今さら聞けないシティ・ポップとは?海外で人気な理由
今海外で注目を浴び、人気に再び火のついた70~80年代の日本を象徴するシティ・ポップ。今回は人気となった理由やおすすめの楽曲をご紹介していきます!
2016年を境に、「シティ・ポップ」と呼ばれている70~80年代に日本で親しまれた音楽が海外で注目されるようになりました。
今回は、「シティ・ポップ」とはどのような音楽なのかや海外で注目を集めた経緯をご紹介します。
おすすめのシティ・ポップも10曲選びましたので、ぜひ読みながら聞いてみてください!
シティ・ポップとは
「シティ・ポップ」とは、1970~80年代に日本で人気を集めたポップ・ミュージックの1つです。
代表的なシティ・ポップジャンルのアーティストとしては、山下達郎や竹内まりやなどが挙げられます。歌詞やサウンドに都会的な雰囲気を含んでいることが、シティ・ポップの大きな特徴です。
シティ・ポップには音楽的な決まりごとはありません。ソウルやディスコミュージック、ロックまで、様々なジャンルの音楽的要素が取り入れられています。
音楽がなんとなく都会的なイメージがあり、メロウでグルーヴ感もあるという、雰囲気でしか表すことのできない、少し変わったジャンルです。
海外でシティ・ポップが人気な理由
今、日本のシティ・ポップは海外で注目され、大変人気を集めています。
インターネットの普及により、世界中の人が日本のシティ・ポップを聞くことができるようになったことが、注目を集めることになった1つの要因です。
2010年代には、「ヴェイパーウェイヴ」や「フューチャー・ファンク」と呼ばれる新たな音楽ジャンルがインターネットコミュニティを拠点に流行しました。
「ヴェイバーウェイヴ」や「フューチャー・ファンク」とは、元となる楽曲の音源をサンプリングし、ピッチやテンポを変えることです。
日本のシティ・ポップが、ヴェイパーウェイヴやフューチャー・ファンクに引用されるようになり、原曲が改めて評価されるようになったのです。
フューチャー・ファンクの代表的なアーティストであるNight Tempo氏は、2016年に竹内マリアの「Plastic Love」をリミックスし、Youtubeへ投稿しました。
投稿当初再生回数は伸びなかったものの、徐々に人気を博し、2021年7月現在1,200万再生を記録しています。
Night Tempo氏の投稿がきっかけとなり、シティ・ポップは世界中に知られ、流行へとなっていったのです。
おすすめのシティ・ポップ10選
それでは実際にシティ・ポップの入り口としておすすめする楽曲を10曲ご紹介します。ぜひこれからシティ・ポップを聴いていく上でのきっかけにしてみてください。
Plastic Love
「Plastic Love」は竹内まりあが1984年に発表した楽曲です。
シティ・ポップが再評価されるきっかけとなった楽曲で、Youtubeに非公式でアップロードされたMVは2,500万再生を超えました。
当然ながら著作権侵害の申し立てを受け、動画は削除されましたが、その後ワーナーミュージックが新規の公式MVを発表しています。
淋しい熱帯魚
「淋しい熱帯魚」は「Wink」が1989年に発表した楽曲です。
Night Tempo氏とフジパシフィックミュージックとタッグを組み、「Wink – Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ」として公式にリミックスしています。
Night Tempo氏がサンフランシスコで行ったイベントでは、この楽曲に1500人以上が熱狂しています。
Remember Summer Days
「Remember Summer Days」は杏里が1983年に発表した楽曲です。
Night Tempo氏との公式リミックス企画第2弾としてリリースされています。
真夜中のドア~stay with me
「真夜中のドア~stay with me」は松原みきが1975年に発表した楽曲です。
2020年にSpotifyで公式にストリーミングサービスが始まると、東南アジアで人気に火がつき、そのまま世界中に広がりました。
黄昏のBAY CITY
「黄昏のBAY CITY」は八神純子が1984年に発表した楽曲です。
Night Tempo氏のほかにカリフォルニアのDJ、illuminate氏が使用しています。
LOVE TAIKIN'(Honey It’s You)
「LOVE TAIKIN'(Honey It’s You)」は山下達郎が1982年に発表した楽曲です。