『ラ・バヤデール』のあらすじや特徴をバレエ経験者が徹底解説!

古代インドが舞台のバレエ作品『ラ・バヤデール』のあらすじや特徴をご紹介します。『ラ・バヤデール』は、エキゾチックな衣装や美しい音楽とともに愛をめぐるドラマが描かれていますのでぜひご覧ください!

  1. バレエ『ラ・バヤデール』とは?
    1. バレエ『ラ・バヤデール』のあらすじ
    2. バレエ『ラ・バヤデール』の特徴
    3. バレエ『ラ・バヤデール』の動画

バレエ『ラ・バヤデール』とは?

『ラ・バヤデール』 (La Bayadère) は、1877年にサンクトペテルブルクで初演されたバレエ作品です。古代インドの舞姫(バヤデール)と戦士ソロルの恋を描いた作品です。作曲は、『ドン・キホーテ』、『パキータ』で知られるオーストリアの作曲家レオン・ミンクスが手がけ、振付は、『眠れる森の美女』、『くるみ割り人形』、『白鳥の湖』、『ドン・キホーテ』などで有名なフランス人のマリウス・プティパが手がけました。

バレエ『ラ・バヤデール』のあらすじ

古代インドが舞台のお話です。バヤデールとは舞姫のこと。戦士ソロルは、寺院の舞姫(バヤデール)のニキヤとひそかに愛し合っていました。二人は結婚の誓いを立てました。しかしこの国の王であるラジャは、若き英雄であるソロルを気に入り娘のガムザッティと結婚させようとします。そしてガムザッティも、戦士ソロルを愛してしまいました。ソロルはニキヤとガムザッティの板挟みにあい戸惑いますが、次第に美しいガムザッティに惹かれていき、王であるラジャに逆らえず結婚を承諾してしまうのです。一方で、寺院の権力者である大僧正はニキヤに思いを馳せていましたが、ある日ニキヤに拒まれてしまいます。ニキヤの心を奪っている戦士ソロルを憎む大僧正は、王ラジャに戦士ソロルとニキヤの関係を告げ口します。

この話を聞いていたガムザッティはニキヤを呼び寄せ、ソロルには自分という婚約者がいるのだと告げて彼との別れを迫ります。しかしニキヤは結婚を神に誓ったことを認めませんでした。怒ったガムザッティはニキヤを殴り、それで思わずニキヤは短剣を握ります。しかしニキヤは侍女に阻まれてしまい、なんとか逃げ出しました。ガムザッティは侍女にニキヤを殺すよう命じます。

戦士ソロルと王の娘ガムザッティの婚約を祝う宴でニキヤは舞姫(バヤデール)として悲しげに舞います。ソロルから贈られた花かごを喜んで受け取りますが、そこにはなんと、ガムザッティの侍女が毒蛇を仕込んでいました。毒蛇に咬まれて倒れたニキヤに、大僧正が自分と結婚するなら助ける、と告げるが、ニキヤは拒んで息絶えてしまいます。

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