ソウル・ミュージックの大先駆者「サム・クック」の名曲20選を紹介
サム・クックの名曲20選
- You Send Me
- Wonderful World
- Chain Gang
- A Change Is Gonna Come
- Twistin’ the Night Away
- Bring It On Home to Me
- Nothing Can Change This Love
- Cupid
- Another Saturday Night
- It’s All Right
- I’ll Come Running Back To You
- Everybody Loves to Cha Cha Cha
- Send Me Some Lovin’
- Sad Mood
- Somebody Have Mercy
- Having a Party
- Frankie and Johnny
- Little Red Rooster
- You Were Made for Me
- Ain’t That Good News
You Send Me
1957年リリース。デビューシングルとしてリリースされたこの曲は、ビルボードのR&Bチャートとビルボードホット100の両方で1位を獲得する大ヒットを記録した曲です。ローリングストーン誌の「史上最高の500曲」やロックの殿堂(RRHOF)の「500の最も重要なロックンロールレコーディング」の1つにも選ばれている名曲です。
Wonderful World
1960年リリース。アルバム『The Wonderful World of Sam Cooke』に収録。サム・クックの初期の大ヒットソング「You Send Me」以来の大ヒット曲とも言われる、彼の代表曲として名高い一曲です。
Chain Gang
1960年リリース。アルバム『Swing Low』に収録。こちらも「You Send Me」以来の大ヒットと言われる一曲で、彼のキャリアの中でも最も成功した作品の一つに数えられている曲です。
A Change Is Gonna Come
1964年リリース。サム・クックの商業的なヒット作品とは裏腹に「最高傑作」として後世に残る一曲です。公民権運動のアンセムともなった曲で、2007年にはアメリカ議会図書館の国家保存重要録音登録制度によって「文化的、歴史的、美的に重要」であると、保存された一曲でもあります。
Twistin’ the Night Away
1962年リリース。アルバム『Twistin ‘the Night Away』に収録。サム・クックのチャートトップ10ソングの一つに数えられるヒット曲です。この曲はイギリスでもヒットを飛ばし、イギリスのシングルチャートでは6位を獲得しています。
Bring It On Home to Me
1962年リリース。アルバム『The Best of Sam Cooke』に収録。楽曲「Having a Party」のB面として収録されたこの曲はビルボードのR&Bチャートで2位。ビルボード・ホット100でも13位を記録したヒット曲です。この曲はCharles Brownの1959年のシングル「I Want to Go Home」の重要なリワークなのだそうです。
Nothing Can Change This Love
1962年リリース。アルバム『Mr. Soul』に収録。ビルボードR&Bシングルチャートで2位。ホット100では12位を獲得したこの曲は、Huluで放映されたスティーブン・キングによる2011年の小説『11/22/63』を原作としたアメリカのSFスリラー・ミニシリーズ『11.22.63』にも登場した曲なのだそうです。
Cupid
1961年リリース。アメリカ国内だけでなくイギリスでもヒットしたこの曲は、AllMusicの評論家ビル・ジャノヴィッツが「ラテン、R&B、ジャズ、メインストリーム・ポップの要素が融合した完璧なポップ・ソング」と評した一曲です。
Another Saturday Night
1963年リリース。アルバム『Ai n’t That Good News』に収録。ビルボードホット100では10位になり、R&Bチャートで1位を記録したヒットソン>グで、イギリスやカナダでもヒットしました。
It’s All Right
1961年リリース。この曲は芸人のダイノジ・大谷ノブ彦さんのオールナイトニッポンの初回でも紹介された曲で、差別で苦しむ黒人が集まるライブ会場で「It’s All Right(大丈夫だよ)」と歌った心に刺さる一曲なのだそうです。
I’ll Come Running Back To You
1957年リリース。ビルボードR&Bチャートでナンバーワンを獲得した一曲で、名曲「You Send Me」に続く、ソロキャリア初期のヒットシングルです。
Everybody Loves to Cha Cha Cha
1959年リリース。R&Bチャート2位を獲得したこの曲は、サム・クックとガールフレンドがダンスに行くところを描いた一曲なのだそうです。
Send Me Some Lovin’
1962年リリース。アルバム『Mr. Soul』に収録。この曲はもともと「ロックンロールの創始者」とも言われるアーティストの一人であるリトル・リチャードの曲で、サム・クックがカバーした一曲です。他にもスティーヴィー・ワンダーやジョン・レノンと言ったアーティストもカバーした曲です。
Sad Mood
1960年リリース。この曲は60年の4月に一度録音されましたが、サム・クックは納得がいかず、10月にもう一度録り直したというエピソードも残っている一曲です。
Somebody Have Mercy
1962年リリース。アルバム『Twistin ‘the Night Away』に収録。シングル「Nothing Can Change This Love」のB面としてリリースされたこの曲のリリック「Tell me what is wrong with me」という部分から、「クックが白血病を患っている」という間違いの噂が流れたという話も残っている一曲だそうです。
Having a Party
1962年リリース。「Bring It On Home To Me」とともにリリースされたこの曲は、サム・クックのライブのエンディングソングとしても親しまれていたそうで、ライブは「パーティを続けよう」という言葉で締めくくられていたのだそうです。
Frankie and Johnny
1963年リリース。この曲は実際の事件を元にしたアメリカの代表的なポピュラーソングで、そのサム・クックバージョンはR&Bチャート4位を獲得しました。
Little Red Rooster
1963年リリース。この曲はソングライターのウィリー・ディクソン(Willie Dixon)がクレジットされるブルースのスタンダード曲だそうで、サム・クックの他にも61年にブルースミュージシャンのハウリン・ウルフ(Howlin’ Wolf)が本曲をリリースしています。
You Were Made for Me
1958年リリース。R&Bチャートでは7位を。ホット100チャートでは40位を獲得したしっとりとしつつ、渋さのある一曲です。
Ain’t That Good News
1964年リリース。アルバム『Ain’t That Good News』に収録。最後にご紹介する曲は、通称「Good News」とも呼ばれる一曲で、同じ曲名のブルースソングを当時、現代風にアレンジした一曲なのだそうです。
おわりに
サム・クックの名曲20選をお送りしました。20選では到底足りない程サム・クックが世に送り出した名曲は沢山あると思います。「It’s All Right」のエピソードなどを聞くと、音楽・歌詞の本質がそこにはあるような気がしました。強く時代を生き抜いた先人たちの音楽も時折こうして振り返り、新たな感じ方や考え方が生まれる一助になりましたら幸いです!
参考
https://en.wikipedia.org/wiki/Sam_Cooke#Discography
https://www.allmusic.com/artist/sam-cooke-mn0000238115/biography
https://www.biography.com/musician/sam-cooke