ウェッサイってなに??歴史、ファッション、音楽をまとめて解説!

ヒップホップでよく耳にする「ウェッサイ」とは何のこと?そんな疑問をお持ちのあなたに、ウェッサイの歴史や文化、ファッションや代表曲など全てをまとめて解説します!

ヒップホップ音楽を聴いていると、よく「ウェッサイ」という言葉を耳にすると思います。一体「ウェッサイ」とは何のことでしょうか?ここではヒップホップ初心者へ向けて「ウェッサイ」とはどういうものか、代表的な音楽と合わせて紹介していきます。

  1. ウェッサイとは?
  2. ウェッサイのファッション
  3. 日本のウェッサイ
  4. ウェッサイの音楽
    1. Express yourself – N.W.A
    2. The Next Episode – Dr. dre ft. Snoop Dogg, Kurupt, Nate Dogg
    3. It was a good day – Ice cube
    4. Who Am I?(What’s My Name) ‐ Snoop dog
    5. California Love – 2PAC feat. Dr.dre
    6. Regulate ft. Nate Dogg – Warren G feat. Nate dogg
    7. Front 2 Back – Xzibit
    8. All About U – 2PAC ft. Nate Dogg, Snoop Dogg, Outlaws
    9. On Them Thangs – Mac 10
    10. Tell me when to go – E-40

ウェッサイとは?


「ウェッサイ」とはもともと「ウエストサイド」=アメリカの西海岸のこと。ヒップホップカルチャーの中では、ロサンゼルスやコンプトン、サウスセントラルなど米国西側の、カリフォルニア州にある都市を中心に生まれたヒップホップ音楽や文化のことを「ウェッサイ」と呼びます。
ウェッサイと言うと、ピンプやドラッグ、ローライダー、メキシコを中心とするチカーノ・スタイルなどが思い浮かびますが、その背景にはアメリカ西海岸のギャング事情が深く絡んでいます。1920年代にメキシコ系ギャングが入り込み、その後1950年代にはサウス・LAのサウス・セントラルで黒人中心のギャング団が発祥しました。その後中南米やアジアからの移民が増え、貧しい暮らしを強いられた移民たちは暴力や犯罪に手を染めることが多くなりました。1980年代頃には銃での無差別殺人などが増え、ギャング間抗争がひどくなっていきました。そういった中でウエスト・コーストの実情をリアルに表現した「ギャングスタ・ラップ」が登場。その後Dr.DreやSnoop dogなどによる「Gファンク」というスタイルが確立されていきました。

ウェッサイのファッション

ウェッサイ・カルチャーを代表するアイテムは、ディッキーズのパンツやワークシャツ、LAマークのニューエラキャップ、大きなロゴネックレス、バンダナを腰に下げたり、マスクのように巻いたりするギャングスタスタイル。また、成り上がりのラッパーが「ローライダー」という車高の低い古いキャデラックなどの改造車を女の子を乗せて乗り回すことも、一つのステータスとされ注目を浴びていました。

日本のウェッサイ

日本でも2000年頃よりアメリカ西海岸のラッパーやファッションに影響を受けた若者たちによる「ジャパニーズ・ウェッサイ」が発祥。そのブームは2008年頃までにかけ盛り上がっていきました。ジャパニーズ・ウェッサイは神奈川、名古屋、札幌、仙台などそれぞれのエリアを中心に広まりラッパーは地元愛や仲間とのつながりについてラップするスタイルをとっています。
また当時、若者の間で人気のあったテレビドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の流行も、「日本のウェッサイ」を若者たちに広める要因となりました。ドラマの影響で、本場LAのギャング集団を真似、クルーごとのテーマカラーを定めたカラーギャングが抗争を起こすなど、国内で逮捕事件も起こりました。また、C-walkというCripsがギャング間の抗争で勝利したときに相手の血
で地面に模様を描く動きが、日本ではダンスの1ステップとしてクラブで流行ったりしました。

ウェッサイの音楽

ここからは本場アメリカのウェッサイを代表する様々なアーティストの曲を紹介していきます!

Express yourself – N.W.A

Dr. Dre, Eazy-E, Ice Cubeで結成された西海岸の伝説的グループであるN.W.Aの人気曲。暴力的で挑発的な歌詞にある曲ではFBIからの警告が届くほど。そんな誰にも逆らえない強さを表に出してラップするスタイルは、多くの一般市民の憧れの的となり大ヒットしました。

The Next Episode – Dr. dre ft. Snoop Dogg, Kurupt, Nate Dogg

シュグ・ナイトと共にデス・ロウ・レコードを設立したり、Snoop dogや2Pacを始め数多くの有名HIPHOPアーティストの曲をプロデュ―スしたDr.dre。彼無しにウェッサイを語ることはできません。そんな彼がSnoop dog、Kurupt、Nate dogをフィーチャリングしてリリースしたヒップホップフロアのマスト曲!

It was a good day – Ice cube

ISLEY BROTHERSの曲「FOOTSTEPS IN THE DARK」のイントロをサンプリングしたスローな曲調に合わせたラップ。今日はよい一日だと思える要素が並び「そして知り合いが誰も殺されていない」と歌われています。LAのサウス・セントラルで生きるギャングスタの過酷な日常と、つかの間の平和なひと時のコントラストを感じさせる一曲。

Who Am I?(What’s My Name)‐ Snoop dog

Snoop Dogのメジャーでの1stシングル。幼少期をギャングの一員として過ごし、その後LAのギャングスタの現実をラップで表現するようになった彼ならではの、独特な世界観とリアルなヒップホップ感が伝わってきます。

California Love – 2PAC feat. Dr.dre

複雑な家庭環境からアメリカ各地を転々とし17歳の時にLAでラッパーとして名を挙げた2PAC。HIPHOP東西抗争の中で銃弾に倒れ、25歳の若さでこの世を去りました。この曲はそんな彼が1995年に刑務所から釈放されたのちにリリースされました。2PACのシングルの中でも最もヒットした曲。

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