ニュー・ジャック・スウィングってどんな音楽?まず聞くべき名曲20選
90年代を中心に爆発的な人気を誇っていた音楽ジャンル/ニュー・ジャック・スウィングの名曲を20選お送りいたします。 ニュー・ジャック・スウィングとは?という解説も含めてご紹介いたします。
90年代初頭を中心に人気を博した音楽「ニュー・ジャック・スウィング」。
当時の音楽シーンだけでなく、ファッションまでもが異彩を放っていたブラックミュージックの一つ。今回はそんなニュー・ジャック・スウィングの名曲20選をお送りいたします。
ニュー・ジャック・スウィングとは
ニュー・ジャック・スウィングは1990年代に爆発的な人気を誇り、ユニークなメロディラインと、リズミカルなドラムが特徴的な音楽で、ヒップホップとR&Bが融合した、当時としては新進気鋭の音楽ジャンルでした。このサウンドの多くはプロデューサーであるテディー・ライリーという人物が生み出し、ニューヨークのハーレムが発祥とされています。
今では「ヒップホップ」と「R&B」は分け隔てないイメージがありますが、ニュー・ジャック・スウィングが登場する以前までは、この2ジャンルは別々のものとして壁があり、この壁を取っ払った新たな音楽がニュー・ジャック・スウィングでした。
レッドブルの記事「THE HISTORY OF TEDDY RILEY & NEW JACK SWING 当事者たちが振り返るニュー・ジャック・スウィング」では、テディー・ライリーはこう語っています。
ニュー・ジャック・スウィングには人種の壁がない。そしてこれは “表現” のための音楽じゃない。 “機会” のための音楽なんだ。ラップと歌のコラボレーションで、様々なジャンルとスタイルをひとつのバッグに詰め込んだ音楽なのさ。俺に言わせれば、ニュー・ジャック・スウィングはあらゆる音楽をひとつにまとめたヘヴィなR&B、ヘヴィなリズム・アンド・ブルースってところだな。Red Bull Music Academy by TEDDY RILEY
かくして、この新ジャンル「ニュー・ジャック・スウィング」はこの後数年間に渡ってチャートを席巻する市場規模の音楽へと成長していきました。
まず聞くべきニュージャックスウィングの名曲20選
- The Classical Two – “New Generation”
- Kool Moe Dee – “Go See The Doctor”
- Guy – “New Jack City”
- Guy – “I Like”
- Guy – “Groove Me”
- Bobby Brown – “Every Little Step”
- Bobby Brown – “My Prerogative”
- Keith Sweat – “I Want Her”
- Kwame – “Ownlee Eue”
- Al B. Sure! – “Nite and Day”
- Bell Biv DeVoe – “Poison”
- Johnny Kemp- “Just Got Paid”
- Wrecks N Effect – “New Jack Swing”
- Heavy D & The Boyz – “Somebody For Me”
- Tony! Toni! Toné! – “Feels Good”
- New Edition – “If It Isn’t Love”
- Teddy Riley & Tammy Lucas – “Is It Good to You”
- Boyz II Men – “Motownphilly”
- Father MC Feat. Mary J Blige – “I’ll Do 4 U”
- Michael Jackson – “Remember The Time”
The Classical Two – “New Generation”
1987年リリース。ブロンクスのラップデュオThe Classical Twoのファーストシングルです。James Brown「Get On The Good Foot」をサンプリングしています。
Kool Moe Dee – “Go See The Doctor”
1986年リリース。Kool Moe Deeの出世作となった一曲です。
テディー・ライリープロデュースの図太いビートが特徴の一曲。
Guy – “New Jack City”
1991年リリース。ニュー・ジャック・スウィングを語る上では欠かすことのできないグループGuyの楽曲。
まさにこの音楽を生み出したテディー・ライリーが所属していたグループです。
Guy – “I Like”
1988年リリース。こちらもGuyの楽曲で、デビューアルバム『Guy』に収録されている一曲です。アルバムの4枚目のシングルとしてもリリースされた曲で、ビルボードチャートでは70位に達しています。
Guy – “Groove Me”
1988年リリース。こちらの上記と同アルバム収録の一曲。アルバムの幕開けを担う一曲であり、心躍る一曲です。
Bobby Brown – “Every Little Step”
1989年リリース。この曲はグラミー賞も受賞した大ヒットソングで、ダンサーズアンセムとしてもダンサー達に広く知られている楽曲です。
Bobby Brown – “My Prerogative”
1988年リリース。ボビーブラウンのセカンドアルバム『Do n’t Be Cruel』に収録の一曲です。ゴールドディスクの獲得、グラミー賞ノミネートなどのヒットを記録した一曲でもあります。
Keith Sweat – “I Want Her”
1987年リリース。Keith Sweatのデビューアルバム『Make It Last Forever』最初のシングルとして発表された曲で、ビルボードホットR&Bチャートでは、1988年のNo1シングルにも輝いた曲です。
Kwame – “Ownlee Eue”
1990年リリース。「Oneovdabigboiz」のヒットでも知られるラッパーkwameの正統派ニュージャッククラシックです。
Al B. Sure! – “Nite and Day”
1988年リリース。日本では久保田利伸をはじめ多くのアーティストにもカバーされたメロウな一曲です。