美しい女性を通勤電車から見た。家庭にも会社にも何の不満もなかったが、どこか空しさを感じていた彼は、数日後、ためらいながらもダンス教室の扉を開く。するとそこには「社交ダンス」の摩訶不思議な世界が広がっていた……。

【キャスト】
役所広司 / 草刈民代 / 竹中直人 / 渡辺えり子 / 柄本明

『Shall We ダンス?』が素晴らしい4つのポイント

ここからは、ダンス経験者目線で『Shall We ダンス?』の素晴らしいポイントを挙げていきます。ネタバレもありますので、まだ観ていないという方はご注意くださいね。

ポイント1 草刈民代さんの美しさ

『Shall We ダンス?』の素晴らしいところは、世界を代表するバレリーナである草刈民代さんを起用していることではないでしょうか?美しい立ち姿、切なげな表情、儚さを感じさせる華奢な体型……。ダンサーなら、こういうどこか現実離れしたような雰囲気に憧れを抱くはず!

ポイント2 ドレスの裾を踏むシーン

社交ダンスの大会に出場することとなった杉山が、妻子が見に来ていることを知り動揺してしまい、渡辺えり演じる高橋のドレスの裾を踏むシーン。このシーンは有名なので『Shall We ダンス?』を観たことがない人でも知っているかもしれません。

このシーンで踊られているのは「クイックステップ」と呼ばれるスピード感のあるダンスです。カップルの相性が重要になるので、クイックステップに泣かされている社交ダンサーは多いかもしれません。ドレスがビリビリ……は大げさかもしれませんが、初心者さんはお気を付けて……。

ポイント3 グッと胸に響くセリフ

今ではダンスはカッコイイものだと認識されていますが、「ダンスなんかやっていて何の意味があるの?」とか「ダンスで食べていけるの?」とか、ダンスを蔑んだような発言をしばしば耳にします。ときにはそんな心無い言葉に押しつぶされそうになることもありますが、結局それってダンスを踊ったことのない人の言葉なんですよね。

どれだけ練習しているか、自分と向き合っているか、よい作品を作りたいという思いでぶつかり合っているか……。ダンスを踊ったことのない人の言葉に引っ張られている場合ではないのかもしれません!

ポイント4 何歳になっても挑戦する心

ダンスは、かなりの体力を要する芸術です。そのため、多くのダンサーは何歳まで踊ることができるのか……何歳まで続けるか……と悩んでいます。じつは私も、ショーに出演するのは〇〇歳までが限界だろうな~と思いながら踊っていました。

しかし、そんな私にこの作品は何歳になっても挑戦する心が大事だということを改めて教えてくれました。「ダンスを始めたいけれど、もう遅い……?」と思っているそこの君!もしかしたら、何かを始めるのに遅いということはないのかもしれません。

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