ラッパーNasを紹介!「Hip Hop Is Dead」に込められた意味とは?

ニューヨークはクイーンズ出身のラッパーNasのプロフィールのご紹介や、楽曲に込められた意味などを読み解いていきます!90年初頭からこれまで数々の歴史を刻んできた彼のリリックの凄さとは…?

誰もが知るヒップホップ界のレジェンドNas。ニューヨークの地で、14歳でドロップアウトした彼がこれまで気づき上げてきた功績は計り知れないものがあります。リリシストとして知られるNasの楽曲には、とても強いメッセージが込められているものが多く、今回はそんなNasの曲から数曲をピックアップし、リリックの意味をひも解いていきたいと思います。

ラッパーNasとは

ニューヨーク、クイーンズ出身のラッパー。本名はNasir bin Olu Dara Jones。ヒップホップ界最高峰のリリシストのとして今も尚シーンの前線で活躍しているアーティストです。
父親はジャズ・ミュージシャンのオル・ダラ(Olu Dara)。弟もヒップホップMCをしています。

NasのキャリアはMain Sourceの“Live At The BBQ”でのポッセカットから始まり、名曲「HalfeTime」でソロ・デビューを飾ります。そして、この時代を席捲していた名プロデューサー達(DJプレミア、ピート・ロック、Qティップ、ラージ・プロフェッサーなど)が参加し、有名雑誌「The Source」でのマイク5本の最高評価、プラチナディスクの獲得等、歴史の一ページを刻んだデビューアルバムの『Illmatic』のリリースによって、彼の知名度は爆発的に拡大していくこととなります。

2014年にはこの『Illmatic』制作過程とナズの成長の軌跡を追ったドキュメンタリー映画「Time Is Illmatic」も公開されています。

その後も「If Ruled the World」(2ndアルバム『It Was Written』)、「Nas Is Like」(3rdアルバム『I Am…』)、「Made You Look」(6thアルバム『God’s Son』)、「Hip Hop Is Dead」(8thアルバム『Hip Hop Is Dead』)など、数々の名曲を生み出しています。
現在も楽曲のリリースに加え、自身が立ち上げたレーベル”MASS APEALL”にて他のアーティストをプロデュースする立場とても活躍しています。

「Nas」の読み方についてですが、「ナズ」呼ぶ人もいれば「ナス」と呼ぶ人もいるような印象で、ブラックミュージック専門誌『bmr』のバックナンバーなどを探ってみても、ライターによって「ナス」、「ナズ」と表記は様々でした。(90年代は「ナス」00年以降は「ナズ」という表記が多い印象です)

こちらでは「ナズ」と発音されているようにも聞こえますが、発音について言及されているわけではないので、それこそそれぞれの「発音次第」という感じなのかなと思います!

次のページからは、歌詞(リリック)を紐解いて楽曲を解説いたします!

関連記事