3分でわかる!バレエ(ballet)の種類や歴史について簡単解説
バレエ(ballet)の語源や歴史、種類について、多くの人に知ってもらうために3分程度で読めるよう簡単に解説いたします。
バレエ(ballet)とは
ballet(バレエ)は、ルネサンス期の西ヨーロッパに起源する芸術舞踊の総称です。イタリア語の動詞 ballare (踊る) が語源ですが、ダンスが舞踊全般をさすのに対して、バレエは観客を対象とする劇場芸術の一形式全てをさしています。バレエダンサーだけでなく、音楽・演劇・美術・衣装・照明などのすべてを舞踊作家である振付師が創作する総合舞台芸術とみなしバレエと呼ぶのです。
でも「バレエを習う」というような場合は、「バレエダンサーの動きを学ぶ」という意味で使っている人もたくさんいます!本当は、舞台芸術全てを習っているのだと考えて、お客様の目線などを意識した方が、バレエは上達しやすいですよ。
バレエの歴史
バレエは実は、ルネッサンス期のイタリアに起源を発しています。その後の発展具合などから、ロシアやフランスが起源だと勘違いしてしまいそうですが、起源はイタリアだったんですね!
当時、イタリアの宮廷では余興の文化が華やかに発展しており、詩の朗読や演劇なの一部としてバロ(Ballo)と呼ばれるダンスが生まれました。これこそがバレエの起源だといわれていますが、「宮廷の広間で貴族たちが歩きながら床に図形を描いていくもの」だったらしいので、今現在のバレエとはかなり違っていそうですね。その後、様々な芸術家たちが関わっていく中でBalloはBallettoと呼ばれるようになりました。あのレオナルド・ダ・ヴィンチが衣裳と装置を担当した「楽園」という作品もあったそうですよ!合唱曲が流行すれば、それとともに踊られるようになったり、Ballettoを教える舞踏教師などが登場したのもこの頃。Ballettiと呼ばれる時期もありました。
でも、まだこの頃は舞踏会の一部といった感じ。
本格的にバレエが他のものから独立し、Ballet(バレエ)という名称で呼ばれるようになるのは、イタリアからフランスに嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスが盛大にお金をかけるようになってからです。
そしてバレエが大いに発展したのは、この方のおかげ!
やはりまだ、現在のバレエとはほど遠いですが、足の動きは基本的なバレエのポジションを通っていますね。
この方はフランス国王ルイ14世。
彼は5歳からバレエに熱中し、自身が舞台に立ちながら、王立舞踏アカデミーを創立しました。また、自身に使える舞踏教師ピエール・ボーシャンにバレエポジションを定めさせたり、舞踏符を確立させたりするなどして、バレエの普及と発展に絶大なる影響を与えたのです。ただし、彼が存命の間は、一般の人がバレエに触れることはありませんでした。
ルイ14世の没後、ようやくバレエは宮廷から劇場に移り、職業ダンサーのダンスに変化していきます。この頃の劇場といえばオペラ座。パリオペラ座は1600年代後半から続く伝統ある劇場だということがよくわかる話ですが、実はこの頃、まだバレエにはセリフというか説明や歌が付いています。先に挙げたルイ14世の頃の動画でも、横で詩のようなものを朗読している人がいましたね。
あんな感じ。
でも、1760年にようやく、バレエは言葉から解放され、身振りだけで表現を行う舞踏として確立されました。
